Flower Garden

 

今回は、トルコギキョウを紹介します。

トルコギキョウ

 

トルコギキョウ

トルコギキョウ
写真は友人のSさんから頂きました。今回はなんと、蜂が蜜を吸いに来た瞬間をとらえたものです。Sさん、どうもありがとうございます!

リンドウ科
別名:ユーストマ、リシアンサス
園芸分類:1〜2年草
花期:春〜夏
用途:花壇、鉢植え、切り花

【特徴と性質】

アメリカの内陸部、テキサス、ネブラスカ原産の、春または秋播きの1年草です。花がキキョウの花に似ているのでこの名がありますが、トルコには全く関係のない草花です。別名のリシアンサスや属名のユーストマの名で呼ばれることも多くあります。
特に最近はキク、バラ、カーネーションに次ぐ切り花として人気を博しているのは、次々と新製品が登場し周年、切り花として供給されるようになったためです。
カップ状の受咲きの花で水揚げも良く、花持ちが良いです。花色は紫、青紫、桃、白があり、切り花としての利用が多いのですが、最近は矮化剤を使った鉢物生産が増え、人気の鉢花になっています。
【種類と品種】
品種には切り花用と鉢物用があります。切り花用は急速に品種改良が進み、揃いが良く作りやすい一代交配種が主流を占めています。一重咲きと八重咲きがあり、早生、中性、晩生と開花期の幅も増えました。花色も年々新色が発表され、青、紫、桃、橙、黄、白、藤色などがあります。覆輪やかすり模様の入るものもあり、大輪、中輪、小輪とバラエティーに富んでいます。
鉢物は高性種に矮化剤処理したものが多く作られてきましたが、草丈の低い本格的な矮性品種も出回るようになりました。矮性品種の代表種は”コロネットシリーズ”です。草丈25cmくらいで花径6cmくらいとなっています。ブルー、ピンク、ホワイトの色分け品種があります。
【栽培のポイント】
鉢物は茎が太くて枝数も多く、根元がしっかりしているもの、また葉色、花色が鮮明で蕾の数が多いものが良い株です。また、咲いている花の花弁にしみや色あせのないもの、虫がいないものを選ぶようにします。
買った鉢物は日当たり、通風の良い場所に置いて管理します。雨が直接当たらないベランダなどに置くと良いでしょう。水のやりすぎは根腐れを起こすので、水は表土が乾いてからたっぷり与えるようにします。咲いた花にはスリップス(害虫)が集まりやすく、蕾や花に付いて、汁液を吸ってしみを付けるので、マラソン剤をまいて駆除するようにします。
鉢花として長く楽しむためには、タネを実らせないように花がらを子房ごと早目に摘み取るようにします。花後は茎を1/3くらいまで切り戻して追肥を与え、株元の固まった表土を中耕します。夏は風通しの良い涼しい場所に置き、50%の遮光下で夏越しさせれば、秋には再び伸びてくる枝に花をつけます。
タネから育てる時には、9〜10月にたね播きします。寒地では春播きで、夏から秋に咲かせます。タネは微細なので、播く時は充分注意を必要とします。用土は保水性の良いピートモスを主体としたものが良く、鉢播きの場合はピートモス6、赤玉土かパーライト4を配合したものを用い、表面を平らにしてタネをバラ播きにし、覆土はしないようにします。灌水でタネが流れないように、水は鉢底に置いた受け皿に入れ、底から吸わせるようにします。
雨に当てないように窓辺に置いて苗を育てますが、初期成育が遅いため、移植できるようになるまで2ヶ月くらいかかります。本葉2〜4枚で6cmポットに鉢上げします。赤玉土4、鹿沼土2、ピートモス4の配合土を使います。2週間に1回、液肥を与え、よく日に当てて育てます。
鉢底に根が回るのを待ってプランターや鉢に定植します。この時は新しく配合した清潔な土を使います。植え付けの間隔は10x10cmくらいにし、5号鉢に1本植えします。耐寒性はありますが、鉢植えの場合はフレームまたは室内で越冬させます。トルコギキョウは雨期と乾期のある地帯に育つ草花なので、花茎が伸び出すまでは冬でも充分水を与え、乾かさないように管理します。

花言葉は・・・「花づくり大百科」版
白(7月18日の誕生花):清々しい美しさ
白、紫縁取り(8月18日の誕生花):深い思いやり
花言葉は・・・「花屋さんの花 ポケット図鑑」版
ピンク(7月10日の誕生花):優美
白(7月30日の誕生花):希望

Line

上記の文章は
「花づくり大百科」/主婦の友社刊
「花屋さんの花 ポケット図鑑」
を参照させていただきました。

[Flower Garden TOPへ戻る]