アザゼル -Azazal- |
古代における伝承によると、 アザゼルは魅力的な人間の女性とセックスするために地上に降りてきた、200人の情欲深い天使の1人でした。そのために神の寵愛を失うことになりましたが、アザゼルはこの神に対する背反行為を、禁じられた知識を教えることと引き換えに行ったのです。アザゼル援助したのは、人間に武器を作ることを教えたガドリール(Gadreel)や、字の書き方や体裁を取り繕うという虚栄心を教えたりした他の墜天使達です。アザゼルはそもそも旧約聖書に出てくる正体の分からない砂漠の生物でした。毎年贖罪の日が来ると、ユダヤ教の高僧達は、この生き物に生け贄のヤギを供えました。この時ヤギを砂漠に放す前に、高僧達はその年1年の全てのユダヤの罪を、象徴的に負わせる儀式を行います。これにより、ユダヤの民が浄化されます。その後アザゼルは次第に、ヘブライの神秘主義者にとっての墜天使という存在になったのです。 |