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王子ガンドルフ

ノイッシュ 「シグルド様、私が先陣をきります。シグルド様は後からついていらして下さい。」
シグルド 「分かった。ノイッシュ、無理をするなよ。」
ノイッシュ 「はい。」
ノイッシュ 「行くぞ!」
ヴェルダン兵 「シアルフィ軍か?俺達をなめるなよ!」
アレク 「俺も行くぞ!」
ヴェルダン兵 「くそ!この若造が!」
アレク 「はははっ、そんな攻撃が当たるものか。」
シグルド 「私は先にユングヴィ城に向かう。後は頼んだぞ!」
ノイッシュ 「シグルド様、お一人では危険です!」
シグルド 「エーディンが心配だ。一刻を争う事態なんだ!」
アレク 「シグルド様、お気をつけて!」
シグルド 「ああ。」
アーダン 「くそう、俺ばっかり。でもシグルド様は城を任せられるのは俺だけだっておしゃっていたしな。こりゃあ頑張らないと。俺が守っている間に城を落とされては元も子もないからな。」

その頃、エバンス軍ではガンドルフ王子がいらだっていた。
ガンドルフ 「てめえら、こんなちっぽけな城にいつまでかかってやがるんでぇ。しゃあねえな・・・・・俺がやってやる。」
ガンドルフは単身、ユングヴィ城に乗り込んで行った。
ミデェール 「くそ、残るは私だけか・・・。私の命に代えても、エーディン様だけはお守りしてみせる!」
ガンドルフ 「ふふふ・・・・・あんちゃんよぉ。一人でよく頑張ったな。だがそれもこれまでだ、くらえ!」
ミデェール 「くっ・・・・・エーディン様・・・・・お許し下さい。」
エーディン 「ああっ、ミデェール・・・・・」
ガンドルフ 「おおっ、これは上玉だな。ユングヴィの姫君か・・・・・ふふ・・・・よし、俺はこの女を連れて国に帰る。後のことは、お前とゲラルドの二人で何とかしろ。」
デマジオ 「へぇ・・・。」
ガンドルフ 「心配するな。弟のキンボイスの軍と一緒に戻る。そうすりゃバーハラまで攻め上ってやるぜ。なんてったってこの国には今、軍隊はいないんだ。俺達のしたい放題だぜ。」
デマジオ 「へい、分かりやした。お任せを!」
ガンドルフはエーディンを強引に連れて行こうとする。
エーディンは引きずられるように付いて行く。
ガンドルフ 「てめぇ、、グズグズするんじゃねぇ!さっさと歩くんだ!!」
エーディン 「・・・・・・・・・」
ガンドルフはエーディンを連れてエバンス城へと向かった。
橋に渡ったところで、ガンドルフは手下にこう命じた。
ガンドルフ 「グランベルの連中が入って来ねぇように橋を落としておけ!」
手下 「へい、分かりました。」
ガンドルフはエバンス城に辿り着いた。
ガンドルフ 「おい、ゲラルド。俺はマーファ城に帰る。この城はお前に任すからしっかり守れよ。」
ゲラルド 「へい、分かりました。しかしガンドルフ王子、その女は誰なんです?」
ガンドルフ 俺の戦利品よ。マーファに連れ帰って妻にする。どうだ、いい女だろう。
ゲラルド 「へえ、思わずよだれが出そうになりますぜ。」
ガンドルフ 「馬鹿め、、もの欲しそうな顔をするな。グランベルを占領したらお前にも、好きなだけくれてやる。それまでは我慢しろ。」
エーディン 「あなた達はケダモノです。・・・神よ、どうかこの者達に人間としての心を・・・。」
ガンドルフ 「何をぶつぶつ言ってやがるんでえ。さあ、行くぜ!グズグズするな!!」
ガンドルフはエーディンを連れてマーファ城に帰還して行った。
デマジオ 「行け、野郎共!次はシアルフィだ!ついでに村のお宝も巻き上げて来い!」
ヴェルダン兵 「おらおらあ!」
ノイッシュ 「くそ、やるな。」
ヴェルダン兵は近くの村を襲い始めた。
アレク 「おい、ノイッシュ、村が襲われている。急ぐぞ!」
ノイッシュ 「ああ。」

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