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プロローグ

天に異変あれば 地にもまた異変あり

心に異変あれば 世にもまた異変あり

時の流れが動くとき 世が落ちるとき

眠りし勇者の血 この地にて目覚め

逆巻く汚れを解き祓い 新しき御代を築かん


精霊の山
村長 さあ、この門か先はおまえ達ワイト家の者しか入れない。
少女 約束どおり、この村から出してくれるの?
本当に自由にしてくれるの?
村長 ああ本当だとも。
でもその前に、シオン山の山頂にある封印の炎を・・・・・・。
少女 分かってる。
少女、奥へと進んで行く。

山頂の社
少女は長く続く階段を上へ上へと登って行く。
少女 もう3000年も燃え続けている精霊の山
シオンの炎。
いったいこの炎にどんな意味が・・・・・・?
そんなこと気にしている場合じゃない!
年が明ければバレンシア城から むかえが来る
それがわが一族のおきて・・・・・・。
そして
神の血をひく民の娘として
王子と結婚させられる。
そんなのは、ごめんだわ。
少女、封印の炎を消す。
少女 ・・・・・・ふぅ
何も起こらなかったじゃない。
突然、辺りが暗くなる。
何者かの声 よくぞ シオンの炎を消した!
3000年もの長きにわたり
われを封じ込めし炎を・・・・・・。
少女 ・・・・・・?
辺りに雪が舞い始める。

精霊の山
村長 神の血を引く一族しか入れない結界に守られた
シオンの山の炎も
じゃじゃ馬娘のおかげでついに消えるか。
少女が戻って来るのが見える。
村長 もどって来たようだな・・・・・・。
少女、村長の目の前へやって来る。
村長 おお、待ちかねたぞ。
少女 声が・・・・・・
とても恐ろしい声がした。
きっと、よくない事が起きる気がする・・・・・・。
村長 ククルも以外と臆病だな。
さぁ、帰ろう。
少女、帰って行く。
村長 フフフ・・・・・・うまくいった。
アンデル大臣にたっぷりとほうびをもらわねば・・・・・・。
村長、帰って行く。

その夜、シオン山は

10年ぶりのふぶきにみまわれた


アークの家
少年 父さんのかたみのよろいと剣
この中にあるのは分かっているんだけど。
カギが かかってるなんて・・・・・・。
母親が入って来る。
少年 ・・・・・・!
母さん、
あの日も今夜みたいにすごいふぶきだったんだよね?
俺、今夜 山へ行けば
父さんが母さんと俺をおいて消えたわけが分かる気がするんだ。
アークの母 あなたのお父さんはね、死んだのよ・・・・・・。
アーク 父さんが死んだなんてうそだろ?
あの強かった父さんがかんたんに死ぬはずない。
アークの母 山にはきっと恐ろしいモンスターがいて・・・・・・。
アーク もしも、父さんがモンスターに殺されたのなら
・・・・・・俺が父さんの敵を討ってやる!
母さん・・・・・・
俺、自分自身の目で確かめたいんだよ。
アークの母 アーク・・・・・・。
母親、箱を開ける。
アーク 母さん・・・・・・。
母親、黙って出て行く。

アークの母 あの人が旅にでて10年
あの人の言葉通りになってしまった。

幼いアーク、ベッドですやすやと眠っている。
アークの母 あなた・・・・・・
どうしても行ってしまうの。
アークの父 分かってくれ、ポルタ。
この世界の運命にかかわることなのだ。
アークの母 なんであなたが・・・・・・。
私とアークはどうすればいいの・・・・・・?
アークの父 ・・・・・・すまない。
だが私がやらなければ・・・・・・。
アークの母 いやです!
私はごくふつうの幸せがあれば・・・。
アークの父 10年後の今日、封印が解かれ、再び山が荒れる・・・・・・。
その時アークは山へ向かう。
アークの母 山が荒れる?
アークの父 封印されていたモンスターが現れる。
アークの母 そんな所へ あの子が・・・・・・。
やめて下さい!何もかも!
アークの父 ポルタ・・・・・・
その日まで我が子を
アークをたのんだぞ!
アークの父、家を出て行く。

