かぼちゃくん野菜で健康になろう!にんじんくん


このコーナーの文章は「身体のための健康野菜」中村和三著/(株)山口青旭堂刊を参照させていただいています。


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[健康野菜41選]

[肩こり、頭痛、目の疲れを解消しよう!]

隠元豆(いんげんまめ)

別名を菜豆や五月ササゲと言います。
・果菜類 豆類
・マメ科 1年生つる草
隠元和尚が中国から持ち帰った豆なので、こう呼びます。糖質、蛋白質、ビタミンAやビタミンC、ミネラルを含みます。
【葉】
・生の葉の絞り汁にお酢を数滴たらして飲めば「胃腸カタル」に効果があります。
【実】
・豆50gを400ccの水で半量になるまで煎じます。「魚肉中毒・アル中」に効果があり、血液清浄中和、解毒作用を促します。

独活(うど)

別名をタサダラや土当帰(ととうき)と言います。
・葉茎菜類 生菜更香辛菜類
・ウコギ科 多年草
独活には軟白独活とヤマ独活があります。
独活の皮は繊維が硬いので、皮は厚目にむきましょう。皮は千切りにしてキンピラ独活にすると香りも高く、酒の友にも最適です。
【葉・茎・根】
・できるだけ細かく刻んで布袋に入れ、しっかりと口を結んで入浴時に浴槽に入れると、「痔・冷え性」に効果があります。
【茎】
・独活の茎を乾燥させておきます。乾燥茎を10gと水300ccで半量になるまで弱火で煎じます。煎じた汁を布・ガーゼでこし、1日3回に分けて食間に飲むと「神経痛・腹痛・めまい・中風・頭痛」に効果があります。
・独活の茎を絞って汁を取り出します。1日3回食間に、1回につきコップ半分を飲むと「強壮・精神安定」に役立ちます。
※含有成分のひとつビタミンCは、切ってその切り口が空気に触れると失われてしまいます。全ての野菜と同じように、ビタミンCを含む独活は早く食べるようにしましょう。

蕪(かぶ)

別名はカブラ・スズナ・ウキナ・蕪青・四時菜など、沢山あります。
・根菜類 直根類
・アブラナ科 十字花越年草
蕪の葉は緑黄色野菜で、根は淡色野菜、大根と同じ消化吸収を促進するジアスターゼが多量に含まれています。柔らかで甘味のあるのは10月頃の蕪です。蕪は古事記の時代にはもう、食べられていたと思われます。
【葉】
・蕪の葉には「解熱」作用があるので、風邪の時など試してみると良いでしょう。
・乾燥した葉10gを、400ccの水で半量まで煎じた水を飲むと「肝炎・二日酔い」に効果が得られます。
【根】
・蕪をおろし金でおろし、汁を作ります。その汁を「しもやけ」の患部に充分塗ります。また、そのおろし汁を布でこし、グイ飲みに半分を1回分として、1日に2〜3回飲むと「声枯れ・腹痛」に効果があります。
・おろし汁に少量の食塩を加えた汁を、「はれもの」の患部に塗れば効果があります。
・蕪を蒸してから乾燥させ、充分に乾燥したら粉末にして、2〜3gを1回分として飲めば「肝炎・二日酔い」に効きます。
【種子】
・種子をすり鉢で細かくつぶし、粉末状にした粉に、酢を適量入れて練り状にします。それを1日3回「脱毛症」の患部に塗ります。
・蕪の種子油を小さじに1杯、1日3回食間の空腹時に飲めば、「眼精疲労・黄疸」に効果があります。
※蕪には聖護院蕪・万木(ゆるぎ)蕪・京小蕪・餅蕪・日野菜蕪などの種類があります。春播き、秋播きがあるため、1年で2度も旬がある野菜です。

南瓜(かぼちゃ)

