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ガルドは正義感溢れる若者だった。
常に周りの人間を気遣い、全ての生きとし生けるもの、大自然の恵みを愛し、感謝の気持ちを忘れてはいなかった。
そして、心から平和を願っていた。

「私は思うんだ。本当は竜騎士など必要のない世の中であって欲しいと・・・。人々が争うことなどない、誰もが安心して暮らせる平和な世の中であること。それが私の望みだ。」
ガルドは輝く碧い瞳で語っていた。
(そうだ。瞳の色もガルドと同じではないのか?だから余計に似ていると感じるのか・・・。)

ある戦いでガルドとスターサファイアは、圧倒的多数の敵に囲まれてしまった。
逃げようと思えば逃げられたはずだった。
しかしガルドは、自らを囮として敵の目を引き付けようとした。
皆の命を救おうとして・・・。
そして最後には・・・。

「すまない。私の我儘で君にこんな大怪我を負わせて・・・。」
「何を言う。ガルド・・・。私とて君と同じ考えだ。最後まで共に戦おう。」
ガルドはこれまでに見たことのないような深い色をした瞳でスターサファイアを見つめた。
「・・・・・・君だけでも無事で逃げ延びてくれ。スターサファイア。君と出会えて本当に良かった。」
その一言だけを残して、ガルドはたった1人で敵のど真ん中へと飛び込んで行った。
「待てっ、ガルド!」
スターサファイアは勿論自分も最後までガルドと共に戦い抜くつもりだった。
重傷を負った自らの肉体が恨めしかった。
どうやっても体が言うことをきかない。
「ガルドーーーーッ!」

「だいじょうぶ?ふぁい?こわいゆめをみたの?」
ルークの大きな碧い瞳が覗き込んでいた。
いつの間にか自分まで眠っていたようだ。
ガルドとの懐かしくも辛い思い出を夢見ていたらしい。
「いや、大丈夫だ。心配かけてすまなかったな。ルーク。」
「よかったぁ。ぼく、ふぁいがこわいゆめをみないようにずっとそばにいてあげるね。」
スターサファイアは、今まで何年も忘れていた温かな感情が甦ってきつつあるのを感じていた。
「ありがとう、ルーク。だけど、そろそろ家に帰った方が良いのではないか?私が送ってやろう。」
「!?」
スターサファイアの言葉で、今まですっかり忘れていたことをルークは思い出した。
「あっ、そうだ。ぼく、ままにおはなをもっていってあげようとしていたんだ。」
「花?」
「うん。とってもきれいなおはななの。でも、おはなをとろうとおもったらおっこちちゃったんだ。」
「そうだったのか。そこに私が通りかかったというわけなのだな。よし、分かった。その花を取りに行こう。」
「ほんとう?ふぁい。ありがとう。」
ルークは溢れんばかりの笑みをこぼした。

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