アークは部屋の壺の中から薬草を見つけた。
台所でアークは石を見つけた。
アーク これをぶつければ、少しくらいの敵だったら倒せるかもしれないな。
アーク、奥の部屋の箱の中を覗く。
アークは、父のかたみのよろいと剣を見つけた。
アーク 母さん、心配しないで・・・・・・。
アークの母 ・・・・・・アーク
これをもっていきなさい。
アークは「カイザーグローブ」と「復活の薬」、「回復の果物」、「聖水」をもらった。
アークの母 アーク・・・
アーク、家を出て行く。
アークの母 ヨシュア、アークを守って・・・・・・。

アークは家の外へ出ると走り出すが、ふと立ち止まる。
アーク 母さん・・・・・・。
アーク、再び走り出し、橋を渡って行く。

精霊の山
ククル 炎が消えた事で、いったい山の中で何が・・・・・・。
私のせいなんだから、自分でなんとかしなきゃ。
アークがやって来る。
ククル、振り返る。
ククル 誰・・・何しにここへ?
アーク 僕はアーク
おまえこそ誰なんだ?
ククル 私はシオン山の封印を守る一族のククル。
でもその運命にしばられたくなくて、この山の封印の炎を消してしまったの。
そうしたら急に山が荒れだして
私、もう一度炎をともそうと思って・・・・・・。
アーク そのたいまつを渡せよ。
俺がつけてきてやるよ。
ククル だめ!今恐ろしい声が聞こえたわ。
炎を消した事で何かが目をさましたのよ。
私のやった事であなたが危険な目に・・・・・・。
アーク もし、山に化け物がいるなら、そいつは10年前、父さんを殺したやつに違いない。
誰が止めようと俺は行くぜ。
アーク、たいまつを持って歩いて行く。
アーク 安心しろ
炎は俺がつけてきてやるよ。
ククル アーク・・・。

精霊の山
アーク、岩を飛び越えながら登って行く。
アーク ・・・・・・!
アークの目の前にアークデーモンが姿を現す。
アークデーモン おまえが封印を解いた勇者か?
アーク ・・・・・・父さんを殺したヤツだな!
アークデーモン 何の事だかわからんな。
俺は封印を解いた勇者を殺し・・・・・・
3000年の呪いをたち切るのだ!
かくごするがいい!
アークデーモン、アークに襲いかかる。
アーク、倒れる。
アークデーモン 違う!こんなヤツじゃない!
どこにいる?
俺を呼びさましたヤツは!
アークデーモン、飛び去って行く。
アーク、倒れたまま空を見上げる。
アーク こんなところで死んでしまうのか・・・・・・。
ちくしょう・・・・・・。

満月が淡い光を放っている。
雪は相変わらず降り続けている。
ふと雪が止み、上空から光が優しくアークを照らす。
アーク な、なんだ?
力がみなぎってくる!
何者かの声 立ちなさい。
アーク 誰?
山の精霊 私はこの山の精霊・・・・・・。
ずっとここで「聖柩」を封印する炎を見守って来ました。
山頂へ向かいなさい。
山頂の社に炎をともすとモンスターは消えます。
アーク わかった。
火をつければ いいんだね?
山の精霊 ええ
しかし、あなたはもう一度炎を消しにくることになります。
アーク なぜ?
山の精霊 それが、あなたの運命なのです。
アーク 運命?
山の精霊 人類は滅亡に向かって突き進んでいます。
あなたはそれを止める運命をせおっているんです。
「聖柩」の力を手に入れる事によって・・・・・・。
アーク 滅びる?
山の精霊 あなたのお父さんが、われわれ精霊と約束をしました。
滅亡をくい止めるために。
そして、あなたはやってきたのです。
約束に従い、モンスターと戦う力をあなたに与えます。
アーク そんな事言われたって何の事だか分かんないよ・・・・・・。
山の精霊 今にきっと分かります。
たのみましたよ。
アークは精霊の力を手に入れた。
光が消えていく。