別名をナンキンやトウナスと言います。
・果菜類 ウリ類
・ウリ科 一年生つる草
江戸期に長崎出島が認可された頃に、カンボジアから渡ってきました。現在では日本種と西洋種の各種の南瓜があり、いろいろな種類が味わえます。南瓜はカロチン、ビタミンB2、Cが詰まった緑黄色野菜で低カロリーなので、多少食べ過ぎても安心です。煮物、揚げ物、グラタンにしても良く、ジュースにもなっています。
【花・葉】
・南瓜の花でも葉でも良いので手で揉み、それを塗ると、「虫刺され」に効きます。
・南瓜の葉を充分に陰干しして下さい。乾燥した葉を粉末状にします。その粉末を小さじに1杯を1回分として、1日3回食間に飲んで下さい。「回虫・条虫駆除」に効果があります。
【実】
・淡味で煮た南瓜を食べると、「虚弱体質・糖尿病・肝臓病・貧血」に大変効果があります。
・薄切りにして焼いた南瓜は、「痰切り」の効果があります。
・生の南瓜を適当量すりつぶし、それをガーゼや紙に塗って「丹毒」(傷口に起こる急性伝染病)の患部に貼れば、効果があります。
【根】
・根を天日で乾かします。乾燥したら細かく切って、20gを500ccの水で半量になるまで煎じます。温かいままお茶を飲むようにすれば、「脚気」に効きます。
【種子】
・フライパンで種子を炒って食べると「母乳不足・高血圧」に効果があります。
・種子を黒焼きにして、蜂蜜と練り合わせて食べると、「のどの痛み」防止になります。
・種子20gを400ccの水で半量になるまで、弱火で煎じます。その煎じ汁を、1日3回に分けて食間に飲むと、「むくみ」に効果があります。
・種子20g程を200ccの水で半量に煎じます。その煎じ汁を1回分として1日一度、空腹の時に飲むと、「回虫・条虫駆除」によく効きます。
※種子の乾燥は太陽の熱で充分に行いましょう。

芥子菜(からしな)

別名をナガラシと言います。
・葉茎菜類 ツケナ類
・アブラナ科 十字花一年(越年)生栽培草
芥子菜の原産は中国です。江戸時代に女性の経口避妊薬として、芥子の薬効を庶民は信じていました。
芥子菜や菜種、エンベリア、薑ばつ(ひつばつ)、阿魏(あぎ)はカレー・ライスの原料植物です。これらの植物は伝統的民間薬として使われています。近代医薬の経口避妊薬としてこれらの植物が見直されています。
からし粉は、種子を粉末にしたものです。
【からし粉】
・からし粉にニンニクか生姜か味噌(どれでも効果は同じ)をからし粉と同じ量(g)だけ加えてすり鉢などですりつぶすように練って下さい。練り状になったものを紙か布に薄く塗り、それを痛む歯の外側(ほっぺた)に貼ると「歯痛」に効果があります。
・からし粉を3g、オブラートに包んで食前に飲むと「生理痛」に効果があります。
・からし粉を熱湯で練り、冷めないうちにその練り状になったものを布に塗って、「胃ケイレン・肺炎・神経痛・リュウマチ・腰痛」の患部に貼ると効果があります。しかし、大変刺激が強いので、皮膚の弱い方は充分注意をして下さい。
※芥子は刺激が強すぎるので、妊娠中の方や痔疾の方にはあまり勧められません。

胡瓜(きゅうり)

