ナーサディアとの出会い

これはあくまでも一例ですので、ご了承下さい。

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ラビエル (妖精の話だと、この辺りに・・・。)
「・・・ナーサディア?あなたはナーサディアですね。」
ナーサディア 「・・・・・・・・・。」
「・・・天使・・・?」
ラビエル 「はい、そうです。私は天使のラビエルというものです。」
ナーサディア 「・・・あら、幻がぺらぺらしゃべって・・・。」
「そんなに飲んだかしら、私・・・。」
ラビエル 「・・・いいえ、私は幻ではありません。本当の天使です。」
ナーサディア 「本当の? ・・・天使?」
ラビエル 「ええ。今日はあなたに頼みたいことがあって来ました。」
ナーサディア 「天使の・・・頼み事・・・。」
ラビエル 「はい、ナーサディア、あなたに・・・。」
ナーサディア 「・・・まさか、私に勇者になれ、っていうんじゃないでしょうね?」
ラビエル 「えっ、なぜそれを?」
ナーサディア 「・・・あなた、私のことなにも知らないの?」
ラビエル 「はい・・・ただ勇者の資質をもった人だと聞いてやってきました。」
ナーサディア 「ふうん・・・。」
ラビエル 「あの、勇者をやってくれますか?ナーサディア・・・。」
ナーサディア 「・・・ふふっ、ふふふふ・・・。」
ラビエル 「・・・・・・?」
ナーサディア 「いいわよ。やってあげるわ。」
ラビエル 「本当ですか?よかった・・・。」
ナーサディア 「でもね、約束して欲しいことがあるの。」
ラビエル 「はい?」
ナーサディア 「あなたの依頼を聞く限り、あなたは私の言うことを聞いてもらうわ。」
「無条件でね。」
ラビエル 「無条件で・・・ですか・・・。」
ナーサディア 「そう、無条件よ。」
ラビエル 「・・・・・・・・・。」
ナーサディア 「ふっ、考えてるわね。」
ラビエル 「ええ・・・ちょっと無条件でなんでもというのは・・・。」
ナーサディア 「安心なさい、大したこと頼みはしないわよ。」
「ただ、あたしはあなたの勇者だからってないがしろにされたくないだけ。それだけよ。」
「それとも私が信じられない?」
ラビエル 「いえ、そんなことはありません。そういう意味でしたら、その約束お受けします。」
ナーサディア 「・・・そう、ならいいわ。じゃ、よろしくね、新人の天使様。」
ラビエル 「はい、ではよろしく。ナーサディア。」

1年目5月16日
フロリンダ 「ヘブロン王国(31・16)で、盗賊たちが、たくさんの娘さんをさらっているようなんですぅ。」
「彼らは”闇馬車”と呼ばれてて付近の砦で闇商人と取引きをしているらしいんです。」
「天使様、まずは、勇者様にお願いしてみてはいかがですか?」
リリィ 「天使様、勇者候補を見つけてまいりました。」
「エスパルダ皇国のブルンで、勇者として有望な方を発見しましたのでお知らせいたします。」
「名前をディアン・アルヴィースといい、地元では評判のお医者様です。」
「ただ、とても強い正義感をもっているのか密かに悪人を討伐しているというウワサもあります。」
「彼でしたら、立派な勇者になると、思うのですが・・・。天使様いかがですか?」
ラビエルはレイヴの元を訪れた。
レイヴ 「・・・今は修行中だ・・・。なにか用事なのか?」
ラビエル (さて、何を贈りましょう?チェインブレスにしましょう。)
「これをあなたに差し上げようと思って・・・。」
レイヴ 「すまん。」
ラビエル 「今日はまだ修行を続けるのですか?」
レイヴ 「・・・。そうだな。まだ、始めたばかりだ。」
「それだけか?」
ラビエルは地図を指し示した。
ラビエル 「最近、この場所で「闇馬車」と呼ばれる盗賊が、人々を苦しめています。」
「娘たちをさらってどこかに売り飛ばしているとか・・・。」
レイヴ 「いいだろう。」
「その程度の連中、俺にまかせておけ。」
「もういいのだな。」
ラビエル 「はい。ありがとうございます。」
ラビエルはナーサディアの元へと向かった。
ナーサディア 「よりによって・・・なんでこんなところで、あなたに会わなくちゃならないのかしらね・・・。」
「今は、修行中よ。・・・なんの用なの?」
ラビエル (さて、何を贈りましょう?トイピアスにしましょう。)
「これをあなたに差し上げようと思って・・・。」
ナーサディア 「いい趣味ね!」
ラビエル 「ずいぶん熱心なのですね。」
ナーサディア 「体を動かすの、嫌いじゃないから・・・。」
「ほかには何なの?」
ラビエル 「いいえ、特に何もありませんが・・・」
ナーサディア 「そう。じゃあ、どっかへ行ってて。悪いけど、気が散るのよ。」

- 完 -

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