アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
世界

■第3世代とβ純血種
◆物語のヒロインであるオリカとミシャは、第3世代と呼ばれるレーヴァテイルとβ純血種と呼ばれるレーヴァテイルと、同じレーヴァテイルでも異なる種となっています。

第3世代であるオリカは人間とレーヴァテイルの間に生まれた、いわゆる「混合種」といわれるものです。
人とレーヴァテイルの間に生まれた子供は必ずしもレーヴァテイルとなるわけではなく、レーヴァテイルの素質を持って生まれた者だけがレーヴァテイルとしての能力を発揮することができます。
そしてレーヴァテイルは必ず女性として生まれてきます。
特徴としては極端に寿命が短いことと、身体のどこかにインストールポイントと呼ばれる紋章が浮き出ることです。

そしてβ純血種であるミシャは、生粋のレーヴァテイルです。
身体的特徴は第3世代と何ら変わりはありませんが、比較的長い寿命を持ち、朽ち果てるまで老いることはありません。
また第3世代のレーヴァテイルとは比較にならないほどの強い力を持っています。

◆ヒュムノスとヒュムネクリスタル
ヒュムノスとは塔をコントロールすることができる『詩』のことです。
ヒュムノスは普段クリスタルの中に封じられていて、それをインストールしヒュムネコードと呼ばれるコントロールキーを使用することで、その力を発動することが可能になります。
物語中、ミシャとオリカはこのヒュムノスを使用して、様々な場面を切り抜けることとなります。

オリカ
ミシャ
■そしてアルトネリコの世界では、ヒュムノスはアーティストのボーカルによって表現されます。

ボーカル曲はOP、ED含め全12曲を収録!!
全ての楽曲は挿入歌のようなとってつけたものではなく、物語と密着したキャラクターがその世界の中で歌っている曲です。

 
■複合企業『天覇』と、エレミア三謳神の降臨を望む『エル・エレミア教会』
閉鎖世界「ソル・シエール」において、人々が生活を送っている浮遊大陸「ホルスの翼」。
この浮遊大陸には、今では失われてしまった塔のテクノロジーを人々の生活へ活かそうとする複合企業「天覇」と、エレミア三謳神の降臨を目的とし、人々を幸福へと導こうとする団体「エル・エレミア教会」が存在します。
両者は共にレーヴァテイルを保護し、その力を人々のため、ひいては自分たちのために活用しています。

・かつて文明が栄えていた時代。
飛空挺が賑やかしく飛び交っていました。

・天覇の本拠地である「ほたる横丁」の本社

・エル・エレミア教会

 
■世界を破滅に導いた二度の災厄
かつて「ソル・シエール」は二度の災厄に見舞われ、二度、世界崩壊という危機を迎えていました。
一度目の災厄で世界から大地と空が消えさり、二度目の災厄によって人々は高度文明を失ったのです。
そして時代は第三紀とよばれる時代。
天を貫く塔「アルトネリコ」の恩恵にすがる時代を迎えていました。
 
■グラスメルクの歴史
・独自の歴史と発展を持ったシステム「グラスメルク」。
「グラスメルク」はアトリエシリーズでいう錬金術と違い、アルトネリコの世界で独自の歴史と発展を持った技術です。
その姿は「音」の力を使い、魔法と似たような効力を持たせて生活を便利にするアイテムを作り出すというものです。(詩魔法とは音を使うという上で似た性質を持っていますが、似て非なる技術の上に成り立っています)
ここではグラスメルクが誕生した歴史を紹介します。

●世界ソル・シエールと音の魔力
ソル・シエールにおいて、音楽や歌は「唄石(しょうせき)」と呼ばれる物質によって、一定の法則に基づいて魔力に変換されます。
その魔力は「唄石」が多数存在している所では強く、少ない所では弱く具体的な効力として現れます。
そしてそれは古来「月奏(つきかなで)」といわれる者達の歌や演奏によって実現されていました。
レーヴァテイルが唱える「詩魔法」もこの原則に基づいています。

●グラスノとパラメノ
唄石結晶はとても危険で不安定な代物でした。
側で唄えばどんな音であろうがたちどころに吸収し、それを力として放出始めました。
そこに取捨選択はなく、唄だろうが雑音だろうがたちどころに拾い上げ、何らかの力にしてしまうため始末におえませんでした。
そこで考案されたのが、唄石を「吸収」「増幅」「放出」という3つの役割に分類させてしまうことです。
吸収素質しか持たない結晶は「パラメノ」、放出特出しか持たない結晶は「グラスノ」と呼ばれ、これは世界を変える発明とまで
言われました。
そしてここから人類は音科学に溺れていくのでした。