別名を黄瓜と言います。
・果菜類 ウリ類
・ウリ科 一年草
日本人の食生活には古くから庶民の中に入っている渡来野菜です。ビタミンA、B、Cを含んでおり、カリウム、ミネラルも存分に含有しています。
【葉】
・生葉を揉み、その揉み汁を「脱毛」したい部分に塗ります。
・生葉の揉み汁を両足の土踏まずに塗ったり、胡瓜のおろしを作り、その汁を飲むと、「暑気あたり・胸やけ・不快感」に効果があります。
【実】
・生の胡瓜をすりつぶし、その中に小麦粉、胡椒の粉を入れてよく練ります。「打ち身」に貼れば、効果があります。
・胡瓜をおろし金ですりおろします。おろした汁を「やけど・しもやけ・あせも」の患部に塗ります。
・胡瓜を輪切りにします。「虚弱体質・不眠症」の方は、足の裏に汁を塗ります。「ソバカス」で悩んでいる方は、気長に汁を塗りましょう。「肌荒れ・美容」にも効果があります。
・胡瓜をタテ割りにして乾燥させます。充分に乾燥させた胡瓜20g程を、200ccの水で半量になるまで、弱火で煎じます。煎じた汁を、1日3回に分けて食間に飲むと、「心臓病・腎臓病」に効果があります。
【種子】
・胡瓜の種子10gを、200ccの水で半量になるまで弱火で煎じ、その煎じ汁を1日3回に分けて飲むと、「風邪・咳」に効果があります。種子は、スーパーや園芸店の花や野菜の種子コーナーで、買うことができます。

慈姑(くわい)

別名を地栗や慈姑(じしゅう)と言います。
・根菜類 塊根類
・オモダカ科 多年草
慈姑の原産地は中国です。平安時代の天元3年(西暦980年)に宋の商人、陳仁夾が来日しました。その頃に慈姑が持ち込まれたと伝えられています。きっと紫式部、清少納言、和泉式部といった国文学者達の食卓にも並べられていたのではないでしょうか。その当時、文献によれば”久和為”と書かれていたそうです。慈姑は湿地や水田などで栽培されます。現在石川県、埼玉県、大阪府の春まき種が、野菜試験場作型研究資料に記載されています。
【根】
・新鮮な慈姑の根を綺麗に水洗いし、皮を取っておろし器ですりおろします。それを「やけど」をした患部に直接、たっぷりと丁寧に塗り、ガーゼなどで上から軽く押さえて下さい。患部がひんやりとし、「やけど」の痛みも和らぐでしょう。20〜30分くらい経つとおろした慈姑が乾いてきますので、また新たに患部に塗り、それを2〜3度繰り返しましょう。時間をかけて繰り返しているうちに、ほとんど痛みも取れてくるはずです。また、この方法でやけどを治すと、やけど跡が残ることも少ないようです。尚、一般に「やけど」にはアロエの葉の汁を塗ると著しい効果があると言われていますが、慈姑も充分にその効果がありますので、お試し下さい。

牛蒡(ごぼう)

別名をゴンボやうまぶきと言います。
・根菜類 直根類
・キク科
牛蒡は形が牛の尻尾に似ているところから、この名がついたと言われています。また、牛蒡の葉が蕗に似ているところから、ウマブキとも呼ばれています。
葉にはビタミンCが含まれ、根には繊維が多く、腸内の働きを助ける成分があります。牛蒡は有色野菜で糖質がやや多い野菜です。注意しなければならないことは、牛蒡の中に「腫れ物・傷」の化膿を助長させる成分が含まれているので、そのような症状の時には食べることは避けた方が良いでしょう。
【葉】
・牛蒡の葉のしぼり汁は「食中毒」の時の嘔吐剤になります。
・牛蒡の生葉の揉み汁を「毒虫刺され」の患部に塗れば、効果があります。
・牛蒡の生葉数枚に少々の塩を加えてドロ状になるまでよく揉みつぶして、湿布剤として「関節炎・炎症」の患部に貼ります。
・生葉をすりつぶして米糊を加え練り状にし、「乳腺炎」の患部に貼れば効果があります。
【根】
・牛蒡を煮焚きして食べる時、コンニャクと一緒に食べるようにすると、牛蒡の繊維を分解し「便秘」に良い結果を生んでくれます。
・牛蒡を水洗いして、おろし金でおろし汁を作ります。そのおろし汁を飲めば、「タン詰まり」に効果があります。また、その汁をグイ飲み盃で2杯飲むと、「盲腸炎」にも良いそうです。
【種子】
・種子を10g、400ccの水で半量になるまで弱火で煎じます。その煎じ汁を1日3回に分けて飲むと、「熱さまし」になります。その汁で口内をうがいすると、「歯痛止め」にも効果があります。
・種子を5g、水200ccで煎じます。その煎じ汁を飲むと、「生理不順・母乳の不足」に効果があります。
・種子を粉末状にします。その粉を10gと水を400ccで半量になるまで煎じ、1日3回に分けて飲むと、「喉の痛み・腫れ物・手足のむくみ」に効果があります。

