不思ぎなかさのおばあさん
ある所にいつもかさを持っているおばあさんがいました。
そのおばあさんは、かさばあさんとよばれていて、ふしぎなおばあさんでした。
すぐきえてしまうし、空をとべるし、本当にふしぎでした。
ある日、小さな子がないていました。
かさばあさんはそれをみると、「どうしたの。」とたずねました。
するとその子は、「ふうせんが、ふうせんが・・・・・・。」となきながらいいました。
「ふうせんがどうしたの。」
きいてもこたえてくれそうにありません。
おばあさんは、まほうのたまでその子の心を見ぬきました。
そしてすぐに空をとんで、ふうせんをさがしました。
あっ、ふうせんです。
見つけました。
赤いふうせん。
おばあさんは、すぐに下に下りて小さい子にわたしました。
「どうもありがとう。」
その子はさっきとぜんぜんちがうえがおでいいました。
するとおばあさんは、すぐにきえてしまいました。
それからはおばあさんはぜったいあらわれませんでした。
でも、みんなはいつまでもおばあさんをわすれないのでした。
メリーポピンズでしょうか?(笑)
いつもながら唐突な展開です。
この話は最後の1行の余韻にひたりたくて書いたような気がします。
恐らく最後の1行のためだけに・・・。(^_^;)2004年11月12日更新