援軍
エーヴェル 「急ぎましょう。」 マンスター兵 「このアマぁ！」 エーヴェル 「遅いわ！たあっ。」 マンスター兵 「ぐわっ。こ・・・こいつ・・・。」 オーシン 「今度はこっちから行くぜ！」 マンスター兵 「アクスファイターか！くそおっ！」 オーシン 「へへっ、軽い軽い！そんなヘナチョコ攻撃が当たるものか。」 マンスター兵 「くそ、あのアマさえ殺ってしまえば。」 ハルヴァン 「エーヴェル様！」 エーヴェル 「大丈夫。手槍は軌跡さえ見切ってしまえば、簡単によけられるわ。」 マンスター兵 「くそ！あのランスナイトを狙ってやる！」 マンスター兵はショートボウを構えたがフィンはひらりとかわした。 オーシン 「ほらほら、そんな攻撃じゃ当たんないぜ。」 マンスター兵 「くっ。」
タニア 「親父、もう始まってるよ。」 ダグダ 「こいつはいかん。いくらエーヴェルでも帝国兵が相手では・・・。急ぐぞ。」 一人のマウンテンシーフが遅れてやって来た。 マーティ 「参ったなあ、もう・・・。」
タニア 「行くわよ！」 マンスター兵 「この小娘がっ。」 タニア 「きゃっ。お返しよ！」 ハルヴァン 「エーヴェル様は敵を捕らえるようにおっしゃっていたな。」 マンスター兵 「く・・・無念・・・。」 リーフ 「アーチャーは厄介だな。早めに倒しておかなくては・・・。」 「かわされた！？」 エーヴェル 「リーフ様、私にお任せ下さい。たあっ！」 マンスター兵 「ぐはあっ。」 リーフ 「さすがはエーヴェルだな。」 フィン 「リーフ様、アーチャーを捕らえました。」 リーフ 「武器だけ奪ったら、解放してやってくれ。」 フィン 「かしこまりました。」 オーシン 「リーフ様、すみません。家にプージを置いて来てしまいました。急いで取って来ます。」 リーフ 「分かった。気を付けて行って来てくれ。」 オーシン 「はい。」
オーシン 「親父っ。」 父親 「何だ、オーシンか？どうした？」 オーシン 「親父、まだこんなところにいるのか？」 父親 「ここを離れるわけにはいかねぇだろ。それよりオーシン、真面目にやってるか？エーヴェル様の足手まといになるんじゃねぇぞ。」 オーシン 「くそ親父。説教は沢山だぜ。」 父親 「この不良息子が。口だけは一人前になりやがって。まあいい。ほら、これを取りに来たんだろ。」 オーシン 「お、ありがてえ。やっぱりこのオノでなきゃ、どうも落ち着かねえんだ。」 父親 「全く、ドジな野郎だ。戦に行くのに自分の武器を忘れるやつの話なんざ、聞いたことがねえぞ。」 オーシン 「ちぇっ。だから説教は沢山だって言ったろ。」 父親 「フン。とっととエーヴェル様をお助けしに行って来い！」 オーシン 「言われなくてもそうすらぁ。」 オーシンはプージを片手に、走り出した。 村ではまだ激しい戦闘が続いている。