小松菜(こまつな)

別名を冬菜や雪菜、鶯菜と言います。
・葉茎菜類 菜類
・アブラナ科 変種
東京の小松川村という所で生まれたので、小松菜と呼ばれています。小松菜は寒さに強い野菜で、真冬に成育し、春には食卓に並ぶ冬野菜の一つです。このことから鶯菜(鶯が鳴く頃が食べ頃)とも言われます。
冬野菜らしくビタミン類が豊富で、ビタミンCはみかん、大根が束になっても勝てない程です。菠薐草に含まれている蓚酸が小松菜には少ないので、生で食べたい野菜です。
【葉・茎】
・全ての野菜についても言えることですが、常食して初めて効果が現れます。採取したものでも買ってきたものでも、よく水洗いをして下さい。摂取方法は生食でも、すりおろし汁、陰干しを充分にしたものを煎じても効果は同じです。「高血圧予防・肺炎・霜焼け・あかぎれ・ひびわれ」の予防に効果があります。

胡麻(ごま)

別名を黒胡麻や白胡麻と言います。
・嗜好料類 油料類
・ゴマ科 一年草
昔から胡麻は使われており、菜種より古くから栽培されていました。アルカリ性で鉄分と蛋白質を多く含んでおり、胃弱型で太れない人は特に食べた方が良い嗜好料です。
【実】
・すり胡麻7、塩3の比率で胡麻塩を作ります。それをおにぎりや御飯、生野菜にふりかけて食べると、「疲労回復・母乳不足・胃腸病」に効果があります。
・胡麻塩を番茶の中に適量入れて沸かし、お茶代わりに飲むと、「生理不順」に効果があります。
【胡麻油】
・胡麻油5〜6滴を1日3回食間に飲むと、「肺結核・動脈硬化」に効果があります。
・胡麻油4〜5滴を耳の穴に垂らすと、「耳だれ」に効きます。
・胡麻油は、「乳首を噛まれた時・火傷・腫れ物」に効果があります。
・胡麻油を小さじ1杯飲むと、「貝類、イカ蛸の中毒」に効果があります。

薩摩芋(さつまいも)

別名を琉球芋や唐芋、オオキイモと言います。
・根菜類 塊根類
・ヒルガオ科 多年生つる草
原産は中南米、中国を経て琉球に渡り、元禄時代に九州薩摩の国に入って来ました。アルカリ性成分も含まれ、カルシウム、ビタミンなど、含有成分は栄養源の固まりと言われています。煮ても焼いても乾燥させても栄養価があまり失われない、貴重な万能野菜です。
【根】
・薩摩芋は生ではあまり食べませんが、生をおろし金ですりおろして「しもやけ・火傷」の患部におろし汁を塗ります。おろし汁を絞って少量飲むと、「下痢」にも効果があります。
・薩摩芋には消化糖化作用の酵素が含まれており、「滋養強壮・便秘防止」に効果的です。
・薩摩芋を切らず、そのまま表皮が黒く焼けるまで焼き芋を作り、それを食べると「解熱・風邪予防」になります。焼き芋には発汗作用があり、一段と効果が望めます。よく焼き芋・蒸し芋に塩をふりますが、芋にはカリウムが多量に含まれていて、塩分を加えるとナトリウムが補給され、理想的な食べ方と言えるでしょう。
・収穫期は10〜11月ですので、新鮮な薩摩芋を買い込んで薄く切って乾燥させておくと、保存食や子ども達の栄養価の高いおやつとして、利用できます。

