りょうけん座
牛飼いが引き連れる2匹の猟犬の姿です
※あまりうまく描けなかったので、下の図は正確ではありませんが、参考にはなると思います。
北斗七星の柄の下に位置する目立たない星座です。17世紀、ヘベリウスによって新しく作られた星座で、2匹の猟犬が大熊に向かって激しく吠えたてている姿になっています。ヘベリウスは猟犬の首紐を隣りの星座、うしかい座に握らせましたが、ギリシャ神話の一説によるとこのうしかいは、森のニンフのカリストの息子、アルカスの姿だと言います。アルカスは、近寄って来た大熊を母の変わり果てた姿とは知らず、殺そうとしたとギリシャ神話は伝えていますので、ヘベリウスはこの情景を、夜空に再現したのでしょう。
3月中旬、北東の地平線上に垂直に立つ北斗七星を探しましょう。この北斗の右、つまり南側に、北斗の柄と平行に並ぶ2つの星があります。下の星は3等級ですが上の星は5等級ですので、空の暗いところでないと見えないでしょう。これがりょうけん座です。2つの星自体が2匹の猟犬を表しています。5月中旬の夜9時頃には最も空高く昇り、ほぼ頭の真上近くで輝くのを見ることができます。
2006年5月19日更新