ブレイブストーリー(人物編)
アルマ |
アルマ・ベオルブ◆獅子宮(レオ) ベオルブ四兄弟の末っ子。イグーロス貴族学院に通う。ラムザの妹。長兄、次兄とは腹違い。明朗快活な性格で皆に慕われている。生まれてからほとんどの期間を修道院で過ごしており、ベオルブ家に戻ってきたのは最近のこと。そのせいか、長兄、次兄より歳の近いラムザの方と仲がよいらしい。ジークデン砦の悲劇によってティータやディリータを失い、長兄・次兄の方針に疑問を抱き始めた。 |
エルムドア侯爵 |
メスドラーマ・エルムドア◆双子宮(ジェミニ) ランベリーの領主。五十年戦争の後半、畏国に侵入する鴎国軍を相手に勇猛果敢に戦った軍人。白銀の鎧に長く美しい銀髪を風になびかせ戦ったことから、味方からは”銀の貴公子”と慕われ、敵兵からは”銀髪鬼”と恐れられた。敬虔なグレバドス教信者としても知られ、異端審問官の資格を持つ。 |
王女オヴェリア |
オヴェリア・アトカーシャ◆金牛宮(タウロス) 亡き国王オムドリアIII世が二番目の王子を亡くした時に養女として王家に迎えられた。元は前王デナムンダIV世の実子で、オムドリアIII世とは腹違いの兄妹である。王家に入ったものの、すぐに王妃に三人目の王子・オリナスが誕生したため、ラーグ公に預けられることになった。 |
王妃ルーヴェリア |
ルーヴェリア・アトカーシャ 畏国国王オムドリアIII世の王妃。ラーグ公の実妹。二十歳の時に王家に嫁ぎ、王との間に三人の子供をもうけたが、上の二人はどちらも生まれた後すぐに息を引き取ってしまい、現在は三男のオリナス王子だけが世継ぎとして生き残っている。王は病弱を理由に国政から遠ざかっていたため実際の執政は彼女が担当していた。王の死後王妃による政治の私物化はますます進み、自分の方針に逆らう者はたとえ王族であっても排斥してしまう。 |
オムドリアIII世 |
オムドリア・アトカーシャ アトカーシャ王朝第18代国王。五十年戦争の末期に病死した国王デナムンダIV世の跡を継いで即位。自ら兵を率いて戦った先代と異なり、オムドリアIII世は生まれながらに病弱にして意志も弱く、およそ国王には不向きな人柄であった。五十年戦争の敗北もオムドリアIII世の統率力の無さが原因とする歴史学者も多い。病に倒れて以来、宮中ではオリナス王子の即位の準備が進められていた。黒死病にかかり、七日七晩高熱に苦しんだ後、天に召された。 |
オリナス王子 |
オリナス・アトカーシャ 畏国国王オムドリアIII世と王妃ルーヴェリアの間に生まれた第三王子。二人の兄は生後間もなく死亡したため、オリナスが畏国の正統な後継者である。病弱を理由に国政の場に出ようとしない国王に対する不信は強く、その責務を代行する執政者が実質的な新王であることを多くの国民は理解している。年端も行かぬ子供のため後見人を立てての即位が予定されている。 |
機工士ムスタディオ |
ムスタディオ・ブナンザ◆天秤宮(リブラ) 機工都市ゴーグの鉱山で働く若者。機械仕掛けの兵器造りで名高い機工師ベスロディオの息子。火薬を銃身に詰め金属の弾丸を放つ、機械仕掛けの兵器『銃』を使いこなすことができる。 |
騎士アグリアス |
アグリアス・オークス◆巨蟹宮(キャンサー) アトカーシャ王家直属の近衛騎士団に所属する騎士。オムドリアIII世の死後、ラーグ公とゴルターナ公の間の緊張が高まるにつれて王女の身も危険になってきたため、元老院が護衛として修道院に派遣した。王家に対する忠誠心はとても高く、また正義感が強い。辺境の地で暮らさねばならないオヴェリアに同情している。 |
騎士ウィーグラフ |
ウィーグラフ・フォルズ◆処女宮(ヴァルゴ) 反貴族を掲げる”骸旅団”のリーダー。五十年戦争時代は平民の中から義勇兵を募り結成された骸旅団の団長でもあった。戦争末期に活躍したが、戦争の敗北によってその存在意義を無くし、何の報償も与えられずに解散させられた。貴族などの支配者階級の圧制に苦しむ民を解放するため各地で要人誘拐や暗殺などのテロ活動を行ったが、執政者側の反撃を受けて骸旅団は壊滅した。現在、ジークデン砦の決戦を最後に行方不明。 |
騎士ギュスタヴ |
