-Abdiel-

天使の棲む森天界での戦争の時、天使の棲む森
アブディエルはサタン配下の天使達の中で唯、神に対する反乱を起こせという命令を拒否した天使です。天国座を獲得するため、冒涜的にもサタンはまず自分の配下の者達を、反乱計画に参加するよう説得しなければなりませんでした。彼は配下の天使達を集めて会合を持ちました。サタンは天使達を前に、神への忠実な奉仕を卑しい「屈従」と呼び、卑屈な従属者の状態におれている彼らこそが本来、支配階級であると説きました。しかしアブディエルは、自分達を創造した存在に対して謀反を起こすというのは、操り人形が糸をさばく人形遣いに反抗するようなもので、正気の沙汰ではないとサタンの演説を妨害しました。アブディエルはがサタンを創造したのであるから、サタンが創造主より弱いに違いないと論じたのです。しかしサタンはアブディエルの意見に対してそれは違う、何故なら私は被造物ではないからだと反論しました。これは「虚偽の父」たるサタンの嘘の1つです。アブディエルはサタンに同意せず、騙されてサタンのとてつもない過ちに加担させられ運命にある他の天使達を残し、その場から飛び去って行きました
この逸話はジョン・ミルトンの全12部から成る叙事詩『失楽園』に詳しく述べられていま

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