アスモデウス -Asmodeus- |
聖書の伝説によると、 アスモデウスは酒の酔いと肉欲の悪霊であり、新婚初夜の寝室で新郎を絞め殺すことに喜びを覚えるとされています。「トビト書」によると、トビアという若者が、それまで7人もの夫をアスモデウスのために殺された不幸な未亡人と、結婚することになりました。しかしトビアは優位に立っていました。彼は天使ラファエルの加護を受けていたのです。花嫁に会いに行く道すがら不安を隠しきれないトビアは、ラファエルに獲った魚をさばいて心臓と肝臓、そして胆嚢を取っておけと言われました。アスモデウスに対して使うためです。この脂ぎった組み合わせは功を奏しました。アスモデウスは、新婚初夜にトビアがあぶっている魚の内臓の煙に、むせかえってしまったのです。アスモデウスはペルシャの寝室から、はるばるエジプトまで逃げて行ってしまいました。そこで彼はそこで、別の天使に縛られてしまったのです。しかし悪魔を縛り上げたのもラファエルであるという説もあります。 |