菊花紋


十六弁菊花
十六弁菊花
抱葉菊
抱葉菊
菊一文字
菊一文字

++家紋の由来++
通説では後鳥羽上皇(1180年〜1239年)がことのほか菊を愛でられ、菊花の文様を衣服や刀剣に付されたことから、天皇家の紋章になったとされています。

しかし菅原道真(845年〜903年)の生涯を描いた「北野天神縁起絵巻」や天平瓦、古墳時代の須恵器の陶棺にも菊花紋が見られるため、その歴史はもっと古いものと考えなければならないでしょう。

元々は古代オリエントの太陽神のシンボルで、日神・天照大御神を皇祖とする天皇家がいたのも頷けます。

この紋章は足利尊氏や豊臣秀吉などに下賜されたため、その一族や家臣にまで広まり、江戸時代には百数十家が家紋とするほどになりました。

維新がなると、菊花紋の権威を高めるため、太政官布告によって規制し、皇室の紋章は「十六弁八重菊」、皇族共通を「十四弁一重裏菊」と定め、各宮家、元皇族、門跡、比丘尼御所などはそれぞれ独自の変形紋を用いるようになりました。

近年は那須氏系の「菊一文字紋」や、青山氏系の「葉菊紋」が復活し始めています。

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++使用者の姓氏++
<源氏系>
本目 里見 岩松 喜連川 最上 吉良 荒川 久保田 篠原 飯田 壺井 青沼 秋山 浅羽 菅谷 上杉 村上 大河内 赤井 吉田 江川 高木 夏目 跡部 矢島 松尾 生野 建部 谷 松下 京極 別所 星合
<平氏系>
織田 梶川 宗 庄田 岩沢 海上 片山 板橋 奥村 堀 久留 川口 神田 本康
<藤原氏系>
須藤 青山 浅井 竹田 堀内 上杉 吉江 伊達 増田 加藤 後藤 疋田 小川 松田 佐野 木村 野田 戸田 小崎 川村 川辺 坂本 内田 町谷 真野 杉山 中村 林
<菅原氏系>
菅谷 武島 前田 美濃部 設楽
<大江氏系>
毛利
<豊臣氏系>
木下
<穂積氏系>
木原

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植物紋と系譜