'98京劇 瀋陽京劇院 東京公演レポート


去る1998年7月4日にアートスフィアで行われた瀋陽京劇院 東京公演の模様をレポートします。
この日はとにかく暑かった。
出かけた頃には気温は35度を軽く超えていました。
私が観たのは14:00開演の部でした。
S席で1階F列24番という場所だったので、とてもよく見えました。
京劇を観に行くのは今回4回目。
中国語は北京語が少し分かる程度ですが、何度観ても良いです。
大抵の公演は日本語で要所要所にアナウンスが入りますし、(私は嫌いですが)歌舞伎の公演などで貸し出してくれる、イヤホンを付けて聴くタイプのガイドの機械も貸し出してくれますので、言葉が分からなくても大丈夫!
動きだけでも必見です。
割と最近、NHKで”孫悟空”を放送していたので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。(私はこれも生で観ました)
さて、前置きはこれぐらいにして本題に入ります。

「両狼関」
主演女優の立ち回りがすごいです。
この方は何と、中国では、日本でいう国会議員でもあります。

「拾玉しょく
主演女優がとってもかわいらしく、パントマイムがうまいです。
コメディタッチの恋愛もので、近所のおしゃべりおばさん役を男の方が演じています。
とても笑える作品です。

「真假美猴王」
ご存知孫悟空のお話です。
いろいろなエピソードがある孫悟空の中で、最も面白いとされています。
偽の孫悟空が出てきます。
孫悟空の話はとにかく楽しいです。
今回の話では猪八戒の立ち回りがすごいです。
孫悟空(正確には、孫悟空の毛から出てきた分身のお猿)と敵が戦っている最中、舞台の下に敵が武器を落としてしまうハプニングもあり、観客が拾ってあげていました。(これぞ、生の醍醐味ですね。)
京劇は何回観ても、人間業じゃないと思います。
是非皆さんも、一度ご覧になってみて下さい。

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◆三國志◆