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弓使いの少年

エーヴェルは民家を訪ねていた。
老婆 「旅のシスターが海賊達に連れて行かれました。どうか助けてあげて下さいまし。それから、これを・・・傷薬です。どうぞお使い下さい。」
リフィス団の増援部隊が現れた。
ハルヴァン 「これは急がないと・・・。」
ハルヴァンは民家を訪ねた。
男性 「あんたら、余計なことをしてくれたな。このままでは海賊の仕返しで、村人は皆殺しにされてしまう。一体どうしてくれるんだ!!」
少女 「お兄ちゃん!そんな言い方ってないでしょう!この人達は私達のために戦ってくれてるのよ!」
男性 「うるせえ!だからってオレ達が殺されちゃ元も子もねえだろ!けっ、余計なお節介はやめてとっとと帰れってんだ!」
少女 「・・・ごめんなさい。兄も昔はあんなひゃなかったんですけど、一生懸命頑張っても何も報われないじゃないかってすっかりひねくれてしまって・・・。お詫びといっては何ですが、この魔法の腕輪を差し上げます。私は義勇軍の皆さんを応援してます。頑張って下さいね。」
ハルヴァン 「ありがとう。」
ハルヴァンは少女からスピードリングを受け取った。
ダグダもまた、民家を訪ねるところだったのだが・・・。
母親 「ロナン、待ちなさい、ロナン。」
ダグダ (こりゃあ、とんでもないところに出くわせちまったかなぁ。)
ロナン 「母さん、止めないで。もう決めたことなんだ。」
そう言って家を出ようとした少年は、ダグダの姿を見つけた。
ロナン 「ああ。あなたはフィアナ義勇軍の方ですね。お願いです。僕も一緒に戦わせて下さい。弓には自信があります。決して足手まといにはなりませんから・・・。」
母親 「でもお前、戦ったことなんで一度も・・・。」
ロナン 「そんなことは関係ないよ!このままじゃずっと、あいつらに怯えて暮らさなきゃならないじゃないか。僕はもうガマンできないんだ!」
母親 「分かったよ。そんなにも決心が固いんだったら、母さんはもう止めないよ。あの、義勇軍の方でしたら、どうかうちの息子を・・・ロナンを仲間に加えてやって下さい。この子の弓の腕は確かですから・・・。」
ロナン 「お願いします。」
ロナンは深々と頭を下げた。
ダグダ 「まあいいだろう。俺の娘もスナイパーなんだ。人事だと思えねえ。」
ロナン 「ありがとうございます。精一杯頑張ります。」
こうしてフィアナ義勇軍に、弓使いの少年ロナンが加わった。

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