草笛


ラムザ達はマンダリア平原へと向かった。
美しい夕焼けをバックに、ラムザとディリータが地面に腰掛けている。
剣士ディリータ 「綺麗だな。ティータも何処かでこの夕日を見てるのかな・・・。」
剣士ラムザ 「・・・大丈夫だよ、ディリータ。ティータは無事さ。」
剣士ディリータ 「・・・違和感は感じていたさ。ずっと昔からな。」
剣士ラムザ 「アルガスの言ったことを気にしてるのか?」
剣士ディリータ 「どんなに頑張ってもくつがえせないものがあるんだな・・・。」
剣士ラムザ 「そんなこと言うなよ。努力すれば・・・・・・。」
剣士ディリータ 「努力すれば将軍になれる?」
「この手でティータを助けたいのに何もできやしない・・・。」
「ボクは”持たざる者”なんだ・・・。」
ディリータがうなだれる。
剣士ラムザ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ディリータが手近の草をむしる。
剣士ディリータ 「覚えてるか?親父さんに教えてもらった草笛を・・・。」
ディリータが草笛を吹く。
ラムザも草笛を吹く。
ディリータが思いを込めてもう一度吹く。
ラムザも音を重ねる。

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