- ホオジロ科
Emberiza rutila
Rufous Bunting
Chestnut Bunting
全長13.5cm
- 形
スズメ大の大きさです。腹面の黄色い鳥で、シマアオジに似ています。雄の背面の色は幾分紅色を帯びた茶褐色で、シマアオジより赤っぽいです。シマアオジの雄のような頭の黒い部分はなく、顔から喉、上胸部にかけては背と同じ色になっています。雌はシマアオジの雌によく似ていますが、胸に細かい黒縦斑が多い点と、翼の白い二条がない点で区別できます。
- 動き
地上性です。二足跳びで小刻みに移動します。常につがい、または小群で現れます。
- 住みか
川べり、沼沢地などのヨシ原にいます。繁殖地ではカラマツなどの疎林で、藪の多い所にいるといいます。林縁などの藪地の鳥です。
- 分布
渡り鳥ですが、繁殖地がロシア極東部にあり、越冬地も南部アジアで日本はコースから外れているため、滅多に現れることはありません。北海道、秋田県、長野県、石川県、島根県、山口県、長崎県などに記録があります。
- 季節
今までの記録では、比較的5月に多く見られます。春は5〜6月、秋は10月にまれに見られる旅鳥です。
- 鳴き声
チッ・チッという声は、シマアオジに似ています。
|