ギュスタヴ・マルゲリフ 骸旅団のサブリーダー。元骸騎士団の副団長。骸騎士団に入団する前は北天騎士団に所属する騎士の一人だったが、敵兵を皆殺しにしたり占領した村などでの強奪や強姦など、その非道な戦い方が騎士団内部でも問題視され、骸騎士団へ転籍させられた過去を持つ。ウィーグラフと対立しているらしい。エルムドア侯爵誘拐を企てるが、ウィーグラフの粛清により、命を失う。 |
騎士ゴラグロス |
ゴラグロス・ラヴェイン 骸旅団所属の騎士。ラーグ公の重臣であるダイスダーグ卿を暗殺しようと、成都イグーロスのベオルブ邸を襲撃する。暗殺は失敗に終わったが、逃亡の際にディリータの妹・ティータの身柄を拉致。人質として何処かへ連れ去った。ティータを解放するようウィーグラフに命令されたが、そのまま人質としてジークデン砦へ連れ去った。北天騎士団との決戦の際、ティータを盾に逃れようとするが失敗。死亡した。 |
騎士ディリータ |
ディリータ・ハイラル◆人馬宮(サジタリウス) ラムザの幼なじみ。骸旅団との決戦の最中、ジークデン砦の爆発に巻き込まれて死亡したと思われていたが生きていた。オーボンヌ修道院を襲撃した王女誘拐の実行犯の一人として再会した。南天騎士団に所属しているかと思われたが、そうではないらしい。ラーグ公とゴルターナ公の背後で陰謀を企む者達に協力しているようだ・・・。 |
剣士アルガス |
アルガス・サダルファス◆処女宮(ヴァルゴ) ランベリーのルオフォンデス出身。ランベリーの領主・エルムドア侯爵配下の近衛騎士団所属の騎士見習い。サダルファス家は五十年戦争で没落した貴族で、アルガスは自分の家の再興のため騎士として名を成そうとしていた。しかし、それに固執するあまり独走することが多く、自分勝手な男と言われることが多い。自分より有利な立場にいるにも拘わらず、それを自覚しようとしないラムザに嫉妬している。骸旅団殲滅作戦に参加中、ジークデン砦にて死亡。 |
剣士ガフガリオン |
ガフ・ガフガリオン◆処女宮(ヴァルゴ) オヴェリア王女を成都イグーロスへ護送するために北天騎士団に雇われた傭兵。五十年戦争では東天騎士団の分隊長として活躍したが、勝利のためには手段と方法を選ばぬ残忍な戦い方をとったことから、終戦後、騎士団から追放された。 |
剣士ディリータ |
ディリータ・ハイラル◆人馬宮(サジタリウス) 王立ガリランド士官アカデミーの騎士見習い。ラムザの幼なじみ。ベオルブ家の領地に暮らす農家の息子。両親が黒死病で死亡してからは妹のティータと共にベオルブ家に引き取られていた。貴族の子弟しか入学できないアカデミーに通えるのは、亡きバルバネス(ラムザの父)の厚意によるもの。アルガスやミルウーダとの出会いによって身分の違いを再認識し、自分の生き方について疑問を抱くようになった。 |
剣士ミルウーダ |
ミルウーダ・フォルズ 骸旅団所属の剣士。骸旅団の頭目、ウィーグラフの実妹。骸騎士団時代は兄を支える補佐の一人として敏腕をふるった。五十年戦争では窮地に陥った王国を救済しようと立ち上がったが、戦後処理の中で何の報償も与えられずバッサリと切られたことから、王国に対して反旗をひるがえした。レナリア台地の戦いで死亡。 |
剣士ラムザ1 |
ラムザ・ベオルブ◆白羊宮(アリエス) 王立ガリランド士官アカデミーに通う騎士見習い。イグーロス出身。ベオルブ家は古くから続く武門の棟梁として名高く、畏国の四大騎士団のひとつ・北天騎士団の将軍を代々輩出してきた。ベオルブ四兄妹の末弟。出来の良い兄たちと腹違い。そのため、多少の引け目を感じている。ベオルブ家の一員でありながら、兄たちのように振る舞えない自分に違和感を感じている。 |
剣士ラムザ2 |
ラムザ・ルグリア◆白羊宮(アリエス) 剣士ガフガリオン率いる傭兵団所属の剣士。ジークデン砦の悲劇の後、北天騎士団を離れ傭兵となった。また、ベオルブ家と決別するために名を棄て、現在は母方の姓を名乗っている。そのため、ガフガリオン以外の人間にはベオルブ家の一員であることを知られていない。生きる目的を求めて剣を振るう日々が続いている。 |
ゴルターナ公 |
