Piariからのメール
綺羅さん、こんにちは。
これから日本の北の果てに旅したいと思います。

ではでは。
稚内に着きました。
地元の人の話によると当地は夏でも30℃を越えることはなく、快適だそうです。
その代わり冬はとっても寒いそうです。

街を歩いてもなんか閑散としてて寂しい感じです。
公園に行ったら小さい子が元気に遊んでました。
「ねえねえ、この公園には良く遊びに来るの?」って小さい子に聞いたら逃げられてしまいました。
しくしく。

人さらいと間違えられたのかなぁ?
人さらいに間違えられた心の傷を胸にしまい、さすらっているとすぐそばに全日空稚内ホテルがありました。
ラウンジバーに上ると遠く迄とても良く見渡せました。
向こうには宗谷岬が見えます。

絨毯はふかふか、BGMは静かに流れ、とてもいい気分です。
今日は朝もはよから、クイーン宗谷に乗って礼文島香深港に渡ります。
稚内から片道2時間程です。
まずレブンイレブンという11段のソフトクリームを食べる予定です。
早く食べないと溶けて手がどろどろになりそう(^^;

ウニ丼も有名です。
正直言って普段お寿司屋さんではウニはなんかなまなましいのでイクラの方が好きなんですが、とれたてのウニはどうなんでしょうか。
ちょっと楽しみです。

又礼文島はお花が有名です。
固有種も多く普通高山でないと見られないような花が平気で平地に咲いているそうです。

では、張り切って船に乗ってきま〜す...ウゲッ...混んでる...
礼文島に着いて早速ウニ丼を食べにお店に入りました。
メニューを
見ると

ウニ丼 ¥3000(税別)

「...」 いくら何でももう少し安い所があるだろうと思い、別の店に行ったらやはり同じ位のお値段でした。
余程イクラ丼にしようか刺身定食にしようか心が揺れましたが、ここは分身のプライドにかけてウニ丼を注文しました。
待つ事10数分、出てきたウニ丼は意外に小さく「所詮観光客なんて...ウジウジ」と思いつつ一口。

「う、うまい!」

この美味しさなら、おいしんぼの海原*山も納得することでしょう!
ちょうど隣の席でウニ丼を食べていた2人組のお兄さんも一口食べるなり、目を見合わせて「おいしいな」と言ってました。

とれたてのウニがこんなにおいしいものとは知りませんでした!
カンドー!!!
今日は。
ユースホステルに泊まったことのある人なら1度はその噂を耳にするという桃岩荘ユースホステルに来ました。
このユースは死ぬ程盛り上がるそうです。
逆に言えば静かな旅をしたい人は絶対に来てはいけないユースと言われています。

香深港でユースのヘルパー(お手伝い)さんに荷物を預け、他のお客さんと一緒に車で桃岩荘迄乗せてもらいました。
桃岩荘直前のトンネルに入った時の事、ヘルパーさんがダミ声で「さあ皆さんこのトンネルに入ったら、知性・教養・羞恥心をかなぐり捨てて下さい」と言うので、やっぱり帰ろうかなぁと思っていたら桃岩荘に到着してしまいました。

玄関前で待っていた別のヘルパーさんがダミ声で「いいですか皆さん、私が玄関を開けたら思いっ切りお腹の底から『ただいまー!』って言って下さいね。
元気がないと中に入れませんよ、いいですか。」と青筋を立てるので、何でここの人達は皆ダミ声なんだろうと余計な事を考えつつ「ふわぁ〜い」と答えました。

ヘルパー:「いいですか、開けますよ。元気よく言って下さい。」
客一同 :「は〜い」
ヘルパー:「さあどうぞ!」 (ガラガラッ)
客一同 :「ただいまぁ〜...うわぁーーーー!!!」

(続く)
お早うございます。
ふわぁ〜あ、まだ眠い、ムニャムニャ。
今日は朝の4時50分に起こされました。
今日はこれから8時間のハイキングコースに参加します。
昨日は風が強く天気が変りそうなのでハイキングは無理かなと思っていたのだが「大丈夫です、できます」と力強い言葉で起こされました。

ムニャムニャ... あっそうそう、昨日の夕方「ただいま」と桃岩荘に入った時もんのすごかったですよ!
「お帰りなさーーい!」と、ヘルパーさんや先に泊っているお客さんがラッパ、太鼓、シンバル、笛、マラカス等でとてもうるさい、耳をつんざくような出迎えを受けました。
心臓が弱い人はここはむかないかもしれない。(^^;