里芋(さといも)

別名をヤツガシラと言います。
・根菜類 塊根類
・テンナンショウ科 多年草
里芋の細長く緑色のものは独特のくせがあり、できればズングリとして泥つきのものを選んだ方が無難です。塩を手にすり込んでから調理にかかると、里芋特有のかゆみ予防になります。

里芋には消化酵素、解毒作用もあります。
【根】
・適当な大きさに切り、味噌汁の中に入れて食べると、「去たん・喘息・咳」に効果があります。
・里芋をおろし金でおろし、汁を作ります。そのおろし汁を「毒虫刺され・凍傷・しもやけ・火傷」に塗れば効果があります。
・里芋のおろし汁に小麦粉を入れて練り状にし、酢を少し注いで酢の発酵分を入れ、充分に練ります。「打ち身・肩こり・捻挫・歯痛」の患部に布にたっぷり伸ばし塗りしたものを貼り、湿布が乾いたら新しく貼り替えます。しかしかぶれやすい人は、貼る場所にゴマ油を塗ってから湿布をしましょう。
【皮】
・里芋の皮をむきます。皮は充分乾燥をさせたものを15g程、水400ccで半量になるまで弱火で煎じます。温かいうちに布かガーゼで漉して、煎じ汁を1日3回に分けて食間に温めて飲むと、「神経痛」に効果があります。

※里芋の茎は芋茎として知られています。

山椒(さんしょう)

別名を朝倉山椒と言います。
・葉茎菜類 生菜香辛菜類
・ヘンルーダ科・ミカン科 落葉低木
貧血型でスタミナ不足の人には体力、食欲を促進させてくれる香辛料です。熟した実は駆虫薬として昔から知られています。

【葉】
・生薬を直接口で噛み潰すと「打ち身・蜂・毒虫刺され」の解毒効果があります。

・葉と実を乾燥させ、10gを200ccの水で半量になるまで煎じ、その煎じ汁で「打ち身・腰痛・肩こり・くじき・しもやけ」の患部に湿布をすると効果があります。
・若葉を火で焙ってパリッとさせ、ふりかけ状にもみ砕き、それをご飯にかけて食べると「冷え性・疲労回復」に効果があります。
・葉と果実の皮を煎じ、綿布などでこして汁を煮詰め、トロリとした飴状にします。それをなめると、「胃弱・下痢・食中毒」に効果があります。
【実】
・山椒の実を天日乾燥させます。乾燥させた実、20gを水400ccで半量になるまで弱火で煎じます。布でこした煎じ汁を1日3回分として、温めて食間に飲むと「胃健・暑気あたり・関節炎・胃下垂・胃腸カタル・胃拡張・回虫駆除」に効果があります。

・皮10gを水200ccで半量に煎じて、その煎じ汁を「皮膚じかぶれ・水虫」に塗ると効果があります。
【種子】
・山椒の種子20g程を水400ccで半量になるまで煎じます。布でこして温めて飲むと「利尿」に効果があります。

※山椒酒は胃健・解毒作用に効果があります。

紫蘇(しそ)

別名をチリメンシソまたはチリメンカクシソと言います。
・葉茎菜類 生菜香辛菜類
・クチビルバナ科・シソ科 一年草
紫蘇・青紫蘇は同じシソ成分です。紫蘇には葉緑素・ビタミンAが豊富に含まれ、その他多くの含有成分が含まれる生命力の旺盛な植物です。