魔法的な技術に違いはありませんが、錬金術とは違うためグラスメルク中のアクションは実現的なものが多いのです。

●音科学が巻き起こした大きな間違い。二度の災厄。
音科学の発展の結果、人々はその力を利用しようとします。
そしてその愚かな行いは自分たちの身に降りかかるのです。
一度目はグラスノインフェリアとよばれるグラスノの暴走。
人為的な作業によって塔の機能が狂わされ、このことによって人々は塔の近くでしか生活できなくなりました。
そして二度目に訪れたレーヴァテイルの暴走。
塔の両翼を担っていた浮遊大陸「ホルスの翼」は片翼を失い、多くの人々が雲海へと消えていきました。
人々は多くの悲しみとともに絶望を味わいます。

●書き換えられたプログラム。そして誕生した「グラスメルク」
誤ってしまった歴史。
二度の災厄。
大きな力は災いにしかならないということで塔のプログラムが書き換えられました。
「詩」とグラスノの魔導力に代わる新たな技術。
そして生まれたのが「グラスメルク」です。
グラスメルクはシルヴァホルンというインターフェイスを利用し、グラスノの発する波動を受け取り、それを管理されたシステムによって魔力に変換するという仕組みで魔法が発動します。
そして現在のホルスの翼の住人はこの事を知らず、グラスノ技術は自ら行っている技術だと信じて使っているのです。
また、グラスメルクを行う人は「メルク」と呼ばれ、エンジニアとして重宝されました。

塔のシルヴァホルンと呼ばれる場所をインターフェースとして、グラスメルクに必要な魔力が提供されます。

グラスメルク
シルヴァホルン
■「ヒュムノス」
アルトネリコの世界を彩る「詩」は全部で12曲!!
幻想ファンタジーの音楽のオピニオンリーダー4名が歌い紡ぎます。

アルトネリコのテーマの一つともなっている「詩」。
ゲーム中に奏でられるこの12曲の詩は、この世界の中で語り継がれている詩としてゲーム中に存在し、その殆どが民族系音楽主体の楽曲で構成されています。
オープニングやエンディング曲はもちろん、ゲーム内での様々なシーンや戦闘などで、これらの詩が奏でられます。
詩(=ヒュムノス)はゲーム中でそれを探索したり、この詩によって敵との攻防戦が繰り広げられたり、歌うときにヒロイン達の葛藤やドラマが繰り広げられたりと、詩を巡る様々なストーリーが楽しめます。

 
■ここではその世界を彩る4名の歌姫を紹介します。
ヒロイン達など、ゲーム内キャラの1人のアーティストが当たり、それぞれのキャラの想いを歌います。

・霜月はるか as オリカ・ネストミール

・志方あきこ as ミシャ・アルトセルク・リューン

・みとせのりこ as ?????

・石橋優子 as クレア・ブランチ

 
■ディレクターズコメント
◆ディレクターの「想い」を託した理由
今作の要である「詩」。
その詩を紡ぐアーティストはこのゲームにとって、とても大切な存在です。
そんな歌姫はそのようにして選ばれたのでしょう?
サウンドクリエイターを兼任する本作ディレクターによる「この歌姫に託した想い」を、きっかけとなったアルバムを元に紹介します。

・霜月はるか(オリカ)
★ディスコグラフィー:「ユラグソラ」
イリスのアトリエの歌姫でもある彼女。
イリスでテーマソングの歌い手を探していた時に、このアルバムを知りました。
その時、他の候補が全て考えられなくなるほど、彼女の声は私の求めていたモノに近かった事を、今でも記憶しています。
自然と心に入り込む声、活き活きとしたその声は、人間として強く生きようとするオリカとピッタリマッチします。
アルバム中の個人的オススメは「精霊祀」と「世界の跡形」

・志方あきこ(ミシャ)
★ディスコグラフィー:「廃墟と楽園」
個人的な彼女のベスト、廃墟と楽園。
実は今作の世界設定を詰めていたとき、このCDをエンドレスで聴いていました。
その為、世界観に影響を与えた曲も幾つかあり、正に一連託生…いや、たくさんのインスピレーションを頂き、共に世界を創りあげていたといっても過言ではありません。
透き通った水晶のような声は、宿命を背負う純粋な娘、ミシャと重なります。
アルバム中の個人的オススメは「MARE」と「ロマの娘」

