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援軍

激しい戦闘の続く中、アクスナイトとマージの連れが姿を現していた。
アゼル 「レックス、何とか間に合ったようだね。」
レックス 「ああ、シグルド公子もヴェルダンの大軍を相手に苦戦しているようだな。俺達が行けばきっと喜ぶだろう。しかしお前も物好きな奴だ。別に、放っておけば良いものを。」
アゼル 「我が国の主力部隊はイザークへの遠征で国にはほとんど残っていない。シグルド公子はシアルフィに残ったわずかな兵だけで決死の戦いをしようとしている。見捨ててはおけないよ。」
レックス 「ふっ・・・。お前も相変わらず、素直じゃねえな。理由はそれだけじゃないだろう。」
アゼル 「な、なんだよ!」
レックス 「ユングヴィのエーディン公女が心配なんだろう。お前が彼女の事を好きなのは知ってるぜ。」
アゼル 「バ、バカ言うな!」
レックス 「ほら、もう顔が赤くなってる。はは、可愛い奴だ。」
アゼル 「レ、レックス!いい加減にしろよ!僕はもう行くぞ。」
レックス 「ははあ、分かったよ。ここはひとつ俺様の力を見せてやるとするか。」

アレク 「行くぞ!」
ヴェルダン兵 「なんだあ、お前!」
アレク 「遅いなっ!」
ヴェルダン兵 「ぎゃあっ!」
アーダン 「俺も城の近くの敵くらいは片付けないとな。だあっ!」
ヴェルダン兵 「くそっ、見かけによらず、こいつ!」
アゼル 「村が狙われている。よし、ファイアーで片付けるぞ。」
ヴェルダン兵 「ぎゃあーーっ!」
レックス 「俺は村の方へ先に行くぞ!」
アゼル 「レックス、頼んだよ。」
レックス 「任せておけ!よし、村はまだ無事なようだな。」
老人 「おお、このような村までよく来られた。少しでも戦いのヒントになるとよいのじゃが。よく聞きなされ。剣は斧には強く、斧は槍には強く、槍は剣に強い。この組み合わせをよく、考えて戦いなされよ。そして、もし傷ついたら教会へ行くと良い。少し休むだけでたちまち完治するぞ。ただし、タダというわけにはいかぬ。1HPにつき、5ゴールド必要じゃ。この村を救ってくれたお礼じゃ。5000ゴールド持って行きなされ。」
レックス 「すまない。」
シグルド 「ユングヴィ城へ急がなければ・・・。」
シグルドは単身ヴェルダン兵を倒しながらエーディンの元へと急ぐ。
「良かった。無事だったのですね。」
村人 「ああ、これはよくお出で下さいました。これでこの村も救われます。この金は村人達から集めたもの。わずかですが戦いのお役に立てて下さい。他の村も助ける事ができればきっとあなた達に協力すると思いますよ。」
シグルド 「4500ゴールドも?こんな大金、宜しいのですか?」
村人 「これは我々の感謝の気持ちです。そのかわり、エーディン公女を救って差し上げて下さい。」
シグルド 「必ずお救い致します。」
アーダン 「俺一人だと厄介だなあ。でもここで俺が頑張らないとシアルフィまで落ちてはシグルド様に会わせる顔がないからな。」
レックス 「そんな攻撃が当たるものか!俺様をなめるなよ!」
戦闘は更に激しさを増していた。

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