誓い
シグルドの元に1頭の馬が駆けて来た。 馬上の人物は、懐かしくも驚くべき人間であった。 キュアン 「シグルド、無事だったか!」 シグルド 「キュアン王子!どうして君が・・・。」 キュアン 「ヴェルダンとの戦いと聞いて放っておけなくなった。私も協力させてもらいたい。」 シグルド 「しかし、レンスター王国は大丈夫なのか。トラキアが狙っていると聞いたが?」 キュアン 「そうだ。だからフィンしか連れて来れなかった。私のランスリッターは父上にお任せした。」 シグルド 「そうか・・・すまないキュアン。君にまで迷惑をかけて。」 キュアン 「何を言うんだシグルド。これは我々の約束だろう。」 シグルド 「え・・・?」 シグルドには一瞬、何のことか分からなかったようである。 キュアン 「少年の頃、我々三人・・・君と、ノディオン王国のエルトシャン、そして私は、王都バーハラの士官学校で知り合った。そして、互いに夢を語り合い、どんな時でも助け合っていこうと誓いあったはずだ。」 シグルド 「そうだった・・・私も忘れてはいない・・・。」 キュアン 「ヴェルダンの蛮族など我等が協力すればすぐにでも追い払えるさ。シグルド、忘れるなよ。君をこんな戦いで失う事など、私は絶対に許さないぞ。」 シグルド 「ありがとう、キュアン。」 キュアンが加わったことによって、シアルフィ軍は有利になった。 ヴェルダン兵を倒しつつ、先を急ぐ。