- 課外授業 -

子ども達は雪玉を次々と相手チームへ向かって投げていく。

ライル 「ちょこまか逃げるなよ、ミュート!」
コリン 「ミュートってさ、逃げるのだけはうまいよなァ。」
ミュート 「・・・・・・。」
ライル、コリン、ギネスの3人はミュートに集中攻撃を浴びせた。
リッツ 「ちょっと、やめなさいよっ!」
ライル 「ちゃんと雪合戦やってるだろ。」
リッツ 「よく言うわ。さっきからミュートばかり狙ってるクセにっ!」
マーシュ 「ミュート、大丈夫?」
ミュート 「うん、平気・・・。」
ギネス 「ほら見ろ、ミュートは平気って言ってるじゃん。」
リッツ 「当たり前よ!平気じゃなかったらどうするつもり?」
コリンがまたミュートに向けて雪玉を投げた。
ミュート 「痛っ!」
マーシュ 「ミュート、額の所、切れてるよ!」
ミュート 「え・・・?」
マーシュ 「石が入ってたんだ・・・!」
コリン 「オレ、石なんて知らないぜ。雪玉投げただけだもん。」
ギネス 「大体、ミュートがトロイんだよ。」
ライル 「狙われたって当然さ。ゲームに勝つには点を取らなきゃ。なぁ?」
リッツ 「勝てれば何してもいいわけ?アンタ達、最低ね。これだから男のコって嫌いよ。」
ライル 「何だと、この白髪オンナ!」
リッツ 「誰のことよっ!?」
ギネス 「染めてるクセに!お前のアタマ、ホントは真っ白じゃん!」
コリン 「やーい、ババア!いつもすましやがって!」
リッツ 「な、何ですってー!」
リッツが怒りのあまりコリンに向かって行こうとすると、先生がたまりかねて笛を吹いた。
先生 「いい加減にしなさい!雪合戦は中止!ライル、コリン、ギネス、先生と一緒に来なさい。ミュート、ケガは大丈夫か?」
ミュート 「あ・・・は、はい。」
先生 「みんな、今日はもう解散だ。帰っていいぞ。」
生徒達は次々と教室へと戻って行った。

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