盗賊の砦


ラムザ達はマンダリア平原を経て、盗賊の砦へと向かった。
この辺りには雨が降っていた。
剣士ミルウーダ 「そう、本隊との連絡も途切れたのね。私達も、もうおしまいのようね・・・。」
骸旅団白魔道士1 「何言っているんですか!戦いはまだ終わってないじゃないですかッ!」
骸旅団白魔道士2 「そうですよ。奴ら、貴族共が我々に謝罪するまで続くんですッ!」
剣士ミルウーダ 「兄さんの・・・、兄さんのやり方が甘いから・・・・・・。」
骸旅団見張り 「て、敵襲ッ!!」
何人かが砦から飛び出て行く。
剣士アルガス 「侯爵様を救出できたのもラムザ達のお陰だ。」
「この作戦が終了するまでは手伝うぜ!」
剣士ディリータ 「敵にはシーフがいる。気をつけろ!」
アイミィ 「ハートを盗もうったって、そうはいかないわよ。」
骸旅団シーフ 「ちっ!」
剣士アルガス 「おっと!あやうく兜を盗まれるところだったぜ。」
アイミィ 「白魔道士は厄介ね。」
アイミィが白魔道士を倒す。
敵がメイジマッシャーで攻撃を仕掛けてくる。
剣士ディリータ 「・・・・・・。」
剣士アルガス 「メイジマッシャーか。沈黙の効果があるんだったな。」
剣士ラムザ 「アイミィ!!」
ディリータがシーフを倒す。
剣士アルガス 「しまった!ハートを盗まれたらしい。おい、アイミィ、しっかりしろ!」
アルガスがアイミィを正気に戻そうと投石するが、アイミィはガードしてしまった。
その間にステファニーもハートを盗まれてしまう。
アイミィ 「やあっ!」
シーモア 「きゃあっ。アイミィ、私よ、シーモアよ。しっかりしてよ!」
ステファニーがディリータに攻撃を仕掛ける。
ディリータが反撃すると、ステファニーは我に返った。
ステファニー 「あ・・・ごめんなさい。私ったら何てことを・・・。」
ステファニーがやまびこ草でディリータの沈黙状態を回復する。
ディリータはおまじないでステファニーの傷を回復する。
ディリータがシーフを倒す。
ラムザもシーフを倒す。
ステファニー 「光の全ては地に落ち、全ては幻、意識の闇に沈め・・・闇縛符!」
骸旅団白魔道士 「清らかなる生命の風よ、天空に舞い邪悪なる傷を癒せ!ケアルラ!」
ディロン 「くそっ、ブロンズへルムを盗まれちまった!」
「代わりに宝箱からメイジマッシャーを見つけたけどな。」
剣士ミルウーダ 「貴族が何だと言うんだ!私達は貴族の家畜じゃない!」
「私達は人間だわ!貴方達と同じ人間よッ!」
「私達と貴方達の間にどんな差があるって言うの!?生まれた家が違うだけじゃないの!」
「ひもじい思いをしたことがある?数ヶ月間も豆だけのスープで暮らしたことがあるの?」
「何故私達が飢えなければならない?それは貴方達貴族が奪うからだ!生きる権利の全てを奪うからだッ!」
剣士アルガス 「同じ人間だと?フン、汚らわしいッ!」
「生まれた瞬間からお前達はオレ達貴族に尽くさねばならない!」
「生まれた瞬間からお前達はオレ達貴族の家畜なんだッ!!」
剣士ミルウーダ 「誰が決めたッ!?そんな理不尽なこと、誰が決めたッ!」
剣士アルガス 「それは天の意志だ!」
剣士ミルウーダ 「天の意志?神がそのようなことを宣うものか!」
「神の前では何人たりとも平等のはず!神はそのようなことをお許しにはならない!なるはずがないッ!」
剣士アルガス 「家畜に神はいないッ!!」
剣士ミルウーダ 「!!!!」
剣士ディリータ 「ラムザ、彼女は本当に僕らの敵なのか・・・?」
骸旅団は死に物狂いで攻撃してきたが、やがて残すはミルウーダだけになってしまった。
ディロン 「これで終わりだな・・・。」
剣士ラムザ 「おとなしく剣を棄てるんだ。抵抗しなければ命だけは助けよう。」
ラムザ達は3300GIL、更に700GIL、アイアンソード、ブロンズシールドを手に入れた。
残されたミルウーダの心を表すように、辺りには激しい雷鳴が轟いている。
剣士ミルウーダ 「殺せ、殺すがいい。我々はどうせ家畜なんだ・・・、殺せッ!」
剣士ラムザ 「それほどまでに僕らが憎いのか・・・?」
剣士アルガス 「ラムザッ!やれ!殺すんだッ!!」
「こいつはお前の敵だ!分かるか?お前の敵なんだよ!」
「こいつは敗北者だ。人生の敗者だ!敗者を生かしておく余裕は何処にもない!」
「こいつを殺さなければ次に死ぬのはオレ達だ!共に歩む道など、どこにもない!」
「殺せッ、ラムザッ!お前がその手でやるんだッ!!」
剣士ディリータ 「ラムザ、僕には彼女が敵とは思えない・・・。」
剣士アルガス 「何だと?気でも狂ったのか、ディリータ?」
剣士ディリータ 「彼女は家畜じゃない・・・。そうさ、僕らと同じ人間だ・・・。」
剣士アルガス 「裏切るのか、ディリータ!?やはり、お前は・・・・・・!!!」
剣士ミルウーダ 「情けをかけるのか。なめられたものね・・・。」
「あなたが、あのベオルブ家の一員である以上、あなたは私の敵よ。それを覚えておくといいわ・・・。」
ミルウーダは足を引きずりながら立ち去って行く。
剣士ラムザ 「ディリータ・・・、僕らは・・・・・・?」
ディリータは黙って首を横に振るのみであった。
剣士アルガス 「チッ、どいつもこいつも・・・・・・。」

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