炎の洞窟

キスティス 「さ、行きましょうか」
「試験に使う炎の洞窟はここから東に行ったところにあるわ」
スコールとキスティスの2人は、バラム・アルクラド平野を通って炎の洞窟へと向かう。
キスティス 「スコールいよいよね。準備OK?G.F.をジャンクションするの、忘れてない?」
スコール 「OKだ」
キスティス 「よろしい、行きましょう」
洞窟の入り口には2人の教官が控えている。
教官 「ローレベルG.F.取得。サポートはSeeD資格を持つ者。用意はいいな?」
スコール 「はい」
「よろしくお願いします」
キスティス 「私がサポートします」
「教員NO.14。キスティス・トゥリープです」
教官 「制限時間を選びなさい。自分の能力にあった選択をしろ。なまけもせず、無理もせず・・・・・・だ」
スコール 「20分」
教官 「よろしい。では、いきなさい」

炎の洞窟の中を進んで行く。
キスティス 「私がサポートするのはバトルだけよ。この中での行動はあなたがリードすること」
スコール 「了解」
キスティス 「私とここに来ると、いつもの実力を出せない生徒、多いのよね」
「私の魅力ってやつかしら?」
スコール (・・・・・・なんて教師だ)
キスティス 「冗談よ!リラックスしてもらおうと思ったの」
「やっぱり、あなたとサイファーは別格よね。だって、本当に強いもの」
「さあ、ここからが本番よ。心の準備、OK?」
「ぜんぜんOKって感じね」
最奥へと進むとイフリートが姿を現した。
イフリート 「こしゃくな人間どもめ!」
2人はイフリートに戦いを挑む。
スコールがブリザドを唱える。
イフリート 「ふむ、人間にしては、なかなかやるな」
キスティスがシヴァを召還する。
イフリート 「こやつ、シヴァをしたがえておるのか!?」
シヴァの放つダイアモンドダストは思いのほか、イフリートにダメージを与えているようだ。
イフリート 「ぬぅ、シヴァが相手では分が悪かったか」
「このワレが人間ごときにまけるとは」
「よかろう。ワレの力をおまえたちにかしてやろう」
召還獣イフリートを手に入れた。
キスティス 「よくできました。ガーデンに戻ったら単位をあげます」

2人はガーデンへと帰って来る。
キスティス 「はい、おつかれさま」
「後は部屋に戻ったら、制服に着替えて1階ロビーに集合よ」
そう言い残してキスティスは、正門の中へと姿を消す。
スコールもガーデンの正門をくぐり、学生寮の自分の部屋へと向かう。
スコール (制服か・・・。)
(着替えるか)
着替えて1階ロビーへと向かう。

キスティス 「スコール!スコール!」
「今から試験の班を発表します。あなたと組むのは、ええと・・・・・・」
「ゼル・ディン。あの、にぎやかな彼ね」
スコール 「・・・・・・うるさいだけだ。メンバーは変えられないのか?」
キスティス 「それはだめ」
「ゼル!ゼル・ディン!」
ゼルがバック転をしながらやって来る。
ゼル 「お!おまえと一緒か」
「おまえ、あのサイファーと仲が悪いんだろ?」
「今朝もケンカしてギタギタにやられたって?」
スコール 「あれはケンカじゃない。トレーニングだ」
ゼル 「そう思ってるのはおまえだけじゃないのか?」
「サイファーのヤツぁ嫌がらせしてるだけだぜ」
「おまえが相手しなけりゃいいんだ」
スコール 「おまえには関係ない」
キスティス 「関係ない」
「あのねえ・・・・・・」
「そのサイファーなんだけどあなたたちの班長よ」
ゼル 「班長!?アイツが?」
キスティス 「変更はできないわよ」
「サイファー!サイファーはいる?」
サイファーが風神と雷神を従えてやって来る。
スコール (とりまきの風神と雷神も一緒か・・・・・・風紀委員勢ぞろいってわけだな)
キスティス 「あなたが班長よ。がんばりなさいね」
サイファー 「・・・・・・先生」
「俺は、がんばれって言われるのが嫌いなんだよ」
「その言葉はデキの悪い生徒に言ってやれ」
キスティス 「なるほど」
「サイファー、がんばってね」
サイファー 「キスティス先生をリストに加えろ」
スコール (あのリスト・・・・・・。なにが書いてあるんだ?)
キスティス 「さて!」
「あなたたちはB班です。担当の指導教官は私」
「チームワークを大切にして試験を乗り切りましょう」
サイファー 「チームワークってのはな、俺に迷惑をかけないってことだ」
「これはB班のルールだから忘れるんじゃねえ。いいな!」
ゼルは怒りをあらわにしている。
風神と雷神は最もだというように頷く。
シド学園長 「全員そろいましたか?」
「みなさん、お久しぶりです 学園長のシドです」
「この試験にはA班からD班まで総勢12名が参加しますが・・・・・・」
「君たちがこれから行く場所は本物の戦場であり、行われているのは当然、本物の戦闘なのであります」
「生と死、勝利と敗北、名誉と屈辱すべてが隣り合わせの世界」
「君たちのほとんどが、まだ知らない世界というわけですね」
「どうです?おじけづいた人はいませんか?」
「正SeeDは9名参加します」
「君たちが全滅しても、彼らが確実に任務を果たしてくれるでしょう」
「まあ、その点だけは心配しなくていいです」
「我らバラム・ガーデンが誇る精鋭傭兵部隊SeeD」
「彼らを見習い、指示に従って試験を乗り切ってください」
「我こそはSeeDにふさわしいと存分にアピールするのです」
「さあ、行きなさい」
サイファー、風神、雷神、ゼルが立ち去って行く。
シド学園長 「SeeDには、まだ、ガンブレード使いはいないのです」
「だから君とサイファーにはぜひSeeDになってもらいたいのですよ」
キスティス 「さ、行くわよ」
サイファー達は一足先にカーに乗り込んだ。
スコールも走って後を追い、カーに乗り込む。

- 完 -

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