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以下の文章は「実用百科シリーズ インコの飼い方 上手な飼い方と殖やし方」/高木一嘉著/永岡書店刊を参照させていただいています。


今回は、インコの求め方です!

インコの求め方
インコを求める時には、何よりも健康状態に気を付けなければなりません。それには病気の鳥を見分ける必要があります。

(病鳥) (健康な鳥)
@体は羽毛が逆立って、寒い日のスズメのように膨らんで見える。 体は羽毛が密着して、ほっそりと引き締まって見える。
A涙目になり、しょぼしょぼして見える。 目は丸く見開いて、輝いている。
B体を掴んでみると、痩せて胸の骨が突出している。 肉付きが良く、充実している。
C止まり木に止まっていても元気がなく、カゴの底にうずくまっていたりする。 元気良く活気に満ち、カゴの中を動き回ったり、他の鳥に向かってふざけたりしている。
D下痢をしているものは、肛門の周りの羽毛が汚れている。 肛門の周りの羽毛は綺麗である。

次に欠陥鳥も割合に多いので、次の点に注意します。

  1. くちばしは、先が折れたり曲がったりしていませんか?目は両方とも完全で、潰れてはいませんか?

  2. 脚指は前2本、後ろに2本向いていて、途中で欠けてはいませんか?爪は正常ですか?

  3. セキセイインコには、コロといって羽毛が完全に生え揃わないものがいるので、羽毛が揃っているかどうかも見ます。

  4. セキセイインコには口辺カイセンといって、くちばしや目の周りにカサブタのようなものが見られる病気があるため、このようなものは避けます。初めのうちは、くちばしに溝のような点々とした筋や、くちばしの付け根の皮膚に水泡のような小さな突出ができるので、この点も細かく見ましょう。水泡状の粒は肛門や脚にも出て、ガサガサしています。

注意!
病気の鳥のいるカゴの鳥は全部伝染の恐れがあるので、買わないようにしましょう。

飼うのは成鳥が良いか、幼鳥が良いか
幼鳥は人にも気候・環境にも馴染みやすいので、あまり手のかからない程度の幼鳥なら理想的です。
ただ成鳥に比べて羽毛が完全に親羽になっていないので、美しい輝きや濃厚色は見られません。また、性の特徴もはっきりしないためメス、オスの区別が分からないという欠点もあります。
成鳥は老鳥でなければ羽毛がはっきりし、オス、メスの区別も分かり、病気に対する抵抗力や体力もあるのですが、飼い主に馴染むのに時間がかかるというマイナスもあるわけです。
幼鳥と成鳥、老鳥の見分け方は、ほぼ次の通りです。

  1. 幼鳥の羽毛は、全体的に淡色で鈍い色をしています。これは、外敵の目につかないようにするための保護色です。羽色では種類によって、親羽とは全く違った羽色をしているものもいます。

  2. 若鳥は目の周りの皮膚、囲眼部に脂肪がないため、目が大きくぱっちり見開いて見えます。

  3. 脚を見ると若鳥は、皮膚が柔軟に見えてツヤがあるのに対し、老鳥はガサガサして枯枝のように見えます。

  4. 老鳥の爪は、長く湾曲するように伸びているものもあります。

  5. 外見の姿態は、若鳥は細く引き締まっているのに対し、中年期の鳥は太って体型が崩れています。

  6. 老鳥になるほど脂肪が付いて肥厚しています。そのため目が小さく見えます。

  7. 老鳥はむしろ痩せて見えます。羽毛はややツヤがなくなり、しょんぼりして見えます。

結論として老鳥は、寿命が短いので避けることです。成鳥は若い充実したものほど、すぐ巣作りします。幼鳥は慣らすという点では、最も相応しいものです。

どこで求めるのが良いか
インコを売っているところには次のようなものがあります。
@デパートや市街の鳥獣店。
A巣引きして小売店へ卸すブリーダー。
B小鳥のクラブ。
C一般愛好家。
D飼育経験のある人。
良い鳥を求めるのは、求める側の人にとって一番の条件ですが、なかなかうまくいかない場合があります。鳥獣店で働く店員が全て、鳥や飼育に詳しい人であるとは限りません。なかには成鳥が幼鳥か、オス、メスの区別さえつかない人もいるからです。店の主人にしても、植木職から転向した俄か小鳥屋さんもいるので、客の方が詳しいこともあるのです。
また、知識を充分に持っている店主でも店員でも、儲けることを第一にしている人では、病気の鳥や欠陥鳥をわざと売りつける恐れもあります。そこで買い先は、知人でも小売店でもどこでも良いのですが、鳥に詳しい知識を持っていて、信頼できる人から買うことが大切です。
○○で買った鳥は弱くてすぐ死んでしまったなどという噂があるような所では、買わない方が良いでしょう。1つの目安として、名の通ったデパートの小鳥部などはかなり信頼できる所です。買って5日目に死んでしまったなどということは、売った方の側に責任があります。勿論、餌を与えなかったり猫に襲われたなどという事故は理由になりませんが、1週間や10日で死ぬほど小鳥は脆くありません。
むしろインコ類は体力のある方ですから、病気に感染しても10日ぐらいは生きているものです。
購入時は、クラブや愛好家から求めるのが幾分安価です。クラブでは会員が集まって、自分の鳥を毎週分譲するためのミーティングを行っているところもあるので、このような会を通じて求めたり、不要な鳥を他へ譲ったりしています。知人に詳しい人がいる場合は、売り先まで一緒に出向いて選んでもらうのが最も確実な方法です。いずれにせよ次のように条件を出してから求めることが必要です。
【買い方のポイント】
@病気でないこと。(痩せていないか、下痢をしていないかも見てもらいましょう)
A欠陥鳥でないこと。
B若鳥であること。(老鳥でないこと)
Cオス、メスが確実であること。
Dセキセイインコは、顔やくちばしにカイセンが出ているものが多いので、特に有無を見てもらいましょう。更に、自分で鳥を手で握って痩せていないかを調べましょう。
【小売店とアフターサービス】
小鳥は生き物ですから、テレビや自動車のように1年保証というようなものはありません。そこで小売店の主人とできるだけ親しくしておくと、何かと便利です。小鳥が好きで店を出しているような人は実際、知識も充分あって親切に教えてくれるものです。そこでそのような店から餌、器具などを買って始終顔を売っておくことです。小鳥店の売り上げは普通、生き物、器具、餌が3本柱になって利益を上げているので、定期的に餌を買ってやることも店にはありがたいことなのです。気のいい店主などは、そのうちに値引きもしてくれるはずです。

珍品種の求め方
珍しい種類や特殊なインコは、普通は店にはいません。そのような種類は、行きつけの鳥屋に行って品種、性別、羽数、受取希望の期日などを話し、問屋筋に尋ねてもらいます。珍種は問屋にいる時期も短く、すぐいなくなりますから、内金を渡して入手を頼んでおきます。珍種はそれなりに高価ですから、小売店も手付け金が入らなければわざわざ時間を割いてまで、手配をしない場合もあるのです。

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