Flower Garden

今回は、私の家の花の写真を紹介しています。

ビオラ

ビオラ

スミレ科
別名:サンシキスミレ(三色菫)
園芸分類:秋播き一年草
花期:冬〜初夏
用途:花壇、鉢植え、プランター、ハンギングバスケット、コンテナ、切り花、食用

パンジーの一種です。花径が5〜6cmから10cm以上の大輪を咲かせるのがパンジー、花径が1〜3.5cmと小輪で、原種に比較的近い交配種がビオラです。
【特徴と性質】
パンジーといえば知らない人はいない程、多くの人に愛されている花ですが、それもそのはず、花壇苗の中で最も多く生産され、特に秋の終わりから春にかけて花壇の主役として利用されているからです。また手軽に鉢やプランターに植えたり、切り花として花瓶にいけたり、コサージュにして楽しむこともできます。更に最近はエディブルフラワーとして、サラダの彩りに用いられるなど、食用としての利用も広まり始めています。
性質は暑さに弱いのですが寒さには強く、秋のうちに充分根を張らせておけば、雪の下でも、また少々土が凍ってしまっても越冬できる丈夫さを持っています。日本のスミレとは同じ属ですが種が異なります。
ビオラという名前はギリシア語のイオンから来ています。またパンジーは、フランス語のパンセ(考える)という意味で、つぼみが下を向く形が、人が頭を垂れ物思う姿に似ているからだと言われます。
この花が日本にもたらされたのは1864年(元治1年)頃と言われています。現在、日本はパンジーの品種改良において世界のトップクラスであり、各国の花壇で見られるパンジーは、日本で育成されたものが多いのです。
【種類と品種】
大変多くの品種があり、花径が10cmを超える超巨大輪のものから、花径が1〜2cm程度のビオラ種まで実に様々です。パンジーで人気のある品種は超巨大輪の”マジェスティック ジャイアント”大輪でユニークな花色が多い”インペリアル”や”マキシム”、中輪多花性の”ニュークリスタル”や”プレリュード”、小輪では”アーリースマイル”が多く見られます。ビオラでは秋咲き性の強い”プリンセス”や”ベビー”の人気が高まっています。
【栽培のポイント】
種播きと育苗
パンジーの発芽適温は15〜20度なので、9〜10月上旬に播種します。早く播くと早く咲きますが、高温の時期に播種する場合は、発芽するまで室内の風通しの良い涼しい場所に置きます。また寒冷紗などで遮光しても良いでしょう。
用土は赤玉土小粒6に対し、腐葉土3、バーミキュライト2の割合か、市販の培養土5に対し赤玉土小粒5の割合が適しています。播種する容器は、5号の素焼き平鉢が良いでしょう。用土を八分目まで入れてならし、種を播く前に充分用土を湿らせておきます。種は重なり合わない程度(1〜2cm間隔)にバラ播きし、覆土はしなくても構いません。種を播く量は苗の必要本数の約2倍が良いでしょう。播き終わった鉢は、鉢より大きな容器に水を張り、その中にいれます。水の深さは鉢の1/3程度とし、腰水法で管理します。
1週間から10日で発芽するので、子葉の展開後、腰水を1000倍程度の液肥にします。本葉の展開後は腰水灌水から、ジョウロによる灌水に切り替え、5日に1回1000倍の液肥を与えます。水やりはできるだけ午前中に行い、夕方には鉢土の表土が乾き気味になるようにします。葉が重なり合う場合は間引きをします。発芽後は充分に光に当て、徒長しないようにします。
仮植え
播種後約1ヶ月で本葉2〜3枚になるので6cmポリポットに仮植えします。播種用土1リットルに対し化成肥料を3g程度混ぜたものを使用します。仮植えは子葉を地ぎわより上に深植えしないようにします。ポット上げ後の水やりは、用土が乾燥し始めた時、充分に与えるようにします。活着すると戸外で少々の風雨に当たっても問題はないでしょう。
定植
仮植え後約1ヶ月で本葉6〜8枚になるので、花壇や鉢に定植します。植えつけ幅は10〜20cm間隔とします。鉢植えの場合は4〜5号鉢で、用土は仮植え用土に準じます。深植えしないようにしましょう。
購入したポット苗を植える際に、鉢底で根が堅く巻いている(ルートバンド)状態であれば、鉢底の下の部分の土を2cm程度ほぐしてから植えると活着が早いでしょう。
鉢植えの管理
パンジーは寒さに強いので夜間土が凍らなければ、保温をする必要はありません。日当たりの良い冷涼な環境を好むので、室内で鑑賞する場合は日中外気によく当て、締まった株になるように管理をします。花が終わった後の花がらや枯れた葉をこまめに取り除くと病気が出にくくなります。葉の色が深い緑色から薄い緑色になってきたら、光線不足か肥料不足です。肥料は800倍程度の液肥を10日に1回くらい与えるか、茎や葉に触れないように株元に置き肥をします。
防寒対策
越冬が困難な場合は、冬期の間、寒冷紗をべたがけしたり、よしずなどの片屋根式の霜よけをし、床には稲わらやもみ殻を敷いて保温に努めます。厳寒地域では春になってから播種すれば、初夏から秋まで、花を楽しむことができます。
切り戻し
開花が進んで徒長してしまった場合は、地ぎわから5節程度の所で刈り取り、追肥を行えば約1ヶ月後に再び花を楽しむことができます。

《新芽やつぼみに小さな虫が沢山ついてしまった時は?》
3月に入り、陽気が良くなると、アブラムシがつきやすくなります。放っておくと、吸汁して植物を弱らせてしまうので、早めに殺虫剤(エアゾール式のオルトランC、またはスミチオン乳剤など)を散布します。またオルトラン粒剤を1株あたり1〜2g株元にばら撒いておくと、2〜3週間は効果があり、予防になります。

花言葉は・・・「花屋さんの花 ポケット図鑑」版
・パンジーのピンク(1月6日の誕生花):愛
・パンジーの黄色(2月6日の誕生花):つつましい幸せ
花言葉は・・・「花づくり大百科」版
・パンジーの紫(1月9日の誕生花):思慮深い
・パンジーの黄色(2月8日の誕生花):思慮深い

Line

上記の文章は
「花づくり大百科」/主婦の友社刊
「すてきな フラワーガーデン」/主婦の友社刊
「花屋さんの花 ポケット図鑑」/鈴木昭著/主婦の友社刊

を参照させていただきました。

[Flower Garden TOPへ戻る]