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以下の文章は「実用百科シリーズ インコの飼い方 上手な飼い方と殖やし方」/高木一嘉著/永岡書店刊を参照させていただいています。


今回は、飼育器具の揃え方です!

鳥カゴの形とスペース
カゴは部屋の邪魔にならない程度に大きい方が、鳥のためには良いのです。狭いと巣引きが成功しないものもいます。インコ類はほとんどが強いくちばしを持っていてかじりますので、木の箱はふさわしくありません。金カゴが一般的です。金アミカゴもありますがもろいので、縦に目がある金カゴを選びましょう。市場で売っているカゴはほとんどがこのタイプです。金アミはまれです。
買う時は次の点に注意して選びます。

  1. カゴの針金が折れたり曲がったりしていないこと。

  2. 塗りカゴはインコ類はかじるので、塗料が口に入り健康上好ましくない。

  3. 底が深いものが餌や羽毛、糞などの散乱防止になって良い。

  4. 底に桟がありスノコがあるものが、鳥の脚に直接糞がつかず、また底を外した時に逃亡防止にもなるので良い。

  5. インコは利口で入り口の開け方を覚えて外へ出てしまうため、中大型や大型インコ、オウムのカゴは入り口に留め金がついているものが良い。

  6. 強いくちばしで壊されてしまうため中大型、大型のインコの金カゴは桟が太く丈夫なものを選びます。

カゴの形
カゴの形は多くのメーカーが苦心をこらしており、自動車のモデルチェンジにも似てしゃれたもの、奇抜な型、飾り窓を真似た洋風家型など、様々な形のものが考えられています。

【セキセイカゴ(小型インコのカゴ)】
セキセイインコは翼も尾も長く、巣箱もかなり大きいので、巣引き兼用を考える場合は40cm四方か、それ以上の大きさが必要です。スペースを有効に使うには四角のカゴが良く、毎日の餌水の取替え管理も楽です。ただし四角のカゴは見た目に飾り気がないので、間口が広いドーム型・扇型・半月型の上部が丸くカーブした型のもの、または屋根型カゴと言って丁度家のような型のものなどが、鑑賞上は優れています。ただあまり飾りが多いと、その箇所から壊れることになりがちです。カゴの多くは、餌や汚れたものが底にたまっても散乱しないように、ガードがついています。これは幅の広いものが良く、ビニールの帯はインコがかじってしまうのでふさわしくありません。プラスチックの厚手のものであれば安全です。
セキセイインコでも最近、新輸入型の大型セキセイはボタンインコほどの大きさですから、60cm四方のスペースが必要です。四柱がアルミ製で60cm角のカゴが市販されていますが、やや高価です。安価なものではチャボカゴと言って間口50cm、奥行き35cm、高さ35cmほどの金カゴがあります。ただしこれには底の引き出しがありませんので、掃除には不便です。主に巣引きの場合、外の禽舎に入れて用いるのが良いでしょう。
ボタンインコ及び中型インコも鳥体に合わせて、1m四方大のものを使用します。オウムは動きが少なく、一般にオウムカゴと呼ばれる角型やドーム型のものを使います。くちばしが強いので5mm直径の太い針金で、丈夫に作られていることが重要です。餌入れも金属鋳物かセト製を使います。

カゴの広さ・スペース
小型インコ(セキセイ、ルリハ、カルカヤくらいの大きさ) 約40cm〜50cm四方
中型インコ(ボタンインコ、ハツハナ、ビセイ、大型セキセイ) 約60cm〜150cm四方
中大型インコ(オカメ、ダルマ、ナナクサ) 約150cm〜300cm四方
大型インコ(モモイロ、ボウシ、キバタン) 約50cm〜500cm四方(オウムカゴ)

注・大きい方の数は、巣引きする場合の大型雑居カゴ、または禽舎の寸法です。

餌入れ、水入れ、ボレー入れ
餌は鳥種によって少しばかり違うのでそれぞれの品種の項でも述べますがヒエ、アワ用の物が1つ、ヒマワリ、麻の実用1つ、水飲み1つ、カルシウム保健剤となるボレー粉入れは必要です。

【自動給餌器と自動給水器】
ヒエ、アワ、ヒマワリなどを収納部に入れておき、下部口より餌が減るにつれて採餌口に餌が出てくるものです。これは旅行の時などに利用すると便利です。同じように、水飲みのものもあります。水は腐敗しやすいので注意が必要です。
【菜差し】
コマツナや白菜、キクナ(春菊)を入れる容器でプラスチックの細い筒です。小型インコには使えますが中大型、大型インコは強力はくちばしでかじり、折って壊してしまうものもいます。
【ボレー入れ】
海にいるカキの殻を細かく砕いたもので、カルシウム保健剤です。これはごく小型の容器に入れて与えますが、菜差しと同じく大型インコは噛み砕くので、金属鋳物の強いものを使う必要があります。

鳥体 餌入れ 水入れ ボレー入れ
小型インコ用 プラスチック製
半月大2 半月中1 半月中1
中型インコ用 プラスチック製またはセト製
半月大2 半月中1 半月中1
中大型インコ用 プラスチック製またはセト製
半月大2 半月中1 半月中1
大型インコオウム用 金属
餌入れ2 水入れ1  

!注意!
大型インコはくちばしが強力でプラスチック、セト製の容器は砕いてしまうため金属(鋳物)の丈夫な容器を使用します。

【止まり木】
インコの脚のためには木が一番良いのですが、中大型や大型インコはすぐかじって折ってしまいます。そこで木の上からトタンを巻いたり、金属の止まり木を使ったりします。
止まり木から注意を逸らすための木の太い枝や薪のような物を入れておくのは、くちばしのためには良いことです。
@デパートや市街の鳥獣店。止まり木の太さは握った脚指に空間が少し取れている程度が良いでしょう。
【巣箱(木製)】
鳥体に合わせて小型用(セキセイインコ)、中型用などが普通市販されています。いずれも箱に小穴が開いているものです。中大型のオカメインコ用の物は市販が少ないので、自分で作ると良いでしょう。底には卵が散乱しないくぼみをこしらえてやります。
【遊戯器具】
ハシゴ、ブランコ、鏡は遊び戯れるためのもので、特に手乗りビナを1羽飼っている時、いたずら盛りの若鳥などは好んで使います。しかしあまり大きくないカゴにあれこれ器具を入れると、羽を使うスペースもなくなるので考えものです。

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