- 課外授業 -
子ども達は雪玉を次々と相手チームへ向かって投げていく。 |
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「ちょこまか逃げるなよ、ミュート!」 | |
「ミュートってさ、逃げるのだけはうまいよなァ。」 | |
「・・・・・・。」 | |
ライル、コリン、ギネスの3人はミュートに集中攻撃を浴びせた。 | |
「ちょっと、やめなさいよっ!」 | |
「ちゃんと雪合戦やってるだろ。」 | |
「よく言うわ。さっきからミュートばかり狙ってるクセにっ!」 | |
「ミュート、大丈夫?」 | |
「うん、平気・・・。」 | |
「ほら見ろ、ミュートは平気って言ってるじゃん。」 | |
「当たり前よ!平気じゃなかったらどうするつもり?」 | |
コリンがまたミュートに向けて雪玉を投げた。 | |
「痛っ!」 | |
「ミュート、額の所、切れてるよ!」 | |
「え・・・?」 | |
「石が入ってたんだ・・・!」 | |
「オレ、石なんて知らないぜ。雪玉投げただけだもん。」 | |
「大体、ミュートがトロイんだよ。」 | |
「狙われたって当然さ。ゲームに勝つには点を取らなきゃ。なぁ?」 | |
「勝てれば何してもいいわけ?アンタ達、最低ね。これだから男のコって嫌いよ。」 | |
「何だと、この白髪オンナ!」 | |
「誰のことよっ!?」 | |
「染めてるクセに!お前のアタマ、ホントは真っ白じゃん!」 | |
「やーい、ババア!いつもすましやがって!」 | |
「な、何ですってー!」 | |
リッツが怒りのあまりコリンに向かって行こうとすると、先生がたまりかねて笛を吹いた。 | |
「いい加減にしなさい!雪合戦は中止!ライル、コリン、ギネス、先生と一緒に来なさい。ミュート、ケガは大丈夫か?」 | |
「あ・・・は、はい。」 | |
「みんな、今日はもう解散だ。帰っていいぞ。」 | |
生徒達は次々と教室へと戻って行った。 |