電波塔

橋を渡る途中でガルバディア兵を見かけた。
後には負傷しているドール国の兵士が残されている。
ドール国の兵士1 「・・・・・・まったく、なんだってんだ・・・・・・いまさら電波塔になんの用だ・・・・・・?」
ドール国の兵士2 「私・・・・・・子供のころ・・・・・・あの電波塔施設で・・・・・・遊びました」
「その頃には・・・・・・もう、あそこは閉鎖されていて・・・・・・」
「うう・・・・・・油断してました・・・・・・」
スコール達はサイファーの元へと向かう。
ガサッと音がした方を振り返る。
ドール国の兵士 「うわっ!あ、あんたたちは?」
スコール 「俺たちはガーデンから派遣されてきた。SeeD候補生だ」
サイファー 「おい、山頂の様子は?」
ドール国の兵士 「ガルバディア軍の兵士たちが電波塔に入り込んでいる」
「それから・・・・・・そもそもあそこはモンスターの巣窟なんだ」
モンスターの声が聞こえる。
ドール国の兵士 「あんたらも行くなら気をつけ・・・・・・」
「うわっ!」
ヘッジヴァイパーが出現した。
スコール達はヘッジヴァイパーを倒した。
スコール 「モンスターもいるのか」
ゼル 「こりゃ面倒だぜ」
サイファー 「お楽しみが増えただけだ。さあ、行くぞ」
サイファーが走り出す。
ゼル 「お楽しみだあ?」
スコール達はサイファーの後を追う。
上へと登っていくと、遠くで砲撃の音がする。
頂上の岩陰に隠れて覗いてみると、3人のガルバディア兵が電波塔の前にいるのが見える。
ガルバディア兵1 「発電装置動作確認完了!」
ガルバディア兵2 「ブースター異常なし!」
サイファー 「なにやってるんだ あいつら」
ガルバディア3 「ケーブル断線箇所確認!交換作業入ります!」
ガルバディア1 「了解」
ガルバディア兵が電波塔内へと入って行く。
スコール 「修理・・・・・・か?」
スコール達は立ち上がる。
サイファー 「ま、俺たちには関係ねえか」
「おまえ、本物の戦場は初めてだろ?怖いか?」
スコール 「・・・・・・わからない」
「でも・・・・・・考えると怖くなりそうだ」
サイファー 「俺は戦闘が大好きだ。怖いことなんて何もない」
「戦闘が終わっても生きてるってことは確実に、夢の実現に近づいてるってことだ」
スコール 「は!?夢?」
サイファー 「おまえにだってあるだろ?」
スコール 「・・・・・・悪いな。そういう話なら、パスだ」
ゼル 「なんだよ!オレにも聞かせろよ!」
サイファー 「その他大勢は引っ込んでろ」
ゼルがサイファーに向かって、シュッシュッシュッと拳を繰り出す。
サイファーは軽くよける。
ゼル 「許せねえ・・・・・・」
サイファー 「どうした、ゼル?ハエでも飛んでたのか?」
サイファーは立ち去ってしまう。
ゼル 「くっ・・・・・・!!」
ゼルはしゃがんでしまう。
A班の女生徒 「みぃ〜つけた!」
A班の女生徒が岩の上から降りようとして転げ落ち、ペロリと舌を出す。
A班の女生徒 「キミたち・・・・・・B班?」
スコールが頷く。
A班の女生徒 「あたし・・・・・・伝令。A班のセルフィ」
「班長はサイファー、だよね?どこ?」
サイファーが崖下を走っている。
スコールはサイファーを指さす。
サイファー 「いつか聞かせてやるさ!俺のロ〜〜〜マンティックな夢をな!」
サイファーは電波塔の中へ入って行く。
セルフィ 「伝令ってつらいね〜」
セルフィが崖下に飛び降りる。
セルフィ 「はんちょ〜まてぇ〜・・・・・・」
セルフィがこちらを振り返る。
セルフィ 「なにしてんの?行こうよ!」
スコールはセルフィが飛び降りた崖の端の方へ歩いて行く。
ゼル 「まさか・・・・・・スコール この崖を・・・・・・」
「飛び降りる気じゃ・・・・・・」
スコール 「そのつもりだ」
スコールは崖下へと飛び降りる。
ゼル 「本気かよ・・・・・・!!」
ゼルもスコールの後を追って飛び降りる。
ゼル 「うわぁぁぁ・・・・・・っ!!」
セルフィ 「じゃ、一緒にいこっか」
「G.F.の装備はちゃんとした〜?」
「もっちろん・・・・・・だいじょ〜ぶだよね〜?」
3人は電波塔へと向かう。
ゼル 「これが電波塔か?」
セルフィ 「おっきいねぇ〜」
ガルバディア兵 「う、うわー!」
ドアが開いて3人のガルバディア兵が飛び出して来る。
後を追ってサイファーが出て来る。
サイファーが剣を振る。
サイファー 「この臆病者どもめ」
セルフィ 「あ!」
サイファーは再び電波塔内へと入って行ってしまう。
セルフィ 「班長が行っちゃうよぉ〜」
スコール達も電波塔内へと入って行く。
スコール 「・・・・・・上に行ったのか?」
セルフィ 「B班班長〜!」
スコール 「このリフトで上に行けそうだ・・・・・・」
セルフィ 「上、行ってみる?」
スコール達はリフトで上へと向かう。
セルフィ 「あたし、こういうリフト好きなんだぁ〜」
ゼル 「はしゃいで落ちたりすんなよ!」
セルフィ 「落っちないも〜ん」