ダクスマルダ・ゴルターナ ゼルテニアの領主。ラーグ家同様、ゴルターナ家も、五十年戦争の引き金になったデナムンダII世を祖に持つ。王家の紋章である双頭の獅子の片方・黒獅子を家紋とすることから”黒獅子公”とも呼ばれる。五十年戦争では将軍の一人として活躍し、北天騎士団と双璧をなす南天騎士団を従えている。 |
神学者シモン |
シモン・ペン・ラキシュ オーボンヌ修道院の院長にして神学者の博士号を持つ。敬虔なグレバドス教の信者。以前は上級異端審問官の一人として名を馳せていたが、とある事件をきっかけに辞職し、俗世間を逃れて辺境の地で隠遁生活を送る、オヴェリアの師として学問を教える一方、父親代わりとして惜しみない愛情を注いだ。 |
聖アジョラ |
アジョラ・グレバドス 約12世紀前、ルザリアのベルベニアに生まれ、ミロドスに育つ。神の国の到来を説くが、ファラ教司祭の反感を買い、反逆者として神聖ユードラ帝国により処刑された。その直後、ファラ教の本拠地ミュロンドは天変地異により海中に没した。それをアジョラの奇跡と信じた弟子たちがその教えを広め、現在のグレバドス教が成立した。 |
聖騎士ザルバッグ |
ザルバッグ・ベオルブ◆巨蟹宮(キャンサー) 北天騎士団団長にして”聖騎士”の称号を持つ騎士。ラムザの次兄。五十年戦争では幾多の戦いで勝利を収め、亡き国王デナムンダIV世に”イヴァリースの守護神はガリオンヌにあり。ベオルブの名の下にこそ勝利がある”と絶賛された。常勝無敗の武人だが、反面敬虔なグレバドス教信者でもある。 |
ダイスダーグ卿 |
ダイスダーグ・ベオルブ◆天蠍宮(スコーピオ) ガリオンヌの領主ラーグ公に仕える軍師の一人。ラムザの長兄。亡き父バルバネスの遺言に従い、北天騎士団団長の座を弟のザルバッグに譲り、自分は幼なじみでもある主君ラーグ公の軍師となった。ラーグ公がもっとも信頼する重臣。なお、軍師とはいえ、魔道にも精通した魔法剣士でもあるらしい。骸旅団の襲撃に合い、重傷を負った。 |
ティータ |
ティータ・ハイラル ディリータの実妹。ベオルブ家の領地に暮らす農家の娘。両親を黒死病で亡くしてからは兄のディリータと共にベオルブ家に引き取られていた。ベオルブ家の厚意によって士官アカデミーに通う兄のことを密かに心配しているがそんなそぶりを見せることはない。同い年のアルマ(ラムザの妹)と仲がよい。骸旅団によるダイスダーグ卿暗殺未遂事件に巻き込まれ人質として誘拐される。アルマと共に貴族学校に通っていたが、身分の差を理由につらい仕打ちを受けていたようだ。ダイスダーグ卿暗殺未遂事件で骸旅団に人質として誘拐されジークデン砦でアルガスに殺害された。 |
天騎士バルバネス |
バルバネス・ベオルブ 北天騎士団団長にして、騎士としては最高位の称号、”天騎士”を持つ騎士。五十年戦争では他騎士団が連敗している中、幾多の戦いで勝利を収め、その都度、畏国の劣勢を覆してきた。(事実上の敗北だが)鴎国との間で対等な和平条約を締結できたのは彼の存在を恐れた鴎国側の譲歩によるもの。戦争末期に病死。 |
ドラクロワ枢機卿 |
アルフォンス・ドラクロワ◆天蠍宮(スコーピオ) ライオネルの領主。グレバドス教会内において教皇に次ぐ権力を有する枢機卿でもある。五十年戦争では名を馳せた騎士にして神学者。五十年戦争で妻を鴎国の異教徒に殺害されて以来、異端審問官として”異端者狩り”に精力を注ぐ。領民は偉大な領主として畏敬の念を抱いている。 |
ラーグ公 |
ベストラルダ・ラーグ ガリオンヌの領主にして、国王オムドリアIII世の王妃ルーヴェリアの実兄。ラーグ家は、五十年戦争の引き金になったデナムンダII世を祖に持つ、いわば王家(アトカーシャ家)の分家。五十年戦争でも将軍の一人として活躍した。畏国で最も強いと云われる北天騎士団はラーグ公の配下である。 |
歴史学者アラズラム |
アラズラム・J・D(53歳) 畏国の中世史を専門とする後世の歴史学者。考古学者、神学者としても知られ、『デュライ白書』の解釈をめぐってグレバドス教会ミュロンド派との激しい対立は記憶に新しい。著書に『獅子戦争の謎』『聖アジョラムの実像に迫る』『デュライ白書・400年目の真実』など多数。 |
◆FFT◆
2006年9月29日更新