マリータとナンナの行方
ハルヴァン 「危険だから武器は頂いておくぞ。」 マンスター兵 「俺を逃がしたことを後悔するなよっ。」 身ぐるみ剥がされ、捨てゼリフを残して逃げ出すマンスター兵。 体格の良いダグダも軽々と敵を抱え上げる。 タニア 「行くよっ!」 タニアは正確に敵に狙いを定め、素早く2回矢を放つ。 マーティ 「そらっ!」 リーフ 「たあっ!」 リーフも未熟ながら見事な剣さばきを見せる。 その頃フィンは1軒の民家を訪れていた。 老婆 「皆さん、帰って来て下さったんですね!良かった・・・。どうか村を、村をお救い下さい!これ・・・傷薬です。どうぞお使い下さい。」 フィン 「このような貴重な物を・・・。」 老婆 「いえ、いいんです。私達が、エーヴェル様に受けたご恩に比べれば、これくらい・・・。」 フィン 「ありがとうございます。」 皆次々と敵を捕らえては、武器や傷薬を奪って解放してゆく。 リーフはかなりの傷を負っていた。 リーフ 「光の剣よ、力を貸してくれ。」 光の剣には不思議な力があった。 剣の力によって、リーフの傷は癒されてゆく。 ハルヴァン 「フィン殿、捕らえた敵から手に入れた手槍です。役立てて下さい。」 フィン 「ありがとう。ハルヴァン。」 エーヴェル 「どうやら無事のようね。」 老人 「おお、エーヴェル様。武器は高価な物じゃからわしら貧しいモンには買えん。情けない話だが、敵を捕まえてぶんどるしかないじゃろうな。ホレ、わしもこの通り帝国兵から奪い取ってやったわ。と、言っても相手がいびきをかいてる間にじゃけどな。ホッホッホッ。こんなガラクタで良ければあなたに差し上げましょう。いらなかったらそこの道具屋で売り飛ばせばいい。少しは金になるじゃろうて。」 エーヴェル 「これは鉄の剣。ありがとう。」 リーフは光の剣で襲いかかるマンスター兵を倒すと、民家へ向かった。 老婆 「マリータ嬢ちゃんとナンナ嬢ちゃんが帝国兵に連れて行かれちまったんだ。早く助け出してあげておくれよ。あ、そうそう。この、魔法の腕輪を持ってお行き。役に立つと思うよ。でも持ってるだけじゃダメだからね。ちゃんと使わないと。」 リーフ 「これはライブリングですね。貴重な物を、ありがとうございます。」 老婆 「必ず嬢ちゃん方を助け出してあげておくれね。」 リーフ 「はい、お約束します。」