騎士ゴラグロス


ステファニーは陰陽士から話術士にジョブチェンジした。
ラムザ達は魔法都市ガリランドで装備を整えると、レナリア台地を経てフォボハム平原へと向かった。
その頃、とある風車小屋の中では気を失ったティータが後ろ手に縛られていた。
騎士ウィーグラフ 「何故、娘を誘拐した?」
騎士ゴラグロス 「我々が逃げるためには人質を取らざるをえなかったんだ。」
騎士ウィーグラフ 「逃げるだけならば途中で解放することもできたはず。」
「ゴラグロス、まさか、お前まで・・・!」
騎士ゴラグロス 「ギュスタヴと一緒にするのか!」
「よく考えてみろ、ウィーグラフ。我々骸騎士団は仲間の大半を失い、今も北天騎士団に包囲されている。」
「この窮地を乗り切るためにはまたとない切り札となるぞ。この娘はベオルブ家の令嬢だからな!」
ゴラグロスはそう言うと、ティータの方を振り返る。
騎士ウィーグラフ 「逃げてどうする?いや、何処へ逃げようというのだ?」
「この場から逃れようとも我々は奪われる側・・・。いいように利用されるだけだ!」
「我々は我々の子供達のために未来を築かねばならない。同じ苦しみを与えぬためにも!」
「我々の投じた小石は小さな波紋しか起こせぬかもしれんがそれは確実に大きな波となろう。」
「例え、ここで朽ち果てようともな!」
ゴラグロスがウィーグラフを振り返る。
騎士ゴラグロス 「我々に”死ね”と命ずるのか?」
騎士ウィーグラフ 「ただでは死なぬ。一人でも多くの貴族を道連れに!」
騎士ゴラグロス 「バカな!犬死にするだけだ!!」
ウィーグラフが首を横に振る。
騎士ウィーグラフ 「いや、ジークデン砦には生き残った仲間がまだいるはずだ。」
「合流すれば一矢報いることはできよう!」
ゴラグロスがうな垂れる。
騎士ゴラグロス 「既に、殺られているかも・・・・・・。」
1人の女戦士が入って来て、ウィーグラフに何事か報告する。
騎士ウィーグラフ 「何だとッ!ミルウーダが殺られたというのか!」
「ミルウーダ・・・・・・・。」
ウィーグラフが怒りを抑えきれないように拳を強く握って震わせる。
骸旅団戦士 「ミルウーダの命を奪った小隊がここへ来るのも時間の問題です。」
「ウィーグラフ様、ご指示を!」
騎士ウィーグラフ 「分かった。ここを撤退する!!」
「聞いての通りだ、ゴラグロス。ジークデン砦へ向かうぞ。娘はここへ置いて行け!」
骸旅団見張りの声 「敵襲ッ!!北天騎士団のヤツラだーッ!!」
女戦士が外へ出て行く。
騎士ウィーグラフ 「チッ、早いなッ!!」
「ここは私が食い止める!ゴラグロス、お前は他の仲間と共にジークデン砦を目指せ!!」
ウィーグラフも外へ出て行く。
騎士ゴラグロス 「オレは逃げてやる・・・・・・。死んでたまるか!」

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