そして全ては始まる


激しい雷雨の中------
オーボンヌ修道院前
剣士ガフガリオン 「なンだ、ラムザ、さらって行った奴を知っているのか?」
剣士ラムザ 「・・・・・・・・・・・・。」
修道院からアグリアスが出てくる。
騎士アグリアス 「オヴェリア様を連れているのだ、そう遠くへは行けないだろう。」
剣士ガフガリオン 「追いかけるつもりか?」
騎士アグリアス 「当然だ!このままでは王家に対して顔向けができん!」
剣士ガフガリオン 「オレ達は手伝わンぞ。契約外だからな!」
騎士アグリアス 「正式な騎士でもない輩の手助けなどこちらから断る!」
「自分の失敗は自分の力で補うのが騎士というもの。これは我々護衛隊の役目だ!」
「行くぞ、ラヴィアン、アリシア!」
修道院からシモンが出てくる。
騎士アグリアス 「大丈夫ですか、シモン殿!」
神学者シモン 「・・・姫は、姫はどうなされた?」
アグリアスが首を横に振る。
騎士アグリアス 「申し訳ございませぬ。オヴェリア様は必ず私が・・・!」
シモンが首を横に振る。
神学者シモン 「い、いかん・・・、それでは・・・アグリアス殿が・・・・・・。」
騎士アグリアス 「心配召されるな。騎士の名誉にかけてお助けすることを誓いますッ!」
ラムザが前へ出る。
剣士ラムザ 「僕も、僕も行きます!足手まといにはなりません!」
剣士ガフガリオン 「何を言ってンだ!オレ達には関係ねぇことなンだぞ!」
剣士ラムザ 「確かめなきゃいけないんだ!この目で確かめなきゃいけないんだ!」
剣士ガフガリオン 「・・・さっきの小僧か?」
その言葉にラムザが頷く。
剣士ガフガリオン 「チッ、仕方ねぇなあ。どうなっても知らンぞ、オレは・・・!」

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