22


ようやくホワイトベースの近くに到着したカミーユは、ゾロアットに向けてビームライフルを放った。

「遊びでやってんじゃないんだよーっ!!」

「なっ!バ・・・バカな!」

ゾロアットは激しい爆音と共に消え去った。

別のゾロアットがホワイトベースにメガ粒子砲を放つ。

「小賢しい!」

「各砲座、弾幕を張れ!よし!メガ粒子砲、撃てーっ!!」

ブライトの指示により、ホワイトベース側もメガ粒子砲を放った。

「くうっ!やる!!」

続いて5連ビームストリングスを放つゾロアット。

「死ね!」

ザンスカール兵が叫んだ。

しかしブライトは冷静に指示を出す。

「各ブロック、被害状況を知らせろ!無駄弾を撃つなよ!!」

「くっ!しまった!!」

ホワイトベースの反撃をくらったザンスカール兵はゾロアットを回避させようとしたが間に合わず、爆音を轟かせた。

しかし安心する暇はない。

残りのゾロアットが次々と攻撃を仕掛けてくる。

「甘いな!」

ホワイトベースも反撃を仕掛けるが、かわされてしまった。

「当たるものかぁ!」

リョウトもホワイトベースを援護すべく、奮闘する。

「行くよ・・・。」

ヒュッケバインMK-IIはゾロアットに向けて5連ビームストリングスを放った。

「なっ!バ・・・バカな!」

一瞬信じられないという表情を表情を見せたザンスカール兵の意識は、そのまま途絶えた。

続いてレコアがアームビームガンで攻撃を仕掛ける。

「うぬ、やるっ!」

ザンスカール兵はそのまま反撃を仕掛けてきた。

「甘いな!」

「さ、さすがに・・・。」

敵も一筋縄ではいかないようだ。

カミーユがガンダムMK-IIを旋回させた。

「出て来なければ、やられなかったのに!」

素早く攻撃を仕掛ける。

「くっ!しまった!!」

また1機、ゾロアットが爆発した。

しかし安心したのも束の間、新たな敵が姿を現した。

「くっ、敵の増援だと!?各機、増援に回ってくれ!」

ヘンケンが額に汗を浮かべながら指示を出した。

ゾロアットが5連ビームストリングスでアーガマを狙った。

「小賢しい!」

「フ、大した被害はなしか。全砲門開け!」

アーガマがメインメガ粒子砲で反撃する。

「く!やる!」

リョウトが援護する。

「行くよ・・・。チャクラムシューター!」

「なっ!バ・・・バカな!」

レコアのメタスがアームビームガンでゾロアットに狙いを定めた。

「これならっ!!」

カミーユのガンダムMK-IIもビームライフルを構えた。

「お前達もティターンズか!どうしてホワイトベースを襲うんだ!?」

「あいにく、我々はティターンズや連邦軍の所属ではない・・・。それらに近い存在ではあるがな。それに・・・地球の重力に魂を引かれた連中と同じにされるのは心外だ。」

シロッコが返答を返してきた。

「な、何!?」

「フフフ・・・落ちろ、カトンボ!」

「抵抗するとムダ死にをするだけだって、何で分からないんだ!」

「フッ、俗物が・・・。己の分をわきまえるのだな。勝てると思うな、小僧ーっ!!」

シロッコがメガ粒子砲を放った。

「やる!でもまだ!」

「フン・・・思った以上にやるな、エゥーゴ。それに、優れたニュータイプも多いようだ・・・。立ち回り役としては十分だ。だが、これ以上地球に接近して引力の井戸に引かれるのは御免だ。」

そう言い残すと、シロッコはあっさりと引き上げてしまった。

こうしてホワイトベースは、ひとまずの危機を脱した。

BackNext


Back

2004年6月11日更新