四功五法すーこんうぅふぁ


京劇の演技術の中核を簡潔に言い表した言葉です。
四功とは唱・念・做・打の総称で、それぞれ歌唱(唱腔)、セリフ(念白)、仕草(做功)、立ち回り(武打)を表しています。
これにとんぼ返りの技術(翻)と舞踊(舞)を加える人もいますが、一般にこれらは做と打の中に含まれると考えられています。
武打の訓練が身のこなしの土台となっているからです。
五法とは普通「手、眼、身、法、歩」とされています
京劇の演技のポイントとなる手の動き、目の表情、身のこなし、歩き方のそれぞれを「法」式に則って運用するという意味ですが、法の中にまた法があるのも変だということで、「法」の代わりにカツラを使った演技を表す「髪(発音は「法」に近い)」を入れる場合や、セリフ回しを表す「口」に変えたりする場合があります。
いずれにしても、観客の視線を俳優に集中させるために必要な演技のポイントを強調しているわけです。

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