おおぐま座

-子午線通過 5月3日 20時(北)-

北天の星時計

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※あまりうまく描けなかったので、下の図は正確ではありませんが、参考にはなると思います。

北斗の星時計
時刻と季節の変化を教えてくれます

北半球では、全ての星はほぼ北極星を中心として東から西へ、時計の針とは反対の方向へ動き、24時間で1周しています。こういう星を周極星といって、北極星に近いものほど小さい円を描き、北斗七星はその一番外で大きな円を描いています。もちろんこれは、地球が自転しているために、星の方が回っているように見えるのです。
ところで北斗七星が春に図の(1)に位置するのは、5月3日の20時で、(2)の位置は6時間後の4日の2時、(3)の位置は8時、(4)の位置は14時で、これは昼になるため、見えません。
そして再び(1)の位置に戻るのは5月4日の20時で、それで1回転して、その間指極星はいつも北極星を指しています。つまり、北斗は24時間で1回転する星時計で、指極星と北極星を結ぶ直線は、その時針になります。
ところで地球は自転と同時に太陽のめぐりを公転して位置を変えるために、北斗が(1)の位置に戻るのは1日に約4分ずつ早くなり、それだけ時針が進みます。これが半月で1時間進み、1ヶ月で2時間、3ヶ月で6時間、半年で12時間、1年で24時間となるので、1年経つと前の年と同じ(1)の位置に戻ります。
こうして北斗七星の位置は1日、1日と変わっていって、同じ20時でも夏には(2)の位置に、秋には(3)に、冬には(4)の位置に見え、季節の変化を示してくれるのです。
なんという素晴らしい、大自然の作った大時計ではありませんか!

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