らしんばん座

今はなくなった「アルゴ船座」の一部で南の空の低い所に位置しています

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※あまりうまく描けなかったので、下の図は正確ではありませんが、参考にはなると思います。

らしんばん座

18世紀にラカイユによって新しく作られた星座です。元々この辺りはギリシャ時代の昔から、アルゴ船座がありました。アルゴ船座は全天一の大きさを誇り、しかも星の密度が高く、天文学者にとって興味深い天体もひしめいていました。しかしそれがこの星座に悲劇をもたらしました。天文学者達は天体の位置を示すのに不便だというだけの理由で、この星座を4つに分けてしまったのです。最初この領域は帆柱座と呼ばれましたが、後にラカイユがらしんばん座と改名しました。

日本では地平線高く昇ることのない星座です。真南の空に輝く頃に最も空高くなりますので、この時探してみましょう。3月中旬なら夜9時頃、4月初めなら夜8時頃です。かに座のプレセペ星団の約25度南にあります。南の空高く、ぼーっと輝く光の雲がプレセペ星団ですが、これを見つけたら手を真っ直ぐに伸ばして握り拳を作りましょう。縦に握り拳2.5個分下へ移動させた辺りが、らしんばん座になります。

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