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ソフィアの門
ソフィア城ではドゼーが怒りに肩を震わせていた。
「反乱軍の虫けら共め。お前達にこのわしが倒せると思うのか。スレイダーよ、騎兵隊を率いて奴らを蹴散らすのだ!!」
「はっ。」
ドゼーの命を受けたスレイダーは急ぎ兵を率いて、城を出て行った。
「いよいよだね。ロビン、僕達の援護を頼むよ。」
「分かった。俺に任せてくれ。」
そう答えながら、ロビンは鋼の弓を構えて見せた。
ロビンが離れた位置からソルジャーに狙いを定めた。
「今だ!」
僕達は進軍を開始した。
「くっ。敵にもアーチャーが・・・。」
敵もロビンの存在を厄介だと思ったのか、同じくアーチャーがロビンに矢を放ってきた。
「俺も援護するぜ。」
パイソンはアーチャーの攻撃を素早くよけると、反撃を仕掛けた。
「ぐあーっ。」
アーチャーの1人が倒れた。
「うっ。」
別のアーチャーがグレイに攻撃を仕掛けた。
「グレイさん、傷の手当てを。」
シルクがリカバーの呪文を唱えると、グレイの傷が塞がっていった。
「ありがとう、シルク。」
僕達が城の奥を目指していると、ひときわ立派な馬に乗ったパラディンが駆けて来るのが見えた。
「あれは、騎兵隊隊長のスレイダーだ。みんな、下がっていてくれ。僕が出る。」
クレーベは馬を翻すと、スレイダー目掛けて駆けて行った。
「死ね!反乱兵共。」
スレイダーはクレーベに攻撃を仕掛けてきた。
「どちらが反乱兵だ!」
クレーベは反撃を仕掛けたがかわされてしまい、再度攻撃を受けてしまった。
「貴様らなど所詮、その程度よ!」
「くそっ。たあっ。」
「はははっ、遅い!」
スレイダーは思ったよりも歴戦の兵だったようだ。
「だったらこれならどうだ!」
クリフがファイアーを放った。
「ぐっ。」
さすがに魔法の攻撃までは予想できなかったのか、炎の直撃を受けたスレイダーが唸った。
「やあ!」
クレアが上空からナイトに攻撃を仕掛け、見事敵を仕留めた。
「スレイダーは手強い。みんなで力を合わせよう。」
僕達は次々と波状攻撃を仕掛けた。
「雷の剣よ、僕達に力を!」
「ぎゃああーっ。」
剣の先から発せられた雷を受け、とうとうスレイダーは地面に崩れ落ちた。
「やったな。」
「次はいよいよドゼーが相手だ。気を抜くなよ。」
勢いづいた僕達は、次々と城へと乗り込んで行った。
continue?
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2004年7月23日更新