桐紋


五三の桐
五三の桐
太閤桐
太閤桐
陰利久桐
陰利久桐

++家紋の由来++
中国では、桐を聖王が現れるのを待って出現する。めでたい鳥鳳凰の集まる嘉木としていました。

我が国の天皇の衣服に桐、鳳凰の文様をあしらったのも、このような中国思想に基づくものらしいです。『餝抄』上巻には、天皇が天養元年(1144年)にこれらの文様を付した御服を召されたとあります。

やがて桐は帝王とシンボルと見なされ、皇室の紋章に定められました。『家中竹馬記』には、後醍醐天皇が足利尊氏に「桐紋」を賜ったことが載っており、鎌倉時代末期には、皇室の紋章として確立していたことを示しています。

しかし尊氏以降、天皇→将軍家→大名→家臣へと下賜が続き、幕末には大名、旗本の5分の1がこれを用いるようになりました。

最たる愛用者は豊臣秀吉で、服飾、調度から建築物、彫刻にいたるまで「太閤桐」をあしらい、桐紋ブームを巻き起こしました。

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++使用者の姓氏++
<源氏系>
松平 岩松 松田 寺尾 小沢 小栗 本目 山名 由良 横瀬 成田 志賀 竹尾 里見 本多 堀越 高林 畠山 上杉 榊原 向井 今井 岡田 宮原 最上 荒川 丹波 一色 喜連川 小柴 今川 品川 瀬名 松野 千村 上領 森 細川 仁木 三好 小笠原 高林 武田 川窪 真崎 柳沢 東条 牛奥 島田 植村 吉田 須田 長坂 根岸 木造 藤方 多門
<平氏系>
宗 伊勢 津田 岩城 生島 織田 神部 島 中川 拓植 久留 坂部 宮川 斎木 薬師寺 木原 長田 長屋 大塚 東 片山 柴野 高山 中根 今 小南 巨勢 橘 今堀 山中
<藤原氏系>
大森 片山 加加爪 宅間 朝比奈 矢部 吉江 大沢 細井戸 大久保 浅井 竹田 関鼓 上杉 磯貝 川村 桑島 小山 小野田 加藤 後藤 長谷川 田村 牛込 伊与田 木村 佐藤 福島 稲目 野田 小出 小崎 上 竹村 戸川 外山 神谷
<菅原氏系>
一色 前田 野村 土田 余吾 小林 久松

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植物紋と系譜