ではお休みなさい...じゃなくって、行ってきます。
バスに1時間ほど乗って礼文島北端のスコトン岬に来ました。
ここが8時間ハイキングコースの出発点です。
今日は風がとても強く、帽子をかぶってる人は今にも飛ばされそうです。
こちらで風が強い日は天気も変わりやすいけど、多分平気でしょう。

もしかして遭難...なんて事はないでしょう。
この最北限の礼文島でも携帯のアンテナがきっちり3本立ってます。

いざ、しゅぱーつ!
今晩は。
今日はひどい目にあいましたよ。
昼前からどんどん天気が悪くなり、風も強くなって、結局ハイキングは途中で中止になってしまいました。
途中風に煽られて転んでしまい、お尻は泥だらけ、靴の中も雨でぐちょぐちょ、せっかくのお弁当も雨水でびっちゃになってしまい、到底人間の食べるものではなくなっていました。
悔しいので、ウニ丼を食べてしまいました。
でも、夕方にはすっかり晴れてお日様がこんにちはとばかりに顔を出していました。
チョーむかつく!

夜はミーティングで超盛り上がりました。
歌あり、踊りありでとても楽しかったです。
大阪から来た女の子はモスラの物真似をやり、熊本から来た女の子は駅弁売りをやり、モヒカン刈りのお兄さんは一発芸をやり、私もクワガタ踊りを皆とやりました。
でも、1番うけたのはパンクのお兄さん(どくろの革ジャン、背中迄ある長髪パーマ、じゃらじゃらした鎖)がネズミの物真似をやらされた時でした。
「やだよ〜、勘弁してよ〜、俺のイメージが崩れるぅ〜」と言いつつ皆の前に腕を引っ張られ、最後は観念して楽しそうに「チューチュー」とやってました。

綺羅さんは、何か宴会芸ありますか?
昨日悔しかったので、今日はハイキングに再挑戦です。
もっともさすがに今日は8時間コースは行きませんが。(笑)

途中仲々公衆トイレが見つからなかった昨日の教訓を生かし、最北限の公衆トイレで用を足して、今度こそしゅっぱーつ!

台湾から来た女の子がドラエモンのリュックをしょっていたので、日本語でドラエモンの歌を歌って上げたら喜んで、最北限の売店でソフトクリームをおごってくれました。
ラッキー!
今日は出だしからついているかも?!
こんにちは。
当地は気候の変動が激しいですね。
さっきまで晴天だったと思ったら急に空がどんよりしてきました。
大丈夫かなぁ?
もしかしては私って雨男・雨女ならぬ雨分身?

どうにか澄海岬に来ました。
ハイキングコース中では他の人がほとんどいないのに、ここは売店、トイレ、観光バス用の駐車場が揃っていて賑やかです。
どこから集まって来たんだろう?って感じです。
澄海岬は読んで字のごとく海が澄んでいて、とてもきれいです。
こんばんは。
もうすぐ消灯です。
昨日は物真似大会で超盛り上がり、今日はほとんど全員参加のミニミニコンサートで更に盛り上がりました。
私も歌いまくり、ヘルパーさんがダミ声になった理由が分かりました。
建物の中央部に囲炉裏があり、大騒ぎした後はそこはかとなく心を鎮めてくれるような気がします。

ここ桃岩荘は昔は鰊漁の漁師さんが寝泊まりした基地(番屋)だったそうです。
明治頃から昭和30年代頃迄鰊番屋として使われていたのがだんだん鰊も取れなくなってしまい、ユースホステルになりました。
昔の漁師さん達もこの囲炉裏を囲んで、北の荒海の疲れを癒したのだろうか...

では、お休みなんしょ。
こんにちは。
今、桃岩荘から歩いて2,30分の元地という所にいます。
香深港のレンタカー屋のおやぢさんに元地のウニ丼は港より安いと言われたので、来てみました。
今回の旅は大分歩いたので恐らく2,3キロは痩せたでしょう。 (^-^)(^_^)(^O^)

さっき迄ちょっと曇ってたのですが、荒海と空の色合いが、ほんっっっとに水墨画の世界でしたね!