【葉】
・紫蘇の葉の陰干しを粉末にして直接ご飯にふりかけて食べると、「健脳」に効果があります。

・紫蘇葉の乾燥させたもの5gとみかんの皮を乾燥させた(陳皮)5g、そして水200ccを半量になるまで煎じて温かいうちに飲むと、「風邪・咳」に効果があります。
・充分に乾燥させた紫蘇の葉・茎、20〜30gを布袋に入れしっかり口を閉じて、入浴時に浴剤として身体を温めると「リュウマチ」に効果があります。
・青紫蘇の葉を揉んでその汁を「湿疹・かゆみ」の患部に塗ります。紫蘇・青紫蘇には強力な防腐作用があり、「切り傷・しらくも・たむし」に揉み汁を塗ったり、生紫蘇葉を食べても同じ効果があります。「毒消し」にも効果的です。
・乾燥させた紫蘇葉10gを水400ccで半量になるまで煎じます。漉した汁を飲めば「血管の清浄作用」になり、その汁でうがいを常時行うと「口内炎・扁桃腺炎・咽頭炎」に効果があります。
【葉・種子】
・種子小さじ1杯分を粉末にして1回分とし、水で飲みます。また葉を乾燥させたものを粉末にし、小さじ1杯を湯飲み茶碗に入れて熱湯を注ぎ込むと、「魚の中毒」に効果があります。

・葉または種子を乾燥させたもの(どちらでも良い)小さじ1杯分を水200ccで半量になるまで煎じ、その煎じ汁を食間に1日3回飲むと、「咳・風邪・利尿・健胃・精神安定」に効果があります。
※紫蘇酒は貧血・精神安定・低血圧、紫蘇焼酎漬は(焼酎に漬け込んだ青紫蘇)神経痛・リュウマチ・腰痛・体のしびれに効果があります。
※紫蘇はアロエと同じで家庭で栽培をすると良いでしょう。

馬鈴薯(じゃがいも)

別名をバレイショまたはニドイモ、オタスケイモと言います。
・根菜類 塊根類
・ナス科・シソ科 多年草
新ジャガは北海道産が途切れる5月〜6月頃に九州、長崎方面から全国に出荷されます。長崎など暖かい産地の馬鈴薯は小粒で皮が薄く水分が多いので、丸ごとでも料理ができ、煮る時も軽く油で炒めると、一層旨味がでてきます。

【根】
・角切り、薄切り、細切りと好みに切ってコンソメスープ、淡味噌などで汁、スープに入れて飲むと「下痢・脚気・高血圧・アレルギー・腎臓病・小児喘息」に効果があります。みつばなどビタミンが豊富な野菜を香辛料として浮かせれば最高です。

・皮のまますりつぶします。適度な粘りをつけるため小麦粉と生姜のおろし汁を加えて湿布剤を作り、それを「肩こり」の患部に貼ります。
・皮のまますりおろした汁を布で漉し、その汁を小さじに1杯、朝食の30分程前に飲むと「便秘」に効果的です。
・おろし汁を作り、その汁を「火傷・切り傷・とびひ」の患部に何度も繰り返し塗りましょう。
・皮を剥いてすりおろします。そのおろし汁を小麦粉または酢で練って練り状にします。それを「打ち身・扁桃腺炎・歯痛」の患部に湿布の要領で塗ると、効果があります。
※馬鈴薯は酸性食品ですが、ビタミン類、カルシウム、カリウムなどが豊富な栄養価の高い野菜です。

春菊(しゅんぎく)

別名を菊菜と言います。
・葉茎菜類・柔菜類
・キク科 一年草
春菊には葉緑素、ビタミンA、C、K、カルシウムが多量に含まれています。含有成分の作用は古くから胃腸を丈夫にする効果があります。

春菊は葉も柔らかく、香りが菊に大変よく似ているため、好き嫌いもはっきりしますが、利用方法によっては気にならなくなるでしょう。カルシウムの豊富な野菜ですから、「虚弱体質」の人には是非食べて欲しい野菜です。
【葉・茎】
・春菊の葉と茎を熱湯で茹でます。柔らかくなったらすり鉢に取って、トロリとするくらいにすります。固くならないように、茹で汁を少し加えて下さい。カレーやシチューのような濃い目のスープを作ります。そして、温かいうちに飲んで下さい。「胃腸整腸」「下痢気味」に効果があり、「貧血気味」にもよく効きます。