・みとせのりこ(???)
★ディスコグラフィー:「夜音標本」
幻想系のみならず、様々な方向に挑戦する彼女。
まだ登場していない”彼女”には、彼女以外考えられませんでした。
幻想コーラスと電気的な世界の融合、平穏と崩壊の微妙なバランスを表現したこのアルバムが、その全てを物語っています。
天使のように全てを包み癒す彼女の声は、まさにこのキャラにベストマッチしています。
アルバム中の個人的オススメは「天の鈴」と「蝉時雨」。
「天の鈴」は、このキャラにあてはまるきっかけとなった曲です。

・石橋優子(クレア)
★いつもお世話になっているスタジオさんから紹介を受けた彼女。
デモテープを聴いた時に、あまりの声の綺麗さにゾクッとしました。
これはホンモノだ…と。
こんな素敵な声をもった方に是非歌って欲しいキャラがいました。
それがクレアです。
彼女はこの世界、詩が力として見られない世界で、心に届く詩を一生懸命紡ぎます。
そんな「心」から歌う詩を表現できるのは、まさに彼女だけだったのです。

ユラグソラ
廃墟と楽園
夜音標本
■アーティスト最新アルバム情報
◆霜月はるか
・メジャーデビューアルバム
「あしあとリズム〜Haruka Shimtsuki Works Best〜」
メジャーデビュー第一弾は、彼女が今まで歌ってきた数々の楽曲から、自身が選んだ珠玉の名曲を集めたベスト盤。
メーカーの垣根を越えて集まった数々の作品の名曲は、聴く人全てを魅了します。
更にファン待望の新曲も収録。

収録曲
1.白夜幻想譚(イリスのアトリエ エターナルマナ主題歌)
2.夏の羽音(あした出逢った少女 主題歌)
3.Silent Flame(魔王と踊れ! 主題歌)
4.変獄(カルタダラ〜ツキ狂イノ病〜主題歌)
5.ふたりの未来(Relict〜トキの忘れもの〜 EDテーマ)
6.希望の羽(kukui presents)
7.空夢(夢見ヶ丘 EDテーマ)
8.追憶の破片(何処へ行くの、あの日 主題歌)
9.光の地図(何処へ行くの、あの日 主題歌)
10.遠い伝承歌(Relict〜トキの忘れもの〜主題歌)
11.あしあとリズム
12.セカイハカガヤク(キノの旅−the Beautiful World− 主題歌)

・発売日:2005年9月22日
・価 格:\3,000(税込)
・品 番:LHCA-5015
・レーベル:Mellow Head
・発 売:株式会社オンザラン
・販 売:ジュネオンエンタテインメント株式会社

霜月はるか公式サイト
http://largo.cside.to/ml/

◆志方あきこ
・メジャーデビューアルバム
「Navigatoria」

収録曲
01.Siren
02.Navigatoria
03.睡恋
04.西風の贈り物
05.花帰葬
06.HOLLOW
07.カルナヴァル
08.Sorriso
09.空の茜 空の蒼
10.La Corolle
11.Makeda 〜Queen of Sheba〜

・発売日:2005年7月20日
・価 格:\3,150(税込)
・品 番:HUCD10011
・レーベル:HATS UNLIMITED
・販 売:エイベックス・マーケティング・コミュニケーション

志方あきこ公式ページ
http://www.vagrancy.jp/

■みとせのりこ
・最新アルバム
「Pleiades」
みとせのりこ(作詞・ヴォーカル)と井上俊彦(作曲・ギター)によるユニット、「キルシェ」。
風景の見える音楽をテーマに、コンピュータプログラミングによるデジタルサウンドと、トラッドソースを感じさせるアコースティックサウンドを融合させ、時に変拍子をまじえた変則ポップマインド溢れる楽曲を作り続けます。
2ndアルバム「Pleiades」では1stアルバムから更にキルシェらしい世界観へと進化を遂げたサウンドが堪能できます。

収録曲
01.Pleiades
02.千の夜の睛〜Celestine〜
03.セイリオス
04.五月はべリルの風をつれて
05.Breeze
06.Mirage of sands
07.Swin−水夢−
08.三日月の船
09.ティル・ナ・ノグ
10.星によせて
11.空の青 水の青

・CD情報
「Pleiades」1999.7.Release
価格:2,800円(税込)
品番:RWCD-0006
発売:ライトウェイ・レーベル

みとせのりこ公式ページ
http://www.snowblanc.net/

■石橋優子
ゲームやCMの歌、様々なライヴイベント等に出演。
現在、声優の野島健児らと「言葉を奏でる」というコンセプトで、朗読と歌と音楽の融合ユニット「BELOVED」でライヴ活動中。

あしあとリズム〜Haruka Shimtsuki Works Best〜
あしあとリズム〜Haruka Shimotsuki works best〜 icon
Navigatoria
Navigatoria icon
Pleiades

(C)GUST CO.,LTD.

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2006年3月18日更新