さあ売店に入って「ウニ丼お願いします」と注文したら、おばちゃんに「ごめんねェ、今日はちょっと海が荒れててウニを取りに行けなかったのよ」と言われてガクッときました。
むむむ...とれたてにはこんな弱点があったのですね。

代わりにホタテ丼を注文しました。
これも仲々のものでしたよ。
こんばんは。
夕方、ゴロゴロしてると夕日が良く見えるとのアナウンスがありました。
外に出ると、森田健作がいたら走り出したくなるような、夕日が沈みかけていました。
ヘルパーさんが「これから落陽の儀式をやります」とギターを持ち出したので「ちっ! 何が落陽の儀式だ」とクールに構えていたけれど、結局夕日に向いギターに合せて皆と一緒に歌ってしまいました。
一昔前の青春ドラマみたいでとてもいい雰囲気でした。
お早うございます。
桃岩荘とも今日でお別れです。
クワガタ踊りをやらされたり、ハイキングの最中に転んで泥だらけになったりと楽しい思い出ばかりでした。
出発する時は恒例のお見送りがありました。
出発するお客さん達が見えなくなるまで歌い、手を振り、旗を振って見送ってくれるのです。
このお見送りにじ〜んときて、再び桃岩荘を訪れる人が毎年何人もいて、その内何人かは社会復帰できず会社をやめ、礼文島に住みついてしまいます。
「満員電車に揺られ家と会社の往復でストレス溜めるより充実している」
ある人の言葉が帰り道を歩きながら、頭の中に響いてました。

もし、私が礼文島に住みついちゃったらどうします、
綺羅さん?
こんにちは。
桃岩荘から香深港まで30分位のハイキングコースになってます。
途中きれいなお花が咲いていたので、パチリ。
川のせせらぎ、鳥のさえずり、とても素敵でした。

最初、港まで車で送ってもらおうとしたんだけどヘルパーさんに「歩いて行った方がいいですよ」と言われ、「えぇ〜、又歩くのぉ〜」と思ったんだけど、やっぱり歩いてきて良かったです。

こちらでは早寝早起きをし、たくさん歩いたので私はとても健康になりました。
体重も多分3,4キロは痩せたことでしょう。
帰って体重計に乗るのが楽しみです。
お早うございます。
礼文島から稚内迄船で戻ってきました。
礼文島で船に乗る時、ネズミの物真似をやったパンクのお兄さんが握手してくれました。
最初は恐くて目を合わせられなかったけど本当はいい人なんだなと思いました。

稚内の船着き場をふらふら歩いていたら「あれ、桃岩荘に泊ってませんでした? 確かクワガタ踊りをやってましたよね」と車に乗った数人のグループに声を掛けられました。
「ええ、はい」(そんなもん忘れていい!)

そんなこんなで私も同乗させてもらいました。
宗谷岬から稚内が良く見えました。
道はずっと真っ直ぐの一本道で他の車も少なく、とても快適です。

今度綺羅さんにもクワガタ踊りを教えましょうか?
こんにちは。
宗谷岬には、日本最北端の碑、その隣に間宮林蔵の像があります。
岬のそばに小高い丘があり、その上から見晴らすと本当に地球は丸いんだって実感できます。
丘には明治時代に海軍が作った望楼があり、そこに上るともっと景色が楽しめるんだけど、疲れたので上りませんでした。

望楼の隣の説明を読んでいると、隣にいたおじいさんに「おばあさん、ちょっと見てごらん。この望楼明治時代の海軍が造ったんだってよ」と言われたので、「え、ええ。そうですね」と応えたら「あ! 失礼しました。てっきりうちのおばあさんが隣にいるもんと勘違いしました。おーい、おばあさん、こっちこっち」と、そそくさと行ってしまいました。

...こう見えても私は若いんですよ。
こうなったら今晩は稚内温泉でお肌を磨いて、サウナで老廃物を出しまくって、若作りしてやる!
昨日のメンバーとは別れ、今日は1人寂しく哀愁を背中に漂わせているPiariです。

でも、北海道の大地は実に気持ちがいい!
お〜やおや、向こうの方じゃ牛が呑気にお昼寝だ。
ンモ〜!
こんにちは。
いよいよ、あと少ししたら帰宅の途に着きます。
あーん、帰りたくないよー。
おっとダダをこねる前にラーメンを食べねば!
ウニ丼は3回食べたけど、まだこちらでラーメンを食べてません。

ラーメン屋さんに入り、ウニラーメンにしようかそれとも他のラーメンにしようか迷った末、もずくラーメンをおいしく頂きました。
ただいま帰りました!

今回の旅はストレス解消には是非お勧めです。
そうそう言い忘れたけど、礼文島香深港で船上から見た桃岩荘のヘルパーさん達のお見送り風景は涙物でしたよ。
もし綺羅さんが稚内・礼文島に行ったことなければ、1度は行く事をお勧めします。
でも、社会復帰できなくなっても私は一切責任を負いません。(笑)

ではまた!

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