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エーディンの行方

敵と応戦しつつも、シグルド軍はようやくユングヴィ城へと辿り着いた。
アゼル 「シグルド公子、僕が魔法で先制攻撃を仕掛けます。」
シグルド 「それは助かるよ。頼む。」
アゼルはファイアーを立て続けに放ったが、2度目の攻撃はかわされてしまった。
デマジオ 「来やがったな、グランベルの腰抜け共め。俺様がまとめて片付けてやる!」
キュアン 「私が行こう。」
キュアンは馬を走らせると、デマジオに攻撃を仕掛けた。
ガキンッ!
金属の音が響いた。
エスリン 「レックス、ひどい怪我。単独行動は危険よ。」
エスリンがレックスにライブの杖を使った。
傷がみるみるふさがっていく。
レックス 「すまないな、エスリン。」
エスリン 「だったらこれからは、単独行動は控えること。分かった?」
レックス 「・・・はい。」
普段は憎まれ口をたたいているレックスも、エスリンの前では形無しである。
デマジオ 「ちょこまかとうるさい奴らだ!」
デマジオが鋼の斧でアレクに攻撃を仕掛けた。
アレクは素早さを活かして反撃する。
エスリン 「兄上、敵も意外と素早いわ。2人で協力して突撃を仕掛けましょう。」
シグルド 「そういったところは全く変わっていないな。」
エスリン 「ふふふ、バイロン卿の娘ですもの。」
2人は顔を見合わせて笑った。
エスリン 「行くわよ!たあーっ!」
2人の協力技で、驚くほどの攻撃力が生まれた。
デマジオ 「こんなはずじゃあ・・・。」
デマジオが信じられないといった様子でその場に崩れ落ちた。
シグルド軍は直ちに城へと乗り込んだ。

オイフェ 「シグルド様、若い騎士が倒れています!」
シグルド 「ん・・・・・?あっ、君はミデェールじゃないか。どうした、しっかりしろ!」
シグルドが見覚えのある騎士を助け起こした。
ミデェール 「ううっ・・・・・あなたは・・・。・・・・・シグルド様。」
シグルド 「ミデェール、大丈夫か!?エーディンはどうしたんだ?」
ミデェール 「分かりません。多分ガンドルフに・・・・。」
ミデェールはまだくらくらとする頭を振りながら答えた。
シグルド 「そうか・・・・・。心配するな、ミデェール。エーディンは、私が取り戻す。君は安心して体を癒せ。」
ミデェール 「いえ、シグルド様、私も行きます。エーディン様が気がかりで、とても休んでなどおれません!」
シグルド 「分かった、一緒に行こう。体は動かせるか?」
ミデェール 「はい、大丈夫です。」
こうしてユングヴィの騎士ミデェールを加えたシグルド軍は、エーディンを取り戻すための戦いを続けるのだった。

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