スピードリング
ヴェルダン兵 「死ねっ!」 ヴェルダン兵の鉄の弓がアゼルに狙いを定めた。 アゼル 「くっ。これぐらい・・・。」 アゼルは矢をかわすと、逆にファイアーをお見舞いした。 ヴェルダン兵 「ま、まさか・・・。」 ヴェルダン兵は崩れ落ちた。 エスリン 「フィン、大丈夫?あなたは初陣だから無理しないでね。」 フィン 「はい、大丈夫です。エスリン様。」 そう言うフィンは、既に側にいたヴェルダン兵を倒していた。 キュアン 「フィン、なかなかやるな。よし、遅れるなよ。」 フィン 「はい、キュアン様。」 フィンはキュアンに続いて馬を走らせた。 その頃アーダンは村を訪ねていた。 アーダン 「俺だって村の解放ぐらいできるからな。」 村では老婆がアーダンを歓迎してくれた。 老婆 「おおっ、やっと助けに来てくれたのかえ。もう駄目かと思っとたぞ。お礼にこのリングをそなたにやろう。これはスピードリングと言ってな。身につけるだけで素早さが上がる不思議な腕輪なのじゃ。ほれ、つけてごらん、これで敵の攻撃も当たりにくくなる筈じゃよ。」 アーダン 「ありがとう、お婆さん。」 老婆に礼を言ったアーダンの心は飛び上がらんばかりだった。 (これでもう、俺のことを遅いなんて言わせないからな、アレク!) そしてアーダンは皆に追いつくべく、先を急ぐのであった。