隠し事

「ラムザ、ちょっといいかしら?」

「なんだい?シーモア。」

「ちょっと外出したいんだけど・・・。」

「別にいいけど・・・。どこへ行くんだい?」

「えっ?そ、それは・・・。(^-^;

まあ、いいじゃない。夕方には戻って来るから、ね?」

「うん。分かったよ。気をつけて・・・。」

「(^^)じゃあ、行ってくるわね。」

シーモアはウキウキと嬉しそうに出かけて行った。

 

「どこへ行ったのかしらね?」

アリシアが剣の手入れをしながら首をかしげた。

「買い物って感じでもなかったよな?」

ラッドが腕立て伏せをしながらつぶやく。

「よし!」

ディロンが何を思ったのか、突然立ち上がった。

「ちょっと見てくるよ。」

「やめなさいよ。詮索なんて・・・。」

ステファニーが止めに入る。

「別にいいじゃないか。仲間うちで隠し事なんて無しだぜ!」

「でも・・・。」

「じゃっ、行って来るぜ。一人じゃ心配だしな。」

「あっ、ディロン!」

ラムザの制止の声も聞かずに、ディロンは外へと飛び出して行った。

 

「さってと、どっち方面へ行ったかな?」

「あっ、あれか?」

ディロンはシーモアの被っている帽子を見つけた。

そっと後をつけて行くディロン。

シーモアはうきうき気分でいるためか、後をつけられていることには全く気付いていないようだ。

 

「あっちはフィナス河の方じゃないか?」

やがてシーモアはフィナス河の方へとやって来た。

突然草むらにしゃがみ込むシーモア。

「何だ?何をしようって言うんだ?」

しばらく様子を伺っていたディロンだったが、シーモアの意図が全く分からず、首をかしげるばかりであった。

「ふぁ〜あ!つまんねー。腹も減ったし、帰るかなあ?」

思わず伸びをしかけた時だった。

 

「きゃあーっ!」

「何だ、何だ?モンスターかっ?」

慌てて立ち上がりかけると、シーモアがピョンピョンと飛び跳ねているのが見えた。

「うり坊だわー。うり坊よー。かわいい〜(^^)」

ガクッ...

突然脱力するディロンであった。

 

「さっ、おいしい鶏肉よー。昨日の夜のおかずを残しておいたの。食べてねー。(^-^)」

(も、もしかしてシーモアはうり坊に会いに来ただけだったのか・・・?(^_^;))

(シーモアの変な趣味を忘れていた俺が馬鹿だった・・・(T.T))

すごすごと帰って行くディロンであった。

「バッカヤローーーッ!」

その後、トンカツを買い食いしながら歩いているディロンがいた・・・。

またもやギャグに走っています。
相変わらず会社でしか書かない私。(^-^;
イヴァリースにトンカツってあるのでしょうか?(笑)
私の場合、妙に暗い話かギャグしか書けないような気がします。(T^T)

2000.03.09


FFT