玉虚宮

「ここは・・・。」

太公望はとある場所へとやって来ていた。

「あっ!いらっしゃい!お客さんだ、お客さんだ!わ〜いわ〜い!」

「玉虚宮へようこそ!ここは、仙人になるための修行の場なんだよ!」

「途中、大変だったでしょ。こんな山の中だもんねえ。」

「よっぽど仙人の素質がないとここまで辿り着けないんだよ!」

「なんたってここは玉虚宮。道教・崑崙派の総本山だもの。」

「あ、おしゃべりしすぎちゃった。だって、お客さんなんて久しぶりだから、つい、ね。」

「あたし、白鶴童子。宜しくね。あなたのお名前は?」

「た、太公望と申します。」

「それじゃあ、太公望さん。お師匠様のとこに案内してあげるね?」

「はい、宜しくお願い致します。」

「じゃあ、行こ!修行、厳しいかもしれないけど努力と根性で頑張ってね!」

かなり強引な白鶴童子に案内され、こうして太公望は仙界で修行をすることになったのである。

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封神演義