精霊の山
アークの前に5匹のスライムが現れる。
アークはカイザーグローブを身に付ける。
アーク 蹴散らせ!
たあっ!
アークはスライムを倒した。
アーク ようし!
アークは薬草を手に入れた。
残ったスライムが分裂していく。
スライムが攻撃してくる。
アーク なんの、これしき!
今度はこっちから行くぞ!
アークはスライムを倒した。
アーク いいぞ!
アークは薬草を手に入れた。
アークは更にスライムを倒した。
レベルアップ!!
アーク 力がみなぎってきたぞ!
「バーングラウンド」をおぼえた。
アーク やあっ!
ようし!行くぞ!
アークは分裂したスライムを次々と倒していく。
アーク 任せろ!
岩棚の上に宝箱を見つけたアークは宝箱を壊しにかかる。
アーク はあっ!
もらったぜ!
アークは「回復果物」を手に入れた。
スライムが攻撃してきた。
アーク それくらいじゃ効かない!
アークはスライムに斬りかかる。
アーク ようし!
アークは「復活の薬」を手に入れた。
アーク はあっ!
アークはスライムを倒した。
レベルアップ!
アーク 山の精霊よ!更なる力を与えたまえ!
敵だ!
アークはスライムを全て倒した。

アークデーモン おまえが封印の炎を消してくれたのか?
ククル ・・・・・・・・・。
アークデーモン 礼を言いたいところだが
おまえを殺さない事には自由になれんのでな。

アーク、社の前に辿り着く。

アークデーモン 我が3000年のいかりを受けて死ぬがいい。
ククル きゃぁぁ。
アークデーモン なんだ!?
アークデーモンの体が薄れていく。
アークデーモン 誰が再び炎を・・・・・・・・・。
アークデーモン、消え去る。
精霊の山の山頂には、封印の炎が輝いている。

それから数日後

うわさはバレンシアの都にまで伝わり

アークは城に呼びだされた


アークの家
アーク それじゃ母さん、行くからね。
アークの母 ・・・・・・・・・。
アーク、出て行こうとする。
アークの母 おまえも、いってしまうのかい?
アーク そんな、大した事じゃないよ。
王様に呼ばれて
バレンシアの都に行くだけじゃないか。
兵士にとりたてられれば
母さんにも楽してもらえる。
母親がアークの肩に触れる。
アークの母 ・・・・・・体を大切にね。
つらくなったらいつでも戻っておいで。
アーク ああ
そんなに心配するなって。
アーク、出て行く。
アークの母 アーク・・・・・。

村の門
アークの後をククルが着いて歩いている。
アーク もう、ここでいいよ。
ククル 私ね
あの後、一族のおきてとされてる古文書をよんでみたの。
それに書かれていたのはね・・・・・・
スメリアは

和の力をもって働く国。

ワイト家は和するための

糸をつむぎおる家。

ワイト家の娘は

強きささえとなるよこ糸。

世落ちる時、

火のぼるいきおいのたて糸現れ、

これにつかえ

この世を正しきにみちびく。

つまり、世が終わりかけた時に現れる勇者を助けて
はたらくことだと思うの。
何だか、すごい話でしょ。
アーク そう言えば、あの夜会った精霊も
人が滅びるとか
俺の運命とか言ってたけど、
・・・・・・そんな事より、俺
父さんに会いたいんだ。
とにかく俺は村を出て行く。
バレンシア城に行けば何か分かるかもしれない。
ククル ・・・・・・アーク、あたし・・・・・・
あなたのあとを追いかけていくわ。
アーク ククル・・・・・・。
ククル 別に好きだからとか
そういうんじゃないの。
私には分かる。
あなたはたて糸で
私のしたがう道なのよ。
アーク 道?
ククル そう、道。
あなたが進んでいく時
そこに道が出来る。
それがどこに続いているのか、私には分からないけど・・・・・・
私はその道を歩いていくような気がするの。
古文書には、一族に伝わる不思議な力についても
書いてあった。
今は一緒には行けないけど
かならず その力を手に入れて
あなたを追いかけるわ。
アーク ・・・・・・わかった。
じゃ行くから・・・・・・。
ククル アーク、元気でね。
アーク一度後を振り返るが、去って行く。


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