ディアンとの出会い

これはあくまでも一例ですので、ご了承下さい。

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ラビエル (妖精の話だと、この辺りに・・・。)
ディアン 「・・・これは・・・。」
ラビエル 「あの・・・あなたはディアン・アルヴィースですね?」
ディアン 「そうですが・・・まさか・・・。」
ラビエル 「まさか?・・・なんです?」
ディアン 「・・・まさかあなたは私の患者に用があって現れたのですか?」
ラビエル 「いえ、違います。私はあなたにお願いがあってきました。」
ディアン 「しかし、見ての通り私はこれから手術をしなければなりません。話は後にしてください。」
ラビエル 「わかりました。では外で・・・。」
ディアン 「ええ、そうして下さると助かります。」
「患者が目覚めたときに、あなたのような天使が目の前にいたら、ここを天国と勘違いしてしまいますからね。」
手術を終えるとディアンが外へ出てきた。
「お待たせしました。天使様。」
ラビエル 「手術は成功ですか?」
ディアン 「ええ、無事成功しましたよ。とくに難しい手術というわけではありませんでしたから。」
「しかし、あなたが目の前に現れたときは、自分が誤診したのかと、少々焦りました・・・。」
「私の患者を天界から迎えにきたのか、とね。」
ラビエル 「すみません。あんな所に突然現れて・・・。」
ディアン 「いえ、いいんですよ。さあ、なんのご用ですか?天使様?」
ラビエル 「実はディアン、あなたに勇者になってもらいたいのです。」
ディアン 「勇者・・・ですか。」
ラビエル 「はい。勇者とは・・・。」
(私は「勇者」について、その意義、目的、必要な資質などをディアンに説明した。)
(彼にも理解できるよう、慎重に言葉を選びながら・・・。)
「あなたは勇者の資質をもっています。どうか勇者になってください、ディアン。」
ディアン 「・・・なるほど、とても大変な役目のようだ。」
ラビエル 「はい。そうです。」
ディアン 「そんな重要な事を私に任せるとあなたは言うのですか?」
ラビエル 「ええ、ぜひ。引き受けて頂けますか?」
ディアン 「・・・・・・・・・。」
「私は・・・常々、多くの人のために役に立ちたいと思い、医術をおこなってきました。」
「きっとこの地上があなたの言う通りなら「勇者」という名の「医師」が必要なほど病んでいるのでしょう。」
ラビエル 「ええ、そうです・・・。」
ディアン 「分かりました。私でよければ。微力ながら協力します。」
ラビエル 「本当ですか!よかった・・・。」
ディアン 「地上の悪という名の病巣を取り除く手助けをしましょう。勇者として。」
ラビエル 「・・・はい。」
ディアン 「ただ、すこし時間をください。」
「私にも医師としての自分を信頼してくれている患者達がいますので。」
「今度お会い出来るときまでには勇者としての仕事が出来るよう努力しておきます。」
ラビエル 「はい、わかりました。」
ディアン 「では、天使様。失礼します。」

1年目6月10日
勇者レイヴが英霊祭の為、ヴォーラスに向かいます。
フロリンダ 「ヘブロン王国(38・23)に、ドラッケンっていう魔物がでて、旅の商人を次々におそっているんですぅ。」
「いままでにたくさんの商人がひどいめにあってるんです。なんとかしないといけないです!」
「この事件は、ナーサディア様にお願いするってのがいいと思うんですけど、いかがです?」
ラビエルはディアンの元を訪れた。
ディアン 「これは天使様。今、医術の書物を読んでいたところです。先人の知識というのは、すばらしいものですね。」
「ところで、何かご用でしょうか?」
ラビエル (さて、何を贈りましょう?ミニマムダガーにしましょう。)
「これをあなたに差し上げようと思って・・・。」
ディアン 「良いものですね!」
ラビエル 「誰かに教わったことはありますか?」
ディアン 「エスパルダの医師学校で学んだのです。その後も、多くの書物から薬草の知識を学習しました。」
「まだ何かあればお聞きしますよ。」
ラビエル 「いいえ、特にありません。」
ディアン 「もうお帰りですか?では、お気をつけて。」
ラビエルはナーサディアの元を訪れた。
ナーサディア 「あら、天使サマ。これから遊びにでかけるんだけど、なにかご用?」
ラビエル 「何か悩み事でも?」
ナーサディア 「悩み事なんて・・・。」
「考えてもどうにもならないこともあるじゃない・・・。」
「それだけ?ほかにないの?」
ラビエル 「ヘブロンに、ドラッケンと名乗る山賊があらわれ、旅の商人を次々とおそっています。」
ナーサディア 「あーうるさいわねえ・・・。そんな大声出して、頭に響くじゃない。」
「わかったわよ。気晴らしは魔物退治ってことにしてあげる。」
ラビエル 「気晴らしって・・・。」
ナーサディア 「ほらほら。気が変わらないうちに行きましょう、ラビエル。」
「それだけ?ほかにないの?」
ラビエル 「はい、特にありません。」
ナーサディア 「そう。じゃぁね。」
ラビエルはレイヴの元を訪れた。
レイヴ 「・・・今は修行中だ・・・。なにか用事なのか?」
ラビエル 「どんな修行をしているのですか?」
レイヴ 「今は腕力をきたえている。騎槍であれ、剣であれ、腕力がおちては話にならんからな。」
「それだけか?」
ラビエル 「はい。頑張って下さい。」

1年目7月4日
フロリンダ 「エスパルダ皇国のソルダム(15・31)が盗賊におそわれてますぅ。」
「物を盗むだけじゃなくって、みんなを傷つけて楽しんでるんです!だからぜったい、なんとかしないとだめですぅ!」
「こういう事件って、ディアン様にお願いするのはいかがです?」
リリィ 「天使様、勇者候補を見つけてまいりました。」
「クヴァールのタンブールで勇者として有望な方を発見しましたのでお知らせいたします。」
「フィアナ・エクリーヤという女性で、タンブールでは有名な賞金稼ぎです。」
「彼女の剣の腕はすばらしく、剣士の中でも群を抜くと評判です。」
「彼女でしたら、立派な勇者になると、思うのですが・・・。天使様いかがですか?」
ラビエルはディアンの元を訪れた。
ディアン 「おや、何かご用ですか?これから食事ですので、お話でしたら今、おうかがいしますよ。」
ラビエル (さて、何を贈りましょう?デニスシューズにしましょう。)
「これをあなたに差し上げようと思って・・・。」
ディアン 「良いものですね!」
ラビエル 「栄養には気を配っていますか?」
ディアン 「もちろん!栄養をとらない食事に意味はありませんからね。」
「ですから私の場合は、たとえおいしいものでも、栄養値が低いものには、あまり興味がありません。」
「他には何か?」
ラビエル 「ディアン、あの・・・。」
ディアン 「天使様。その表情から察すると、どうやら私向きの仕事が来た様ですね。」
ラビエル 「そうです。よく分かりましたね!?」
ディアン 「医者という職業柄でしょうか?表情を見れば、だいたい分かります。」
ラビエル 「ソルダムが、盗賊に襲われています。ソルダムの人達を助けてあげてください。」
ディアン 「盗賊達を退治するわけですね。・・・分かりました。」
ラビエル 「それでは宜しくお願いします。」
ディアン 「お帰りのようですね。では、失礼しますよ。」
ラビエルはレイヴの元を訪れた。
レイヴ 「こんな時間になんの用だ。もっと考えて行動すべきだな。」
レイヴは眠るところだったらしい。機嫌を損ねてしまったようだ。

- 完 -

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