電波塔の最上階。
風がビュービューと音をたてて吹いている。
ウェッジが敬礼する。
ウェッジ 「ビッグス少佐!」
「電波塔上層部に化け物のようなカゲが見えると報告があったのでありますが」
「ビッグス少佐!」
ビッグス 「うるさいな!私は今忙しいのだ!」
「・・・・・・これを、こうして・・・・・・はぁ・・・・・・だいたい、なんで今頃こんなボロっちい物を・・・・・・」
「この・・・・・・この私が修理せにゃならんのだ〜。くう〜」
ウェッジ 「・・・・・・修理にお時間がかかりそうなので少し見回りに行ってきます」
ウェッジが見回りに出かけて行く。
ビッグス 「んー・・・・・・あー・・・・・・あれを・・・・・・それして・・・・・・」
「それを・・・・・・これして・・・・・・」
「よし、これで、完了・・・・・・と」
スコール達がやって来る。
急に電波塔が揺れ出す。
電波塔から上空へ向けて光が放たれる。
スコール 「何をしている!」
ビッグス 「なんだぁ〜?きさまこそこんなところまで来て何している!」
「お、おい!下にいる兵はどうなっとるんだ?!」
「ウェッジ!こんなガキども、さっさとかたづけろ!!」
「ウ・・・・・・ウェッジ?」
ビッグスが横を見ると、セルフィがいる。
ビッグス 「わ・・・・・・」
「私は、もうこの電波塔には用がないから・・・・・・」
「か・・・・・・か・・・・・・帰るぞ。どけっどけっ!」
サイファーが上がって来ると、剣でビッグスの兜を払う。
兜が飛んで行く。
サイファー 「残念だったな」
ビッグス 「あ・・・・・・ああ・・・・・・あぁぁぁーーー!なんてことをするんだぁーー!」
ビッグスがワナワナと体を震わせる。
サイファー 「黙れ」
サイファーが剣を抜くと、ビッグスが立ち向かって来る。
ビッグス 「かくごしろ、このガキどもめ!」
ウェッジが戻って来る。
ウェッジ 「少佐どの」
「アンテナの調整は完了されたのですか?」
「おおっ!こんなところに敵が!」
ビッグス 「こら、ウェッジ!どこへ行っていた!」
「おまえは、今月の給料ナシ!」
ウェッジ 「ひええ。こなければよかった」
スコール達とビッグス達の激しい戦闘が続く。
ビッグス 「な、なんだぁ!?」
ウェッジ 「わわわわわ〜っ!」
ビッグスとウェッジはどこかへ飛ばされて行ってしまう。
突然、巨大な蜂のようなモンスターが現れた。
ゼル 「なあだぁ?こいつは」
エルヴィオレだ。
スコール達はドローでセイレーンを手に入れると、エルヴィオレを倒した。
セルフィ 「B班班長?」
「B班班長!伝令です!」
サイファーがようやく振り返る。
セルフィ 「SeeDおよびSeeD候補生は1900時に撤収。海岸に集合せよ!」
サイファー 「撤収!?まだ敵はいるんだろ?」
セルフィ 「あたしはただの伝令だからそ〜んなこと言われたって」
スコール 「撤収は最重要命令だ。俺は船に乗り遅れたくない」
スコールは戻ろうとする。
サイファー 「何時集合だって?」
セルフィ 「だからぁ!」
「SeeDおよびSeeD候補生は1900時に撤収。海岸に集合せよ!」
サイファー 「1900時・・・・・・あと30分しかない!」
「30分で海岸まで!走れ!」
サイファーが走り出す。
セルフィ 「あ!自分だけズル〜い!」
サイファーはリフトで下へ降りて行ってしまう。
ゼル 「あいつ、オレたちをなんだと思」
スコール 「直接聞けよ」
「行くぞ」
セルフィ 「下行ってみる?」
3人は下へと向かう。
ビッグスが這うようにして戻って来ると、辺りのボタンを押しまくる。
ビッグス 「あのバカガキどもが、標的だ!」
「いけ!いけ!いけ!!いってしまぇぇぇ〜〜!」
ビッグスは力尽きて倒れる。

スコール達が塔の外へと出ると、目の前にカニのようなロボットが降って来た。
X-ATM092だ。
しばらく戦っているうちにX-ATM092は動かなくなった。
ゼル 「おい、今のうちに逃げようぜ」
3人が逃げ出すと、しばらくしてまたX-ATM092が追って来た。
ゼル 「壊れてなかったのか!?」
スコール 「かまってるヒマはない!行くぞ!」
3人は走り出したが、X-ATM092が再び立ち塞がる。
何度か戦闘を繰り返しながら、3人は中央広場へとやって来た。
動きを止めてもしばらくするとまた追って来る。
X-ATM092は途中で車をも踏みつぶしながら尚も執拗に追って来る。
C班生徒が慌てて店から出て来る。
C班生徒1 「C班、撤収・・・・・・!」
C班生徒2 「了解!」
C班の生徒が逃げ出す。
ゼルとセルフィがスコールの方を一瞬振り返るが、再び逃げ出す。
スコールの方へX-ATM092によって飛ばされたガレキが向かって来る。
スコールはガレキに飛ばされ、転がる。
すぐに立ち上がると再び逃げ出すスコール。
セルフィが振り返る。
ゼルが急げ!と手で合図する。
スコールがようやく追いつき、船に飛び込む。
キスティスがX-ATM092へ向けてマシンガンを撃ちまくる。
X-ATM092は穴だらけになり、ついに倒れる。
船が急いで出航する。

- 完 -

BackNext


Final Fantasy VIIIへ!

2005年8月26日更新