士官候補生


ガリランド王立士官アカデミー
士官候補生の少年 「・・・昨夜もイグーロス行きの荷馬車がやられたんだとさ。」
士官候補生の少女 「それも、骸旅団の仕業なのかしら・・・?」
剣士ラムザ 「これから何が始まるんだろう?知らないか、ディリータ?」
剣士ディリータ 「いや・・・。ただ、ある程度の想像はつくが・・・。」
剣士ラムザ 「というと?」
剣士ディリータ 「ラーグ公がこの町へお出でになる。」
剣士ラムザ 「ラーグ公が・・・?何故?」
剣士ディリータ 「ラーグ公だけじゃない。ランベリーの領主・エルムドア侯爵もだ。」
剣士ラムザ 「それは初耳だ。・・・公式訪問じゃないな。」
剣士ディリータ 「今のイヴァリースはどこもかしこも”危険地帯”ばかりだ。」
「騎士団は八面六臂の大活躍だが、実際には人手が足りない・・・。」
剣士ラムザ 「で、僕達士官候補生ってわけか。」
騎士 「一同、整列ッ!」
士官候補生達が整列する。
騎士が入って来て、壇上に上がる。
北天騎士団騎士 「士官候補生の諸君、任務である!」
「諸君らも知っているとは思うが、昨今、このガリオンヌの地には野蛮極まりない輩共が急増している。」
「中でも、骸旅団は王家に仇なす不忠の者共。見過ごすことのできぬ盗賊共だ。」
「我々北天騎士団は、君命により骸旅団殲滅作戦を開始する。この作戦は大規模な作戦である。」
「北天騎士団に限らず、イグーロス城に駐留するラーグ公閣下の近衛騎士団など多くの騎士団が参加する作戦だ。」
「諸君らの任務は後方支援である。具体的には、手薄となるイグーロスへ赴き、警備の任についてもらいたい。」
一人の女騎士が入って来て、壇上の騎士の耳元に何事か囁く。
女騎士 「・・・・・・」
女騎士が再び出て行く。
北天騎士団騎士 「士官候補生の諸君、警備を固め、剣を手に取るがいい!」
「我々北天騎士団によって撃破された盗賊団の一味がこの町へ逃げ込もうとしているとの連絡を受けた。」
「我々はこれより町に潜入する奴等の掃討を開始する!諸君らも同行したまえ!」
「これは殲滅作戦の前の前哨戦である!以上だ!直ちに準備にかかれッ!!」

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