【葉】
・春菊の葉を細かく刻み、葱も細かく刻みます。それを汁碗に適量入れ、塩分の少ない味噌を小さじ1杯程度入れ、熱湯を注ぎます。「風邪」に効果があります。春菊には栄養、葱には発汗作用があり、副作用の心配がなく、風邪薬特有の眠気が起こる心配がありません。

生姜(しょうが)

別名を百辣雲、ハジカミと言います。
・根菜類・塊根類
・ミョウガ科 多年草
生姜の辛味成分の中には、神経マヒ作用、殺菌作用があります。乾姜は根を蒸して晒したもので、冷え性や下痢、腹痛、嘔吐の人に飲ませると腹部を温める作用があります。

【根】
・生姜をおろし金ですりおろし、食事の度に毎食少しでも摂取すれば「貧血」に効果があります。

・生姜のおろしをそのまま手に取って、「寝違い」で痛む患部に何度もすりこむと効果があります。
・生姜のおろしを「あかぎれ」の傷にたっぷりと乗せ、布やガーゼを巻いて包帯で留めておきます。
・生姜のおろし汁を洗面器に入れて熱湯を注ぎ、よく混ぜて温湿布をします。湿布の上からマッサージを加えると効果が倍増します。
・生姜をすりおろして、その汁を布かガーゼでこします。その汁に水を3〜4倍程入れて温めます。温度は適温で「凍傷」の患部を入れて温めます。湯から患部を出したら、柔らかい布で充分にマッサージをしましょう。
・生姜のおろしを温かい緑茶の中に入れると、「食欲不振・下痢・胃下垂・腹痛」に効果があります。
・生姜のおろし汁に葱を細かく刻んで入れ、熱湯を注いで寝る前に飲むと、「風邪」の初期症状に効果があります。
・生姜のおろし汁を布かガーゼでこし、直接左右の肩甲骨の間によくすり込むと、「喘息の発作」に効果があります。
・生姜のおろし汁を布かガーゼでこした中に、焼酎のようなアルコール度数の高いものを入れてよく混ぜます。その汁を脱脂綿に含ませて「薄毛」の地肌に丁寧に塗ると、育毛効果が促進されます。
・生姜をおろし、布でこした汁を蓋付きの瓶類に入れ、その中に汁と同量の胡麻油を注いでよく混ぜます。「リュウマチ・神経痛・肩こり・腰痛・気管支炎・扁桃腺炎」の患部に何度もすり込むようにして下さい。
※春蒔きは大生姜促成、夏蒔きは大生姜半促成、秋蒔きは葉生姜半促成、冬蒔きは根生姜普通と、生姜は年中手に入る貴重な野菜です。

西瓜(すいか)

別名を水瓜と言います。
・果菜類・ウリ類
・ウリ科 つる草
西瓜は中国から入ってきたものです。我が国と中国との親交は大変に古く、古代、卑弥呼が邪馬台国の女王となった(弥生文化の後期-古墳文化)時に大陸文化が伝わってきました。ウリはその時期から我が国に入ってきたと思われます。

【実】
・西瓜を普通に食べるか実をジュースで飲むと、「利尿・むくみ・腎臓炎」に効果があります。

・西瓜を食べた後に残った皮の部分や実の残った物は、白味になるまで切り取ります。皮の内側の白味の部分で顔や手足を丁寧にこすると、「美肌」に効果があります。
【種子】
・西瓜の種子を乾燥させ、種子5gを水200ccで半量に煎じます。1日3回に分けて食間に飲めば、「解熱・便秘」に効果があります。

杉菜(すぎな)

