追われる若者


騎士ディリータ ライオネルへ向かう途中、ラムザ達は城塞都市ドーターへ寄り、今後の戦いに必要な武器や防具等を買い揃えた。
酒場では早くも王女誘拐の噂が流れていた。
次に彼らが向かったのは、城塞都市ザランダだった。
そこでラムザは1人の若者に出会うことになった。
ラヴィアン 「ラムザ、あそこを見て!」
剣士ラムザ 「えっ?」
ラヴィアンが指し示す方向に目をやると、1人の若者が壁際に追い詰められているのが見えた。
剣士 「どこへも逃げられんぞ!命が惜しければおとなしく渡すんだ!」
若者 「何を渡せっていうんだ?オレには何のことだかさっぱり・・・。」
剣士 「しらばっくれるんじゃない!ムスタディオ!自分の父親がどうなってもいいのか?素直に『聖石』を渡すんだ。渡せば親父を解放してやろう。・・・よし、捕らえるんだ!」
若者は素早く塀の上に飛び乗るとこう言った。
ムスタディオと呼ばれた若者 「ルードヴィッヒのヤローに言っておけ!親父に指一本でも触れてみろ!『聖石』は二度と手に入らないことになるってなッ!!」
塀の外からラムザ達は城壁の上を見上げた。
騎士アグリアス 「揉め事か?あの若者が誰かに追われているようだが・・・?」
剣士ラムザ 「このままでは彼はやられてしまう!放っておけないな!彼を助けよう!」
「敵は呪文を使ってくる。みんな、気を付けて!」
シーモア 「きゃあっ!」
ディロン 「どうした?シーモア!」
シーモア 「ヘッドブレイクでミスリルヘルムが破壊されたのよー。さっき買ったばかりのおニューだったのにー。」
それからのシーモアの活躍には目を瞠るものがあった。
ディロン 「シーモア、こぇえー。シーモアを怒らせるのはやめよっと。」
剣士ラムザ 「何とか全員倒したみたいだな。」
一息ついたラムザは、若者に言葉を掛けた。
剣士ラムザ 「大丈夫かい?」
機工士ムスタディオ 「ああ、何とかな。ありがとう。助かったよ。オレはムスタディオ。君は?」
剣士ラムザ 「僕はラムザ。一体何があったのか、良かったら聞かせてくれないか?」
機工士ムスタディオ 「そうだな、君らは信用できそうだ。ここでは何だから、場所を移動しよう。」
こうしてラムザ達はザランダで知り合った若者、ムスタディオから話を聞くことになった。

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FFT

2005年7月15日更新