Flower Garden

今回は、「河口湖ハーブ館」のウイキョウとロシアンセージを紹介します。

「河口湖ハーブ館」ミニ知識

河口湖の湖畔に開けたハーブの里です。カモマイルやタイムなど100種類ほどのハーブがあります。中でも広大なラベンダー畑は必見。毎年、6月下旬から7月中旬にはハーブフェスティバルが開かれています。
見頃:6月下旬〜7月中旬
所在地:山梨県河口湖町
交通:富士急行線河口湖駅から車で7分
問い合わせ先:河口湖ハーブ館
TEL:0555-72-3082
開館:9:00〜18:00(フェスティバル期間中は22:00まで)

 

ウイキョウ&ロシアンセージ

ウイキョウ&ロシアンセージ

後方の黄色い花がウイキョウ、前方の紫の花がロシアンセージです。

<ウイキョウ>
セリ科ウイキョウ属
別名:フェンネル(スイート)
園芸分類:多年草
草丈:1〜2m
原産地:地中海沿岸、ヨーロッパ

日本にも平安時代にすでにあり、江戸時代には茴香(ういきょう)として栽培されていました。葉はアスパラガスの葉のように細かく分かれて、植物のどこを折っても独特の香りがあります。ヨーロッパのフラワーデザインでこの花が使用されていることから1958年頃から観賞用として認められ、沖縄県で栽培されるようになりました。他の目的で栽培された花が観賞用に使われるようになった一例と言えるでしょう。花が散ってもそのまま鑑賞できる点は良いですが、香りが強いため、お見舞いには適していません。
【特徴】
軽やかな糸状の葉と丸い茎が直立し、黄色い小花がパラソル状に咲く、大型のハーブです。草丈は1m以上になります。この種の他に株元が肥大する”フローレンス・フェンネル”や、葉が赤銅色になる”ブロンズ・フェンネル”があり、庭に植え込むと見応えがあります。
【栽培のポイント】
4〜5月頃、日当たりの良い場所の湿り気のある良質の土に、6mmくらいの深さにタネを4〜6粒ずつ直播きにします。間引きながら育て、最終株間は40cmくらいにします。酸性土を嫌うので、石灰で中和させ、堆肥や腐葉土をたっぷりすき込んで植え付けると、収穫も多く得られます。
【増やし方】
春、秋にタネを播きます。2年生以上になると、株を切り分けて増やすことができます。
【利用部分と方法】
葉、花、茎、実。アネトールと呼ばれる香油を含み、ローマ時代から薬用や香辛料として利用されてきました。健胃整腸剤、歯痛や咳に効き、ダイエットハーブとしても知られています。甘い風味は料理に好まれ、主に魚料理、サラダ、炒め物に利用されています。シードはお菓子やリキュール、ピクルスに。素材を活かす香味は絶品です。
anabull2.gif (133 バイト)花言葉は・・・
「花づくり大百科」版
・ウイキョウの黄(6月23日の誕生花):賞賛に値する
anabull2.gif (133 バイト)花言葉は・・・「花屋さんの花 ポケット図鑑」版
・ウイキョウ(6月25日の誕生花):力量
<ロシアンセージ>
メドウセージ同様、セージ全般について書きますね。
シソ科
別名:薬用サルビア
園芸分類:多年草
草丈:40〜60cm
原産地は主地中海沿岸です。
【特徴】
耐寒性の多年草で草は対生し、初夏にシソ科特有の紫、ピンク、白などの唇形の花を咲かせます。”コモンセージ”の他に、草丈1m以上になる”クラリーセージ”、紫色の”パープルセージ””黄色い斑入りのゴールデンセージ”や”パイナップルセージ”など、沢山の品種があります。
【栽培のポイント】

水はけの良い軽い土と陽光を好みます。種ははっきりして扱いやすく、春と秋の彼岸の頃に3〜5粒ずつ苗床に点播きします。最終株間は約40cm。3年くらいたつと株が弱ってくるので、茎や根を切り戻して若返らせるか、株を更新します。そのまま放っておくと、棒のような茎先に葉だけという間伸びした形になってしまいます。こまめに整枝することがポイントです。
【増やし方】
採種も容易ですが、取り木、または挿し芽で増やします。
【利用部分と方法】
葉、花。生、乾燥共に香りが強いので、量は控えめに使いましょう。殺菌、消化、強壮、精神安定などに効き、おなじみソーセージの名前はここからつきました。ドライにしてクラフト、ポプリ、入浴剤、染色、料理など用途は広範囲です。
anabull2.gif (133 バイト)花言葉は・・・ごめんなさい。分かりません。

上記の文章は
「花屋さんの花 ポケット図鑑」/鈴木昭著/主婦の友社刊
「花づくり大百科」/主婦の友社刊

「週刊花百科 Fleur No.19」/講談社刊
を参照させていただきました。

[Flower Garden TOPへ戻る]