別名をツクシ・ツクシンボウと言います。
・葉茎菜類
・トクサ科 多年草
ツクシの時に茎に見えるのは、胞子茎です。それに穂が出てその後、トクサのような茎と葉が出てきます。葉が杉の葉に似ているので杉菜と呼ばれています。

【葉・茎】
・杉菜の葉と茎を手指で揉んで汁を出します。その汁を「ウルシかぶれ」の患部に塗ると効果があります。

【茎・根】
・杉菜を乾燥させ、乾燥した杉菜を20gと水400ccを半量になるまで弱火で煎じます。1日3回に分けて食間に飲むと「肺炎・利尿・膀胱炎・腎臓病・水腫」に効果があります。

・煎じ汁でうがいをすると「去痰」に効果があります。

芹(せり)

別名をスイキンと言います。
・葉茎菜類・柔菜類
・セリ科 多年草
セリは春蒔きが主流を占めています。夏頃に小さな花を咲かせる香りの高い野菜です。芹には”野芹・水芹”があります。

芹はビタミンB1、Cを含んでいます。アルカリ性の野菜ですので常食したいですね。
【葉・茎】
・生菜を4〜5枚揉み潰すと、指の間に青汁が出てきます。その青汁を「霜焼け・凍傷」の患部に丁寧に塗り込みます。
・葉茎を薄塩で軽く揉み、煎じて飲むと「胃痙攣」を抑える効果があります。
・味噌汁の中に少し多めに浮かせて食べると、「咳止め」に効果があります。
・生野菜サラダ・ジュースにして摂食すると、「貧血・美容」に効果があります。
・葉茎をよく陰干し、それを3g程刻んで小布袋(ガーゼ)などに包み、ヤカンに入れます。200ccの水を入れ沸騰したら出来上がりです。温かいうちに飲めば、「解熱・神経痛・リュウマチ・黄疸」などに効果があります。
・生葉を搾った汁を1回に2〜3cc飲ませると、「小児の解熱」に効果があります。

薇(ぜんまい)

・ゼンマイ科
・羊歯
山林・樹林に多く生育しています。薬用として胞子は「止血剤」、葉を乾燥させ煎じて飲むと「水腫・淋病・脚気」に効くと言われています。若葉のまだ開かないものは食用になります。根から澱粉が取れます。

【葉】
・蕨の葉に付着している綿を傷口に付けると、「血止め」の効果があります。
・乾燥させた蕨20g程を、コップ2杯分の水で半量になるまで弱火で煎じます。煎じ汁のコップ1杯分を1日3回に分けて食間に飲むと、「利尿・むくみ・脚気」に効きます。

[肩こり、頭痛、目の疲れを解消しよう!]

肩こりや頭痛などに効くのが皆さんの家庭にある「アルミホイル」。2cmくらいの大きさに丸めて痛い場所にバンソウコウなどで貼っておきましょう。早い人は10分くらいで効果が現れるそうです。頭痛は首の後ろ側、肩こりはそれよりもやや下の方、首の付け根辺りの肩に近い部分が良いでしょう。目の疲れにはこめかみがGOOD!あまり長い間貼りつづけると慣れてしまって効果が薄れるので、3日くらい貼ったら3日くらい貼らずにおきましょう。
人間の体に静電気がたまると、それが悪影響を及ぼすのだそうです。それを放電してくれる役割がアルミホイルにはあるのだそうです。1円玉でも良いのですが、アルミホイルのギザギザがツボを刺激してくれるそうなので、こちらの方が良いでしょう。
バンソウコウでかぶれてしまう方がいますよね。私もそうですが・・・。私はセロハンテープを貼っていました。でもこのアルミホイル健康法、会社ではできませ〜ん。(特にこめかみなんて・・・)勇気のある方はどうぞ!
ちなみに私は頭痛持ちなのですが、この方法、とっても快調です。寝ている間につけておくのもグッドです!

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2007年6月22日更新