アブラハムの三天使 -Abraham's Three Angels- |
聖書の「創生記」においては、 この3人の天使は罪の都市ソドムとゴモラを破壊しに出掛けて行きます。しかしその前に3人は人間の姿で、ヘブライ人の太祖であるアブラハムの幕屋に立ち寄りました。親切なアブラハムは天使達に足のほこりを洗い落とすための水を提供し、木陰に場所をしつらえて焼いたパンとクリーム、子牛の肉の食事を出しました。そうとは知らずにしたアブラハムの行為は、三天使の恩寵を得ることにつながりました。新約聖書に出てくる「ヘブライ人への手紙」の中の「旅人をもてなすことを忘れてはいけません。そうすることで、ある人たちは、気づかずに天使たちをもてなしました」[「ヘブライ人への手紙」13・2]という一節はアブラハムの行為を指しているのでしょう。現代においては、天使が人間の姿をとって超自然的な力を発揮し人々に救いの手を差し伸べるという話が、沢山語られています。 |