フィアナとの出会い
これはあくまでも一例ですので、ご了承下さい。
ラビエル (妖精の話だと、この辺りに・・・。) フィアナ 「ふぅ・・・ 思ったより手こずったね。」 ラビエル 「あの、あなたはフィアナ・エクリーヤですね。」 フィアナ 「・・・・・・。そうだけど・・・なんだい、アンタ?」 ラビエル 「私の名はラビエル。天界からつかわされた者です。」 フィアナ 「ふーん・・・天使か・・・ そんなの本当にいたんだね。」 ラビエル 「今日はあなたにお願いがあってここまで来ました。」 「フィアナ、あなたに勇者になってもらいたいのです。」 フィアナ 「勇者に?あたしが?」 ラビエル 「そうです。勇者というのは・・・。」 (私は「勇者」について、その意義、目的、必要な資質などをフィアナに説明した。) (彼女にも理解できるよう、慎重に言葉を選びながら・・・。) フィアナ 「ふーん・・・なるほどね。ずいぶんと大層な話だね・・・。」 「で、それってアンタからカネは出るのかい?」 ラビエル 「お金・・・ですか?それは無理です・・・。」 フィアナ 「・・・じゃあ、だめだね。悪いけど帰ってくれ。」 ラビエル 「ちょ、ちょっと・・・。」 フィアナ 「賞金稼ぎには、ただ働きなんてしてるヒマないんだよ。」 ラビエル 「そんなフィアナ・・・。」 フィアナ 「さあさあ、その羽洗って、出直してきな。」 ラビエル 「フィアナ、あなたは数少ない勇者の資質をもった人なんです。だから・・・。」 フィアナ 「資質?だから勇者になれって?まったく人の都合も考えずに・・・。」 ラビエル 「フィアナ・・・お願いです・・・。どうしても勇者が必要なのです。」 フィアナ 「だから、タダじゃやんないって言ってるだろう?」 ラビエル 「・・・私があなたに直接の利益を与えることはできません。」 「しかし、勇者になることが、あなたにとって、何も得られないというわけでは決してありません。」 フィアナ 「ん?どういう意味だい、それは?」 ラビエル 「勇者として必要なものなら私はフィアナに多くのことをしてあげられます。」 「戦闘中、傷ついた時には体力を回復することも、間接的にならば援護も出来ます。」 「それにあなた用の武器も提供できます。その中には特別なものもあるはずです。」 フィアナ 「・・・はーん。まあ、悪くはないね・・・。」 ラビエル 「あなたが勇者となり困っている人々を救えば、きっと大きな名声を得ることが出来るでしょう。」 フィアナ 「・・・そうか、そうなればあたしの賞金稼ぎとしての格も上がるな・・・。」 ラビエル 「どうでしょう?少なくともあなたの損にはならないと思うのですが。」 「やってくれませんか?フィアナ。」 フィアナ 「・・・・・・・・・。」 「そうだな・・・ 気が変わったよ。やってもいい。」 ラビエル 「よかった・・・。」 フィアナ 「その代わり、こっちが面倒だと思う依頼だったりしたら、即、断らせてもらうからね。」 ラビエル 「ありがとう、フィアナ。勇者を引き受けてくれて・・・。」 フィアナ 「ああ。とりあえずよろしくと、言っておくよ。ラビエル。」 ラビエル 「ええ・・・よろしく。フィアナ。」 ラビエルはナーサディアの元を訪れた。 ナーサディア 「あら・・・。今、食事してきたところなの。なにかご用?」 ラビエル 「じゃまでしたでしょうか?」 ナーサディア 「大丈夫。今なら平気よ。」 「それだけなのね。それじゃ。」 勇者レイヴが依頼した任務戦闘に突入しました。 レイヴ 「・・・・・・?あれか!!」 盗賊 「ちっ・・・せっかく上玉がそろったのに邪魔モンが現れやがった。」 「まぁいい。商売の邪魔する奴は誰であれ生かしちゃおけねぇ。それが”闇馬車”の鉄の掟よ。」 レイヴ 「へらず口はそのぐらいにしておけ!ゆくぞ!」 しかしレイヴの体力が落ちていたのが災いしたのか、危険な状態に陥ってしまった。 レイヴは逃げ出した。
1年目7月25日 リリィ 「天使様、勇者候補を見つけてまいりました。」 「キンバルト王国のニーセンで、勇者として有望な方を発見しましたのでお知らせいたします。」 「名前はグリフィンといい、現在は盗賊団の頭目をしています。」 「行動力と剣の腕前は抜群で、仲間達からとても信頼されています。」 「彼でしたら、立派な勇者になると、思うのですが・・・。天使様いかがですか?」 「ご報告申し上げます、天使様。」 「ナーサディア様がレベルアップされました。」 ラビエルはレイヴの元を訪れた。 レイヴ 「お前か・・・。俺はこれから食事だが、なにか用か?」 ラビエル (さて、何を贈りましょう?ポーションにしましょう。) 「あなたにこれを差し上げようと思って・・・。」 レイヴ 「ありがたい。」 ラビエル (さて、何を贈りましょう?ロングソードにしましょう。) 「もうひとつあるのですが・・・。これを・・・。」 レイヴ 「すまん。」 ラビエル 「私もおなかが空いてきました。」 レイヴ 「ならば戻って、食事をとればいい。」 「それだけか?」 ラビエル 「はい。」 レイヴ 「では、失礼する。」 ラビエルはフィアナの元を訪れた。 フィアナ 「なんだ、天使様じゃないか。」 「これから遊びに行こうかなって思ってるところなんだけど。何か用事なの?」 ラビエル (さて、何を贈りましょう?ノーマルソードにしましょう。) 「あなたにこれを差し上げようと思って・・・。」 フィアナ 「ふーん、もらっといてあげる!」 ラビエル 「じゃまでしたでしょうか?」 フィアナ 「そんなことないって。気にしないでよ。」 「ほかには。」 ラビエル 「いいえ、特にはありませんが・・・。」 フィアナ 「そうか。それじゃ、またね。」 - 完 -