双眼鏡で星空を見上げよう!

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目で見るだけでも星空は楽しいものですが、良い双眼鏡がひとつあると、その楽しさは何倍にも膨らみます。雲のように見えていた天の川が沢山の雲の集団であることが分かり、ぼんやり見えていた小さな光の雲が星の群だということも分かります。
双眼鏡の良さは、望遠鏡のように重くなく、手に持って気軽に覗くもとができることろにあります。また両方の目を使うため、目が疲れませんし、立体感のような宇宙の奥行きを感じさせてくれます。
この双眼鏡には様々な種類があります。中の仕組みや形、大きさ、価格もいろいろですが、基本的な性能は口径と倍率、そして視野(見える広さ)で決まります。口径は大きいほど光を集める力があり、暗い天体まで見ることができます。しかし口径が大きくなれば、それと共に双眼鏡自体も大きく、重くなります。倍率は大きい方が拡大できますが、同時に手ブレも拡大され、見にくくなります。また倍率が高くなるにつれて暗くなり、見える範囲も小さくなってきます。一般に星を見るなら7×50(倍率7倍、レンズの直径5cm)のクラスが最も使いやすいでしょう。
双眼鏡はいろいろなメーカーから沢山の種類が出ていますが、良い双眼鏡との出会いは星空とのつきあいを素晴らしいものにしてくれますので、名の通ったカメラメーカーや望遠鏡メーカーのものを選んだ方が良いでしょう。できれば、望遠鏡専門店でアドバイスを受けると良いですね。そして実際に手に取って、自分で覗いてみて下さい。窓や外のビルを見て、直線がにじんだりゆがんでみえないか、視野の周辺の像がぼやけたりひずんだりしていないか、よく調べてみましょう。使いやすさも重要なポイントですから、しっかりチェックして下さい。
双眼鏡を使う前にはピントを合わせます。双眼鏡は両目で覗きますので、両目のレンズのピントが合っていないとはっきり見えませんし、チカチカしてすぐに目が疲れてしまいます。ピントの合わせ方は双眼鏡によって違いますが、ポイントは片目ずつつぶって左右別々に合わせ、これを何回か繰り返した後に、両目で見て修正すると良いでしょう。
双眼鏡は、手に持って気軽に見られるところに最大のメリットがありますが、長時間見ているとやはり、手が疲れてきます。こんな時は三脚を使うと良いでしょう。また、重いものや手ぶれで落ち着かない時なども、双眼鏡や肘を動かないもので固定するか、アダプターを使って三脚に取り付けると、とても見やすくなります。小刻みに揺れてよく見えなかった星雲・星団の細かい様子が見えるようになります。

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