一般に『三国志』と一括して呼ばれているものは
- 晋の陳寿の『三国志』(歴史書。有名な「魏志倭人伝」はこの一部)
- 元末明初の羅貫中の『三国志演義』(1の『三国志』を編年体的に物語化したもの。『三国志通俗演義』『三国演義』とも呼ばれる)
- 吉川英治の『三国志』(一応2に基づきながらも、全体にわたって自由な創作を加えてある。1や2の翻訳ではなく、別の1個の文学作品というべきもの)
があります。その他に柴田錬三郎、陳舜臣らの諸氏に優れた「三国志関係作品」があり、コミックものも数種類刊行されているのが現状です。 |